zumitarou

大丈夫になりたい会社員。ハンドルネームが安定しない。

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マガジン

  • 「丑野つらみの急ごしらえのラジオ」補遺

    私が丑野つらみ名義でやってるradiotalk番組(https://radiotalk.jp/program/139151)があまりにグダグダすぎるので、気分で補遺を書きます

  • ひとりアドベントカレンダー2019

    有休消化期間を有意義にするため12/25までできるだけ何かを書く企画を始めることにした。テーマは特に設定しないがあえて言えば「自分を振り返る」

最近の記事

  • 固定された記事

人生をやっていくためのPerfumeみたいなユニットを結成したい

みんな人生やってる、人生やってへんのはお前だけという年齢になってきた。28歳にもなると周囲が結婚ラッシュとなり、体感で3か月に1回くらい結婚式や二次会に出ているような気がする。知人の少ない私でもこのペースなのでリアル人望に恵まれている人はさぞかし大変だと思う。 私は、正直いって結婚や子供を持つことに対する憧れや願望はあまり無い。男性に対する恋愛感情があるのかどうかも正直微妙なんじゃないかと近年は特に感じている(でもアセクシャルを積極的に名乗る度胸もない)。しかし、令和の世の

    • 世界に素手で触れていると思ったらストロングゼロだった

      先日、ハイバイの「ワレワレのモロモロ」ワークショップに参加した。 参加者が自分の体験を話して、いくつかのエピソードを実際にその場で演じてみる、という内容なのだが、日常生活では知ることができないであろう他人の人生のエピソードを短時間でバンバン聴ける濃密な空間で、現実の人間とか人生ってこんなにおもしろいものなんだなあ、とちょっと感動した。 具体のエピソードはここでは書けないけれど、たぶん「演劇」というキーワードで集まる特殊な場でない限り、普通の社会生活ではこんな話はわざわざ他人

      • 日本語の特性、民主主義とかと相性悪いんじゃないか説

        森達也『虐殺のスイッチ』を読んだ。 この本のテーマは、「なぜ、善良な人々が、人間を虐殺するのか?」という問題意識である。 結論を言ってしまうと、人間は集団化し、敵とみなした集団(それは往々にして弱者、マイノリティである)に対する不安や恐怖が高まったときに、少しのきっかけで虐殺に走る、というのがこの本で言うところの”虐殺のスイッチ”である。 ナチスは銃殺刑よりも"心理的負担”の低い方法としてガス室での大量虐殺を考案した。大量虐殺は歴史の中で繰り返されているが、それでも人間はふ

        • 自分で自分を「異常」扱いするのをやめようと思った話

          前にこういう記事も書いたとおり、私は一般的に女性にとって「普通」の人生ルートとされる、恋愛・結婚・出産!末永くお幸せに〜〜〜(まあ実際末永くお幸せではない夫婦も世の中に相当数存在するが)というルートを歩くことに違和感がある人間である。 皆さんもご存知のとおり、こういう女性に対する風当たりはかなり厳しい。「今は大丈夫だと思ってるかもしれないけど年取ってからやっぱり子供ほしかったとか思っても遅いよ」「選り好みしてる場合じゃないでしょ」「もう20代終わるんだから焦らなきゃ」「年取っ

        • 固定された記事

        人生をやっていくためのPerfumeみたいなユニットを結成したい

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        • 「丑野つらみの急ごしらえのラジオ」補遺
          1本
        • ひとりアドベントカレンダー2019
          7本

        記事

          【見知らぬ女交換日記29】幸せの説明性

          自己紹介が苦手半分衝動的に、女性と生きていきたい女性のための婚活サービスなるものに登録した。まあこれは実質、毎月安くない金を払って様々な手間を外注したマッチングアプリのようなもので、あくまで通常の生活で出会えない人間と出会えるかもよという場にすぎないので、登録して本当にパートナーシップを得られるかどうかは、あくまで本人たち次第というシステムである。 通常の結婚相談所とかと同じように、登録に際して、趣味を聞かれたり、自己PRを記入したりする。私はこの、自己紹介というものが苦手

          【見知らぬ女交換日記29】幸せの説明性

          Aセク・ノンセクが彼らのままで損なわれない物語が読みたい

          Twitterで回ってきたこの漫画を読んだ。 Aセク寄りの人間としての感想アロマンティック・アセクシャル寄りの人間として率直な感想を述べる。非性愛者のセクシャリティを蹂躙する話を美談にするな。 この漫画は、本当は女性が好きだけどまだそれを自分で性自認として表明できる段階までいってない女の子が、告白してきた男と、「それが"普通"だから」仕方なく付き合って、本当は嫌でたまらないのを我慢して「それが"普通"だから」という理由でキスとか性行為に及んだ、という物語と変わらないと感じ

          Aセク・ノンセクが彼らのままで損なわれない物語が読みたい

          【見知らぬ女交換日記21】人生の本番

          順番無視してますが、書きたくなった時が書くときだ!と思って勝手に書きます。 人生このままでいいのか?と思い去年転職をした。結果、今年の1月から正社員という身分ではあるもののずっと自宅待機でニートのような生活をしている。親しい友人もそこまで多いわけではないので、基本ずーーーーーーーっとステイホームしている。 出かけるわけでもないので誰に見せるわけでもないのだが、髪がうっとうしくなってきたので昨日、美容院に行った。仙台にいたころは当たりはずれが少なかったように思うのだが、東京

          【見知らぬ女交換日記21】人生の本番

          【見知らぬ女交換日記19】もうなんかよくわからない

          昨日、恋愛とか結婚とかセクシュアリティとかの話題について人と話す機会があった。相手はごく普通のヘテロセクシャルの既婚者で子どものいる女の人で、人と人を結婚させることを生業にしつつカウンセリングもしているという人だ。私はその人に、本当は男性と恋愛とか結婚とかしたくないのに、まともな人間になるには結婚をしないといけないような気がする、という相談をしていた。 その相談のなかで、人間にはセクシャリティというものがある、あなたは性的な話題になると表情が暗くなるが、性的なものへの興味を

          【見知らぬ女交換日記19】もうなんかよくわからない

          「誰にも生きる価値がある」を信じられない世界が悪いのでは

          最初に私の立場を述べておくと、私はいわゆる優生思想と呼ばれるような、「社会の役に立たない人・生産性のない人は生きる価値がない」と他者を切って捨てる考えは大嫌いだ。 でもそれはそれとして、この世の中で「誰にも生きる価値がある」ということを信じるのは、簡単ではないように思う。私たちの生活にはあらゆる面で「市場」的な価値観が広がりすぎている。 就活や転職では「強み」やら「スキル」やらを厳しく問われる。そこで重視されるのは「お前は仕事で成果を上げ、この会社に貢献できるのか」ただ一

          「誰にも生きる価値がある」を信じられない世界が悪いのでは

          人生には全て意味があるという誤解が、世の中を生きづらくしているに違いない|fujita244 https://note.com/fujita244/n/nf0ece271c7ed 私が前に書いたジョーカーの感想文noteで言いたかったことが全部書いてあった

          人生には全て意味があるという誤解が、世の中を生きづらくしているに違いない|fujita244 https://note.com/fujita244/n/nf0ece271c7ed 私が前に書いたジョーカーの感想文noteで言いたかったことが全部書いてあった

          【見知らぬ女交換日記15】恋人とか知らんけど孤独にはなりたくない

          追記:なんか恥ずかしくなっちゃったので鍵として有料記事にしちゃいました ごめんね

          有料
          300

          【見知らぬ女交換日記15】恋人とか知らんけど孤独にはなり…

          「論理的思考の放棄」をわれわれ常人が実践するためのヒント

          「論理的思考の放棄」テレワークシステムを2週間で構築した天才プログラマー(SoftEtherの開発者としても有名な方ですね)登大遊氏による、「論理的思考の放棄」という記事がTwitterでバズっていた。 この記事で記されている、登氏がプログラミングをする上での思考と行動のプロセスは、まとめると以下のようになる。 ①まず、こんなソフトがあったらいいな、こんな機能をつける必要があるな、ということを「感覚的に」思い浮かべる。 ②次に、心の中でソフトウェアの設計図やデータ構造と

          「論理的思考の放棄」をわれわれ常人が実践するためのヒント

          私と短歌の微妙な距離感

          読書会など、全然知らない人の集まりに出席する際、自己紹介に困るので苦し紛れに「短歌が好きです」と言ってしまうことがあるが、いまいちしっくりこない。 私が現代短歌について最初に認識したのは鈴掛真さんのTwitterだったと記憶している。そこから、短歌botのようなアカウントをフォローしたり、ユリイカの短歌特集号や、穂村弘さんの短歌入門者に向けた著書などに手を出して短歌の世界を知っていった。短歌の世界には普通の社会生活で良しとされる価値観とは違った価値体系が存在する、ということ

          私と短歌の微妙な距離感

          居場所をつくることについて

          就職した頃を振り返ると、自己同一性の危機のようなものに陥っていて結構つらかった。 約25年を過ごした土地を離れ、いきなり縁もゆかりもない都市に放り込まれた。これが大学進学を機にした移転であれば、まだサークルやクラスなどの居場所を見つけられるように思うが、利害関係以外に一緒にいる理由がない人間だけに囲まれていると、だんだん社会用の人格以外の部分が消滅していくような感覚に襲われた。 そこで私はサードプレイスを作ろうと、元々やっていたオーケストラや、経験はないが興味のあった演劇

          居場所をつくることについて

          「生きづらさ」というワードがなんか嫌な話

          前回こんなことを書いておいてなんだが、私は最近流行(?)している「生きづらさ」とか「HSP」とか「繊細さん」みたいな単語に対してなんとなく生ぬるくてゾワゾワした感覚がある(特に「繊細"さん"」って何?)。現状「生きづらさ」の指す概念を「生きづらさ」以外で的確に表現できないのが難しい。しかし、「仕事とか人付き合いとか社会生活がうまくできないなんて努力不足・自己責任でしょ?」とする意見にも首肯しかねるので、この感覚はなんなんだろうかと思っている。 自分自身、「仕事 できない つ

          「生きづらさ」というワードがなんか嫌な話

          普通なんだけど生きづらい話

          働き出してから、なんだかよくわからないが「普通」よりも自分は社会をやるのが苦手という感覚がしていて、でもその明確な原因はよくわからないのでずっとモヤモヤとしている。 社会に出て2年目のとき、発達障害の検査を受けに行ったことがあった。受けようと思ったのは、仕事での対人コミュニケーションや段取りが人並みにこなせないと感じ、もし治療でどうにかなる問題なのであればなんとかしたいと思ったからだ。社会に出てから「気が利かない」「人を気遣う力が小学生レベル」「もっと目の前の人が何を考えて

          普通なんだけど生きづらい話