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「文学フリマ」とは?特徴はメリットについてまとめてみました!☆第三十回文学フリマの思い出☆

幻の回

私が初めて文学フリマに出店申請したのは、第三十回文学フリマ東京でした。記念すべきZUMA文庫のデビュー日となり、頒布した「ティミッド&アウェイ」は大ヒット――するはずでした。

第三十回文学フリマ東京は幻に終わります。

2020年5月に開催予定だったそれは、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を受けて中止になってしまいます。

「仕方ない」
「また次回に期待しよう」
「みんなで協力して我慢しよう」

SNSではそんな声で溢れかえります。私も無念でなりませんでしたが、こみ上げる悔しさを堪えてこう思っていました。

「ざっけんなバーカ!」

初出店夢破れて

いや違うんすよ分かってるんすよ。

誰も悪くないんすよこれは。

悪いのは全てCOVID19のせいなんですよ。分かってますよ、それは。

当時合宿免許で静岡県磐田市に行っていた私は、コロナの感染拡大を地方で見聞きしながら「とうきょうさ大変だっぺなあ」と思っていました。

んで合宿免許を終えた翌日に地元の免許取得センターへ行ったとき、メールアドレスに開催中止のお知らせが届いたのです。

ぴえん。ぴえんしか勝たん。なんやねんぴえんしか勝たんて。

もう切り替えるしかねえなあと、そう思うしかないわけですよ。
幸いというべきか何と言うべきか、まだ本は刷っていなかったんですね。これなら校正に充てる時間が増えたとポジティブシンキング。準備時間がたくさん取れてラッキーと思うことにしたんですね。

まずは表紙依頼をしていた友人に中止の旨を連絡。
「納期延びたからゆっくりでいいよ~」と言ったら、「ぶっちしたら一族郎党皆殺しじゃ」と怖い言葉を掛けられました。
しかし蓋を開けてみれば、延びた納期を目いっぱい使ってイラストを改稿してくれていました。ずっと怖い人だと思っててごめん。

次に校正作業の一貫として、大学の友人やネット上の仲間に読んでもらいました。
これがデカくて、作品が大幅にブラッシュアップ。
もちろん今読んだら改善点だらけなのですが、自分の作品を見直すゆとりが生まれたのは良い経験でした。

さらに当時大学3年生だった私にも、次回開催まで貯金する金銭的余裕が発生。
お陰でブースアイテムにお金を割くことができました。

以上の顛末もあって、幻に終わった第三十回文学フリマ東京には大きな代償もありました。
結果的に次回は無事に開催されましたし、初出店するのに十分な道具一式を揃えられました。

次回は第三十一回文学フリマ東京編です!

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