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元銀行員のアーティスト・Nozographyが、「自分らしく生きたい人」に届けたい思い

社会に出ると組織の一員としての責任があり、自分らしく生きることが難しく感じますよね。しかし心の中では、誰しももっと自由に生きることを望まれていると思われます。

実はNozographyさんもアーティストとしてデビューしたのは最近のこと。銀行員として社会人デビューしたあと、カナダで7年間自力でお金を稼いで暮らして、戻ってきてから外資系企業に勤務。「自分らしく生きる人を後押ししたい」という思いを実現するためにアーティストとして活動を始めました。

今回はNozographyさんが「自分らしく生きたい人を後押しするアーティスト」になりたいと思った理由やアーティストとしての思い、普段心掛けていることから自分らしく生きるためのヒントを探ります。

プロフィール
2021年1月より「自分らしく生きる人の後押しをする」ということをコンセプトに常識に囚われないアーティストとして活動中。
銀行員として3年間働いたあと、カナダに渡航し7年間過ごす。フォトグラファー、ビデオグラファー、モデルとしてキャリアを積み、2019年より日本での生活を再開。

私のアートは自分らしく生きたいと思えるパワーがある

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ーなぜ自分らしく生きる人を後押しするアーティストになろうと思いましたか?

人々が部屋にあるアートを毎日見て、自分らしく生きることを心掛けられるようにしたいと思ったからです。

昔、興味のある本や心理学系の雑誌を読んで印象に残った言葉をマスキングテープに書き留め、自分の部屋のいつも目に入るところに貼っていました。毎日マスキングテープに貼ってある言葉を見て思い出すようにしていたら、徐々に考え方が変わり身も心も強くなった気がして。

すると、だんだんまわりの人に「のぞみさんはなぜ自分らしく生きられるのですか?」と聞かれるようになります。しかし色々アドバイスしても実践してくれる人は少なかったんですよ。人はその場でいいなと思っても3日くらい経つと忘れてしまうんだなと思って。

そこでどうすれば人を強くして自分らしく生きる人を後押しできるかと考えて思いついたのが、アートで表現することでした。実はすべての絵のタイトルは、自分の部屋に貼っていたマスキングテープに書いてあった言葉なんですよ。部屋をおしゃれにするだけではなく、毎日部屋にあることで「自分らしく生きる」をリマインドする効果もある。そういうパワーを持っているのが私のアートです。

ーなるほど。一つ一つのアートは、自分らしく生きるためにNozographyさんが心掛けていたことを表しているんですね。

そうですね。例えば、アップルの創業者スティーブ・ジョブズの名言「Stay hungry Stay foolish」というタイトルで、男の子がベッドのエアポンプを口に咥えて膨らませているを描いたことがあります。ビジュアルも可愛いのでインテリアとしても成り立つ。

このアートを見ると、とりあえずやってみよう!という気持ちを思い出させてくれます。

子供は、このアートの子供のように好奇心で溢れていて後先を考えずにいろいろ試してみますよね。でも大人は自分の経験や知識から得た想像や憶測からある程度結果が想定できるので行動に移せないことが多い。例えば私がアーティストになりたいとお父さんに言ったら、「一握りしか成功しないんだからアーティストなんてやめろ!」と言いました。しかし一握りしか成功しないという考えは、お父さんの経験や見たことから知識を得た憶測に過ぎなかったのです。

挑戦したいことがあるけれど実際に行動に移すことを躊躇しているときにこのアートを見ることで、「そうだ、やってみないとわからない」とリマインドさせて、また挑戦意欲を掻き立てることができると思います。

自分らしく生きるために、まずは自分を信じて愛する

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ーNozographyさんはどうやって自分らしく生きられるようになりましたか?

銀行員として働いている時期に、心理学の本に出会って考え方が大きく変わりましたね。

当時、会社の人間関係や恋愛でも悩んでいて、「うまく行かないことは自分のせいだ!」と自分を責めていましたが、心理学の本に出会ってからは相手がとる行動の理由を理解できて心が楽になりました。そこから心理学が大半のことを解決してくれるんじゃないかと思うようになり、本や雑誌をひたすら読んでいましたね。自分のことも心理学的に分析できたおかげで当時追い込まれていた自分を開放できたと思っています。

ーNozographyさんも自分らしく生きられていないと感じる時期があったんですね。

そうですね。カナダに渡航するまでは生き辛さを感じていました。学校や社会では出る杭は打たれるという言葉が当てはまっていただろうし、打たれたくないから自分に嘘をついて生きたことが多かったと思います。

カナダに渡航して、「これまで常識と言われていたことは日本の多数に過ぎなかったんだ」と気づいてから、自分らしく堂々と生きる権利を得た気持ちで過ごせるようになりました。そのうち自分に自信もついて、何があったとしても倒れない芯を持っています。

恋愛に対しても、自分自身を大切にしているので恋人のことを100%信頼できるし、自分の幸せを委ねることはしません。自分自身を愛せないまま、相手に幸せを委ねるのはとても危険なこと。自分を大切に思えないまま相手を100%信頼して、もし裏切られたら立ち直れないと思うんですよ。

まずは自分としっかり向き合い、弱みと強みを理解する。そのうちに自分の意思や感情を尊重できるようになり、自分を信じ愛せるようになる。そうすれば相手の行動や感情に振り回されなくなり、自分らしく生きられるようになると思います。

自分を応援してもらうには、常に相手の気持ちに立つ

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ー自分らしく生きるために大事なことや心掛けておくことは何ですか?

1つ目は、行動することです。

私は銀行員として3年勤めたあと、カナダに移住する決断をしました。カナダで自分のスキルを売って生活していくために常に行動するようにしていましたね。もちろんすべてがうまくいったわけではなくて失敗したこともたくさんありましたが、常に行動して試行錯誤を重ねたことが経験として今の活動に生きています。

2つ目は、まわりの人が応援したいと思ってくれるような人になることです。

やりたいことを積極的にまわりに発信していく行動力も大事ですが、ただ発信するだけではなく、まわりの人に「あなたを応援したい!」「あなたに案件を紹介したい!」と思ってくれるように人とコミュニケーションをとるようにしています。私のことをふと思い出してもらえるように定期的にお話ししたり、私からもその人に何かできないかと常に考える努力を心掛けていたりしますね。

ー自分らしく生きるために、まわりの人に応援してもらえるようなコミュニケーションも必要なんですね。

そうですね。お客様に対しても、私にしかできないサービスの提供と好感を持ってもらえるようなコミュニケーションを心掛けていましたね。

例えば、お客様の出身国について調べたり普段話す言語を少しでも話せるようにしたりしてお仕事に臨むようにしていました。相手を知ろうとする気持ちを持って接することでこの人は自分たちのためにこんなに頑張ってくれていると安心感を得ると思うんですよ。

フォトグラファーの仕事のときは、モデルのお仕事の経験から撮られる側の気持ちがわかるからこそ、被写体が素敵に映るようなポーズが提案できたり撮られた角度を瞬時に察知できたと思います。

ー今後の目標について教えてください。

自分の単独での活動はもちろんのこと、今後企業とコラボしてグッズの販売などもできたらいいなと思っています。原画は値段が高くて購入するのを躊躇してしまう方々にも手に取りやすいものを提供し、「自分らしく生きる」をお手伝いできる存在になりたいです。またコラボの力で、より多くの人が私を知ってくれるきっかけにもなると考えています。

それから、原画を部屋に置く素晴らしさも多くの人に知ってほしいです。そこで展示会に来てくれるお客さんにお蔵入りの原画や過去に書いたデッサンなどを手が届きやすい値段で販売しています。多くの人に知ってもらうことも大切だけど、実際に展示会に足を運んでくださる方々に思いが伝わるように心掛けようと思っていますね。

ー本日はありがとうございました。今後のNozographyさんの活躍を期待しています。

編集後記:

私は、2021年8月7日8日に開催されていたIndependent Tokyo 2021というアートイベントではじめてNozographyさんの作品を拝見しました。

Nozographyさんのブースは「自分らしく生きる」という世界観が空間全体に広がっていて、空間にいるだけで勇気づけられたので、アートだけではなくNozographyさんの人生について知りたいと思いました。

実際にインタビューをしてみて、Nozographyさんも昔から自分らしく生きられているわけではないことに気づきました。圧倒的な行動力でさまざまな経験を積み、乗り越えた壁があるから常に相手への思いやりがある。自分らしさを追求しながら相手への配慮を忘れないからこそ多くの人を魅了する空間を作り上げられるのだと感じます。

Nozographyさんが作り上げるアートと空間は、自分らしく生きたいと願っている方にとってとても響くと思っています。機会があればぜひ一度Nozographyさんの展示会を覗いてみてください。

Nozographyさんの活動・近況アップデートは、こちらから

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