ずっきー

ひとり旅が好きな理系社会人。食品メーカーでの研究職を経て、23年より社会科学系のシンクタンクに転職。海外に旅に出たい。何かあれば飛び込みたい。 旅の魅力や生き方を考える「旅は小粒でピリリとからい。」https://traveltips-travellife.com

ずっきー

ひとり旅が好きな理系社会人。食品メーカーでの研究職を経て、23年より社会科学系のシンクタンクに転職。海外に旅に出たい。何かあれば飛び込みたい。 旅の魅力や生き方を考える「旅は小粒でピリリとからい。」https://traveltips-travellife.com

マガジン

  • 【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。

  • 【剱岳】2022年、無雪期絶景剱岳ソロ登山録。

    2022年9月30日から10月1日に日本百名山の剱岳のソロ登山を行った登山録です。

  • 【ボリビア】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話

    ボリビアにバックパッカーとして一人旅にいった時の旅行記です。 ひとりでウユニの星空を眺めた経験を綴ってみました。 旅行記好きの方、旅好きの方、ウユニに行かれる方、バックパッカーの方にぜひお読みいただきたいです。

  • 【ジンバブエ旅行記】初めてのアフリカ・ジンバブエひとり旅!

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【ボリビア ウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話

ランドクルーザーは照明のない一本道を漆黒に向かって走った。 真っ暗な空と真っ暗な大地でどのあたりとは覚束なくなっている地平線が幻想的で美しい。闇夜では、時折くる向かいからのクルマのヘッドライトがいかに眩しいものなのか、またその逆に僕らの乗るランドクルーザーとてどれほど眩しいかを思い知る。すれ違うクルマがいなくなると、フロントガラス越しに星がいくつか見えて、その一番明るい星に向かって進んでいるように錯覚を覚える。 きっとスピーカーとかの車内の淡い明かりを消したら天の川がでー

    • ポジティブに生きる考え方。漫然と生きていたからこそ考え直す自分の8つのルール・ビジョン

      漫然と生きてません?なんとなく周りに流されて楽な方に行ったり・・ 自分は気がつけば漠然と生きてました。これじゃまずいなと思いながらも立ち止まることができず。変わるのってエネルギーがいる(現状維持バイアスというやつ)。 なので、自分がどう生きていくか、ルールを作りました。長期的なビジョンを持ちたいっていうのがあるので、それにつなげられたらいいな、という生きるルール。 8つのルールを作って、「エイトビジョン」(Eight Visions)と呼ぶことにする。パクリ・・・いやいい

      • 【自己紹介】旅と登山、旅行記と写真/食品開発から考える人

        見てくださってありがとうございます! note登録して結構時間が経っているようですが、たまーにしか見ていなかった・・・SNSがかなり苦手ですが、継続できるかな。 さて、自己紹介です! 【概要】ずっきーさん ってどんな人ですか?Q)初めまして。早速なのですが、ずっきーさんってどんな人ですか? ず)そうですね、ざっくり言って、1988年生まれのA型乙女座男性です。 Q)住んでいるところとかは? ず)東京に住んでます。愛知出身です。つまり名古屋ではない。 Q)どんな性格とか言わ

        • 【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(3/3)

          ざっくりとパタゴニア、イースター島、サンペドロ・デ・アカタマ、ウユニ、ラパスと巡ってきたが、いずれの地にも犬が放し飼いされているのが実に気になる。放し飼いこそされていないものの、NYの地下鉄に狼みたいな風貌の動物を連れて乗り込んできた奴を見た時もマジかよ、と思ったのはちゃんと飼い主が万全の体制でいるからいいかもしれない。しかしラパスでは晩御飯を食べようとのぞいたローカルなお店から犬が飛び出てきて僕の腕を甘噛みして走り去っていきやがった。長袖をしていたからよかったものの日やっと

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        【ボリビア ウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話

        • ポジティブに生きる考え方。漫然と生きていたからこそ考え直す自分の8つのルール・ビジョン

        • 【自己紹介】旅と登山、旅行記と写真/食品開発から考える人

        • 【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(3/3)

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        • 【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。
          3本
        • 【剱岳】2022年、無雪期絶景剱岳ソロ登山録。
          2本
        • 【ボリビア】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話
          3本
        • 【ジンバブエ旅行記】初めてのアフリカ・ジンバブエひとり旅!
          6本

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          【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(2/3)

          世の中にはいろんな種類のハーブやスパイスが常用されており、世界各地に広がっている。 ミントはキューバでモヒートにされるし、本当かどうかよくわからないけど大航海時代には胡椒を巡ってコロニアリズムが広がったとか。コロンブス氏はカリブ海の西インド諸島をインドと思い込み、胡椒を手に入れられなかった代わりにそこにあった赤くて辛い物体を「赤い胡椒でーす(レッドペッパー)」とか適当な言ってヨーロッパに持って帰ったんだとか。 日本で言うと大葉がうまい。とりあえず大葉と醤油合わせればパスタ

          【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(2/3)

          【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(1/3)

          謎はあったほうがいい。 そんなこと言われても道理に合わないことは基本的に認めたくないし、生物の進化の考え方にも反することは「どうなんだろ」と疑ってしまう。例えば猫の不可解な行動は理解に苦しむし、必ずしも快適ではない土地にわざわざ暮らしてしまっている人類のことも合点がいかない。そこを植民地支配した蓋然性も疑わしい。 一方で道理とかそういうのは別として、ミステリアスが魅力というのはわからなくはない。 例えば宗教的な神秘さとか大自然の幻想、男性女性問わず有するミステリアスさと

          【チリ イースター島】僕はモアイの前で今日も「哲学する」。(1/3)

          【剱岳(2)】剱岳登頂。剣沢キャンプ場から剱岳、一生もののそのスリリングな絶景。

          案の定、立山の夜は寒い。 床には銀マットと薄手のエアーマットと重ね、そこにシュラフカバー、スリーシーズン用シュラフ、シュラフシーツと重ね、さらにメリノウールインナーにTシャツ、ウィンドブレーカ、フリース、ダウンと重ねているが底冷えする。足元はダウンパンツも装備したらかなり良くなった。とはいえまだ19時台だ。 またしても問題なのが美味しい気がして飲んでしまうビール。美味しいはずなのだが標高の高いところだと結構キツく感じる。それを無理やり詰め込んだこともありなんとなく気持ち悪

          【剱岳(2)】剱岳登頂。剣沢キャンプ場から剱岳、一生もののそのスリリングな絶景。

          【ボリビア ウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話(2/3)

          課金しよう。 このボリビアとかいう山間部国家に改めて訪問のは100USDどころではない。ケチって後悔するなんて己を許すまじ(そういえばこの課金という言葉は今回出会ったツアー同乗者の日本人2人もしょっちゅう同じ表現をしていた)。 実際は街中でもっと安いツアーがあるのではないかとかなんとか頭を駆け巡ったが、時間も時間でこれからツアー会社探して見つけられないかもしれないし、プライベートツアーという魅力は大きい。 例えばタクシーを夜22時から○時間(時間は決まっていない)チャー

          【ボリビア ウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話(2/3)

          【ボリビアウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話(1/3)

          人間なのでミスはある。医療業界や航空業界がよく例示されるが、当然どのような業界でもヒューマンエラーは存在するのだ。 ヒューマンエラーはなくすことはできないため、複数の障壁を設けたり、ダブルチェックといったヒューマン的対策をしたり、そもそもヒューマンエラーが起こせないような物理的に不可能にするという方法もある。 そんな講習を受けたことがあるし本を読んでいる。習ったことを会社の後輩たちに講義したこともある。「失敗の科学」という名著も非常に面白い。 そう、ヒューマンエラーは起

          【ボリビアウユニ塩湖】ウユニ塩湖の星空を(ほぼ)独り占めした話(1/3)

          【剱岳(1)】剱岳登山記録。焦がれる北アルプスと遠い立山へ。

          ・・・ようやく辿り着いた。 気がつけば涙が溢れてきた。 一つ、目標を超えたような気がした。それだけ、ここ、剱岳には猛々しい魅力がある。 * * * ーーーまた台風だ。 毎シーズンのことながら、何度経験しても計画が狂わされる腹立たしさがある。この前の週は北アルプスに台風が来るという予報で、関西遠征を余儀なくされた。結果的には楽しかったから良いものの、理想として描いていた輝かんばかりのご来光の果てに見える白馬岳をはじめとした後立山連峰に盛り上がってくる雲海が、山深い紀伊

          【剱岳(1)】剱岳登山記録。焦がれる北アルプスと遠い立山へ。

          【アルメニア】世界初のキリスト教国、アルメニアを旅した話

          日本はいまだにC19に苦しめられているけれど、働きながらもそれなりに自由にやらせてもらっている。価値観は人によって違うから、自分の信念に基づいて生きればいい。 そんなことも言っていられない葛藤と、気がつけば流れていく時の狭間に焦ることがある。その一方で帰宅時間が早いと持て余してしまうことが悲しい。 せっかくLightroomを契約しているから、僕はたまに過去の写真を引っ張り出してレタッチして、ガラでもないのにインスタグラムに写真をあげて、ほんの少しのいいねでささやかな承認欲

          【アルメニア】世界初のキリスト教国、アルメニアを旅した話

          【バルト三国】ここは東欧?それとも北欧?ヨーロッパの分類とその奇異なるもの。

          国は三つでまとめられることがなぜか多い。 例えばベネルクス三国といえばベルギー・オランダ・ルクセンブルク。 コーカサス三国といえばアルメニア、アゼルバイジャン、ジョージア。 ギアナ三国といえばフランス領ギアナ、ガイアナ、スリナム。 インドシナ三国といえばラオス、ベトナム、カンボジア。 共通する歴史や同じ文化背景を持った地域はなぜか三国でまとめられることが多い。 今回はバルト三国について考えてみる。 東欧とはどこか?東欧と聞いてどこを思い浮かべるだろうか。 人に

          【バルト三国】ここは東欧?それとも北欧?ヨーロッパの分類とその奇異なるもの。

          【ミャンマー ヤンゴン】土色のヤンゴン。夢見るミャンマー。イラワジ川の寺院。

          TRANSITという雑誌がある。特定の国やテーマにフォーカスした厚さ1センチぐらいのカルチャー誌で四半期に一度発行されている。奇界遺産という世界の奇妙なものをひたすら載せた写真集で有名なフォトグラファーの佐藤健寿が写真や文を提供していたりする。美しい写真や挿絵、エッセイもあり、旅行記もある、癒される本だ。 私はTRANSITの存在を知るのが遅く、創刊号から見ているわけではない。しかしメルカリで興味があるバックナンバーを買い漁ることもしてみた。お金と暇と引き換えに、旅を少しで

          【ミャンマー ヤンゴン】土色のヤンゴン。夢見るミャンマー。イラワジ川の寺院。

          【ミャンマー ヤンゴン】東南アジアなエネルギーのシワに詰まった、夢と永遠と平和とミャンマー

          2017年にミャンマーという国に行った。 選んだ理由は特にないのだが、この年はカレンダーが悪く休みが少ししか取れなそうな気がしたため直行便があってあまり人が行かなそうなところという視点で選択した気がする。 * * * ミャンマーといえば三大仏教遺跡の一つであるバガンが有名である。次に有名なのはゴールデンロックだろうか。旅行が好きな人ならマンダレーやインレー湖とかを知っているかもしれない。 タイトなスケジュールの旅であったので、私はバガンとヤンゴンにしか行くことができず、

          【ミャンマー ヤンゴン】東南アジアなエネルギーのシワに詰まった、夢と永遠と平和とミャンマー

          僕は旅人になった。だがなりきれなかった。

          「幸せだけどこのままじゃダメ」アフリカの少女はそう言った。 あのアフリカの旅に出てから一年以上がすぎた。 旅とは言ってもGWぐらいの日数だ。今年のGWにはヨルダンやイスラエルに行こうとしていたが全然それどころではない事態になってしまっていた。毎日のように「なんで俺は東京にいるんだろう」とか考えていた。お盆休みのインドだって当然中止だ。 そんな一週間の旅は我慢できるが思い切ってもう一度受けようと健康診断を受けて応募書類を作った協力隊。選考自体が中止になってしまった。 私

          僕は旅人になった。だがなりきれなかった。

          【南アフリカ ケープタウン】ケープタウンの治安と強盗に会った話と対策。

          友達と旅で出会った人たちとウォーターフロントでお酒を飲み、コンビニで水を購入。ここまでは良かった。 この街の闇を見ることになる。 私はエアポートからタクシーでゲストハウスへ直行したため経験はしていないが、友人は前日にこの街の夜を「バイオハザード」と例えていた。 お金のない黒人たちがたむろし、堂々とスリを謀る。あまりにも堂々で避けることができたという。 物乞いがいたるところにいる。 子供をダシに使ってくる者もいる。 ゾンビのようによってくる。 そんなことを言っていた。 それを

          【南アフリカ ケープタウン】ケープタウンの治安と強盗に会った話と対策。