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簿記三級取得の思い出
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と、通知が来ていたので書こうと思う。
とは言え、とりわけ文章に起こしたい程書きたい思いに溢れている訳では無いので最近の近況についても綴ろうと思う
簿記の勉強を始めた
ネット受験が始まり難度が下がったと噂の簿記検定をミーハー心で受けようと勉強している。
というのも、私の学生時代の専攻はほぼ商学部。
ほぼと言ったのは、Fラン私立大学にありがちなカタカナ学部名に所属していた為である。
大学側の売り出し方は「商学部と経営学部のハイブリッド」と調子良く謳ってはいるが
卒業後に学生時代の専攻を聞かれると説明が面倒臭いので普通に「商学部」と名乗って欲しい所が卒業生の本音だ。
それにハイブリッドと謳っているがここはほぼFラン大学。簿記3級に合格したら卒業に必要な単位の半分は取れるので学部生の大半は資格勉強にあくせくしていた。
ちなみに、簿記を取ると卒業論文すら書かずに卒業できる程の効力があった。今思えば、なんの為の大学だったのだろうかと疑問に思う。これでは高い金を払って通う職業訓練校だ。
やたら私が母校のことをFランFランと揶揄するのはこの簿記検定がきっかけでもある。
私は何故か大学生活前半では合気道有段者を目指していたので、黒帯を取ってから余裕があれば簿記の勉強をしようと考えていた。文字通り、大学デビューを血迷っていた。
その為、大学入学当初は同級生達の勉強している様子を横目で眺めていた。
簿記三級の合格率はほぼ50%だ。
単純計算で二人に一回は合格することになる。だが、私が見ていた限り、大学後半まで合格しない同級生がわんさかといた。
合格に必要な時間数は約100時間と言われているが、彼らを見る限り授業のない時間や深夜まで残って学食で勉強していた様子を見受けられたのでこの時間数は達成していただろう。
簿記検定では、その名前の通り企業の会計処理に関する帳簿を如何にして記録するかについて問われる。
よく言われるのは家計簿だとか小遣い帳を企業でどう付けるのかという話だ。申し訳ないが私も初学者なのでこの程度の説明しか出来ない。
そこまでして受からないなんて余程難しい試験なのかと訝しんだ私は、同級生たちがどのように勉強していたのか気になったので彼らの勉強ノートを見せてもらった。
そこにはびっしりとこう書かれていた。
「減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費減価償却費」
いいように言えば小学生の漢字練習ノート、悪く言えば呪いの手帳ばりに「減価償却費」と羅列されていた。
そう、ここはFラン大学。
勉強能力が小学生で止まってしまった連中がなぜか大卒というカードを手にすることが出来る楽園なのだ。
実際勉強してみてわかったが、もちろん漢字の羅列はすることなく簿記3級の合格は出来る。
重要なのは使われたお金をどう分類するかであり、「減価償却費」のような分類項目を覚えることではなかった。
…と、母校の悪口を書いていたら止まらなくなってしまったので近況に戻る。
コロナの影響か、簿記検定にもWeb試験が始まったということで年に数回しかなかった受験日が無限に増えたという話を耳にするようになった。
その噂を聞いた時「そういえば簿記三級持ってたなぁ」と思い出した。
仕事の残業が少なく、割と夜の時間が空いている私は時間を持て余していた。
ということで勉強するに至ったのである。Fラン大学卒の私が簿記二級を勉強しているのである。一般人にとってはそれ程高くないかもしれないが、私にとっては高い高い壁である。
とはいえ、やる気のある時に気分の乗るまま勉強しているだけなのでいつ受けるのかもイマイチ考えていない。仕事に必要な資格でも無いので完全なノープランである。
いつか合格したらまた報告しようと思う。
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