【南アフリカ ケープタウン】ケープタウンの治安と強盗に会った話と対策。
友達と旅で出会った人たちとウォーターフロントでお酒を飲み、コンビニで水を購入。ここまでは良かった。
この街の闇を見ることになる。
私はエアポートからタクシーでゲストハウスへ直行したため経験はしていないが、友人は前日にこの街の夜を「バイオハザード」と例えていた。
お金のない黒人たちがたむろし、堂々とスリを謀る。あまりにも堂々で避けることができたという。
物乞いがいたるところにいる。
子供をダシに使ってくる者もいる。
ゾンビのようによってくる。
そんなことを言っていた。
それを聞いた私は流石に朝でも警戒していた。
* * *
朝のこの街は霧で包まれていた。
まだ暗い中、霧が立ち込めるこの街はひどく不気味だ。決して綺麗とは言えないダウンタウン。前日に聞いた話から警戒心しかない。朝だというのに実際に街には物乞いのようなものが至るところにおり、手荷物の警戒感は常に最大だ。
朝8時ごろ、アジア人二人組がなぜか一人の物乞いの黒人女性から物乞いを受けているシーンを目にした。
エアポートからのタクシーの運転手曰く、「ヨハネスブルグの治安は私にとっても最悪だ。でもケープタウンは夜一人で歩いても安全だ」とのこと。
実際にはそんな雰囲気は全くない。
* * *
とにかくアジア人は目立つ。
中国人のコミュニティがあるとのことだが、きっとそれも目立っていて標的になりやすいのだろう。
* * *
一日喜望峰やテーブルマウンテンを回って美しい南アフリカの景色を満喫したその夜、友達と旅で出会った人たちとウォーターフロントでお酒を飲み、二人の友人とタクシーでそのうちの一人が泊まっているゲストハウスへ直行する。
そこから歩いて10分しないほどの距離であるし、私と友人の二人で我らのゲストハウスのCat and Mooseに歩いて戻ろうとする。コンビニで水を購入。ここまでは良かった。
水を入れたバックパックを前に背負う。
いかにも雰囲気が怪しい。
友人は私の後ろを歩く。
怪しい三人視界に入る。うちの一人が私の前へ出る。
これはまずいな、と思い私は立ち止まり距離を取ろうとする。
その瞬間。
「バッ」
私にヘッドロックを突然かけてきた。見るからにお金のなさそうな細い黒人。決して若くはない。
私は反射的に目の前のバッグを守り屈み込む。
「NO、NO!」
友人の声が聞こえる。蹴りでもしているのだろうか。
その瞬間、
「ピシュ」
スプレーをかけられた。友人も同様のようだ。
私は相手に蹴りを入れて目の前のゲストハウスへ走る。
* * *
顔がヒリヒリする。友人の方が重症のようで、目が痛いとのこと。
しばらく水で洗い流す。
* * *
友人、私ともに数日で痛みは無くなった。恐ろしい経験だった。
反省と対策
この経験から反省点を書いたので参考にして欲しい。
反省点
(1)夜歩いていた
二人とも怖いもの見たさがあった。二人という謎の自信があった。
(2)荷物を一つにまとめていた
セキュリティーポーチを持っていたが、飲んだ後ということもありバックパックにまとめてしまっていた。
(3)貴重品を出さなかった
思わず荷物を守ってしまった。潔くダミーの財布でも出すべきだっただろう。
(4)反抗した
蹴りをした。ナイフなどを持っていたら命がなかった。
やっておいてよかったこと。
(1)バッグを前に背負っていた
後ろに背負っていたら後ろにかがみこんでいてより被害は大きかっただろう。
(2)友人と二人でいた
一人だったらやばかっただろう。
(3)タクシーで近くまで行っていた
ゲストハウスが目の前だった。正直行ってこれだけの距離で会うのか、と言うゲストハウス目の前で起こった。
* * *
ブログなどで「ケープタウンは治安がいい」とか書かれているものはあるが、それはたまたま被害にあわなかっただけだろう。もしくは昼間は治安がいいだけかもしれない。
私がたまたま被害にあっただけとも捉えられるが、雰囲気から言っても全く治安は良くない。むしろ悪い。
アジア人は目立つ。怖いもの見たさで夜外を一人歩きすることなきよう。
変な情報を鵜呑みにせず、自分の身を守れるようにしておこう。
旅は小粒でとっても辛い。
サポートは全て旅で有用に使い、記事の形で報告いたします。社会の役に立つこと、日常では気がつかないこと、国外ならではの発見に努めます。