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515杯目:本体と付録の逆転が認められる現代!?

昔から品物を売る手法として、付録やおまけを本体に付けるという方法があります。

自分が子供の頃は、幼稚園や小学生向け月刊雑誌の付録。
そういえば科学と学習というのもあったなー。
付録の方が楽しみすぎて、付録で今月号は良かった、良くなかったと評価していました。
そう本体よりも付録の魅力の方が勝っていたんですねー。
それでもこれはあくまでも本体ありきでの話。

自分が、同じ子供の頃に仮面ライダースナックというのが流行りました。
味は甘味があって、花びら型のスナックだでした。
それに仮面ライダーカードが1枚おまけとして付いてきました。
仮面ライダーカードには多数の種類があった上に、当たりが出るとそのカードを収める専用の仮面ライダーのアルバムがもらえた。
これ考えた人って天才ですよねー。
子供ながらに、カードのコレクションにプラスして、アルバムが欲しくて買いましたものね。
そうは言っても、子供の財政で買える数には限りがあります。
当時は、今のようにスナックの袋にカードが貼り付けてあるスタイルではなく、スナックを一つ買うと、駄菓子屋のおばちゃんがカードの束を持ってきてくれて、そこから選ぶという方式でした。
そこでの駄菓子屋のおばちゃんとの駆け引き!?コミュニケーションや、カードを引く時のドキドキ感は今でも懐かしく思い出します。
これって、今の子どもには味わえない貴重な体験かもしれませんね。

そこで問題になったのが、カード欲しさに買うものだから、スナックを食べないで捨てちゃう問題。
現在よりさらに、食べ物は大切にしなさい問題は大きかった時代だったので、ニュースになるほどの社会問題になった記憶があります。

そういう自分も捨てたことあります。
一つ言い訳させていただくと、スナックという子どもには複数食べるには量が多い上に、甘いスナックという得体の知れない味に、さらに捨てるという選択肢が強かったのではないかと思います。
美味しいものだったら、捨てずに家に持ち帰って、後から食べていたと思います。
それからしばらく経って、ビックリマンチョコというのが流行って、それもおまけのシール目的で売れたみたいなところがありますが、チョコだったら捨てずに食べていたのではないかと思います。
と、言い訳の話f^_^;

そして、本題に戻って本体と付録の関係の話。
さらに時はだいぶ過ぎて、AKB48のCDがめちゃくちゃ売れた時がありました。
(今でもAKBグループとしては売れていますが…。)
それの売れた理由の一つが、1枚のCDに封入されるAKBメンバーとの握手券。
抽選で当たると!ではなく必ずCD1枚に付いてくる握手券ですから画期的なアイディアですよねー。
その握手券欲しさに、1人でCDを何枚も買う。
子供が対象のスナックやチョコと違い、CDだと対象が大人とか社会人とかも含むので、握手券を目当てで購入する額も数もすごい。
いわゆる大人買いで…。
こんなのでCD売り上げ1位と言われても本当の1位じゃない!なんて非難もありましたね。
CD売り上げ1位の曲は、やはり良い曲でみんなに親しまれてる曲ではあるのですが、こうなってしまうとそれがボヤけてしまいますからね。
通常CDは1人1枚が常識だから、売り上げ1位に価値があったのが、AKBのCDは枚数に対して購入した人は10分の1、30分の1!?って感じかもしれませんものね。
購入した延べ人数からすると。
まさかCDで、スナックやチョコのような現象が起こるとは誰もが予想していなかったのではないでしょうか?

そしてここ数年、本屋さんで見かけて気になってたのが、本に付いてくる付録のクオリティの高さでした。
それは付録ありきの本ではなく、従来から読まれていた雑誌の付録がすごく豪華になってきた印象。
それも一流ブランド製のものだったりするので、購入する目的が本なのか付録がなのかハッキリしないほど。

そして、さらに最近コンビニの書籍コーナーで目に付くのが、完全に見た目も扱いも付録が主役としか思えない形の本。
バックやTシャツや様々なものが一番前に付録として鎮座しており、それを裏返すと、その付録の説明書!?としか思えないような薄い小冊子のような…でもあくまでもこれも扱いは本なんですよねーf^_^;

こういう形になってるのは、あくまでも本として売らないとという大人の事情があるのかないのか分かりませんが、本と付録の関係が見た目からも逆転した形で、コンビニの本コーナーに並んでいるのを見ると、現代はどっちが主でどっちが副と決めつけて論じるのもナンセンスなのかもしれませんね。

もしかしたら現代の人間関係を表している!?f^_^;

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貴重なお時間の中、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 駄文ながら一生懸命書かせていただいていますので、またいらしてください。