見出し画像

不要不急のネタ- ①

有るのか? 無いのか? 高いのか? 低いのか?

「犯人はクルマで逃走した可能性が高い」というような事を報道番組でよく耳にします。 マスコミの人が言いたい事はよく分かりますが、これってどうよ!ってずっと思っています。 不要不急のネタなので何の足しにもならない事に違いないのですが私の中ではこの 「〜の可能性が高い」と聞く度に、それ、違うんじゃね?ってもう一人の私が囁きます。

3つの箱が目の前にあるとイメージしてみます。 中身は見えません。どれも同じサイズで同じ色。ま、白い箱って思ってください。

この中の1つには「ダイヤモンドの指輪」が入っています。 ま、ハリーウインストンなのか、カルティエなのかは別として。

あとの2つの箱にはそれぞれ「たこ焼き」が1個入っています。

ここまで読んで、あ!モンティー・ホール問題の事かと思った人は鋭い! でも、違うんです。あの証明は時間がかかるので別の機会にするとして、 ここではもっと根源的なものを見極めます。

さて、話しを元へ戻してダイヤモンドの指輪の入っている箱を 言い当てればそれはあなたの物になります。

たこ焼きの入っている箱を言い当てれば あなたにはたこ焼きが手に入ります。

どうです。エキサイティングな話しじゃあないですか。

ダイヤモンドの箱を言い当てる確率は何でしょう? はい、3分の1、もしくは33.333% ですね。

たこ焼きの箱に巡り合う確率は? そうそう、3分の2、もしくは66.666%です。

ダイヤモンドの箱が当たる確率と たこ焼きの箱に巡り合う確率はどちらが大きいでしょう? もちろん、たこ焼きの箱。 66%と33%ですからね。

では、ダイヤモンドの箱が当たる可能性ってどうでしょう? 大きいのか、小さいのか? それはサイズではなくて、有るか無いかの世界です。

つまりダイヤモンドの箱を当てる可能性はある。 箱が3つであろうと300であろうと1つでもその中に ダイヤモンドの箱があれば可能性はある。 箱が3つでも300でもその中にダイヤモンドの箱が 1つも無ければそれが当たる可能性はゼロです。

だから可能性が高いとか大きいというのは 数学的にも国語的にも正しくないと 数学の専門家数人に聞いた事があります。

そんなムダ話をしていたら友人の 屁理屈大魔王で弁護士のトオルくんが割入ってきて、 いや、待てよ。でも、君の可能性は大きいとか 無限大だとか言わね?

確かにねえ。 でも、それってその可能性の意味が 何かを成し遂げた成果物に大きな意義があるとか そういう意味だよ。ミュージシャンとして 成功するとか、ビジネスでめっちゃ儲かるとか。 そういう事なんじゃね?

逆もありありで、 限りなく小さな成果物になる事もある。 だから大きくも小さくもどちらの方向へも 無限大になる。。。かも知れないという事。 わかるトオルくん?。
まあ、そういうもんだね。(笑)

さて、次にテレビの解説者とかキャスターが 「〜の可能性が大きい(高い)」と言った時に 違和感なくすんなりその言葉が入ってきた人は 免疫が出来ているのかも知れない。 誰もが間違っているけど、誰も何も言わない。 そういうどうでもいい事を議論するのは 人生を豊かに出来る時間だと勝手に思っているわけです。😀  (写真はベルサイユ宮殿にて今年1月。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?