【りとぐり#10】第5文型 【O=Cの関係に着目!】
おはようございます。
5文型シリーズ完結編,いきましょう!
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【りとぐり#5】英文を構成する要素について知ろう
【りとぐり#6】自動詞と他動詞,第1文型と第3文型
【りとぐり#7】第2文型 【第3文型と比べて理解しよう】
【りとぐり#8】第4文型 【『与える』『奪う』ニュアンスの理解が大事!】
【りとぐり#9】第4文型→第3文型の書き換え 【toとfor,動詞の意味で区別!】
1. 第5文型は合わせ技!「第3文型+第2文型」
第5文型は,S+V+O+Cという要素が順に並ぶとできる文型です。例文を見て下さい。
My friends call me Yo-chan. (友達たちは,僕のことをようちゃんと呼ぶ。)
この英文はまず,
My friends call me. (友達たちは,僕のことを呼ぶ。)と言っています。第3文型の文ですね。
これだけでも「向こうから呼ぶ」みたいな意味では通じるのですが,呼び名の話をしているとしたら,「何て呼ぶの?」となります。さらに1文付け加え,
I am Yo-chan. (僕はようちゃんだ。) こちらは第2文型です。
こうくれば,あ,「ようちゃん」って呼ぶんだなと分かります。
この2文を合わせ技で言えるのが第5文型です。正に3+2=5ですね。
この2文のmeとIは共通内容の「僕」。
「友達が僕のことを呼ぶ,という動作 →(それによって) → 僕=ようちゃん」につながり,OとCの部分に=の関係が成立することになります。
高校初期の学習では,第4文型と第5文型の区別に苦労をする生徒をよく見ます。ポイントを押さえておきましょう。
第4文型は,S+V+O1+O2 『O1≠O2』
第5文型は,S+V+O+C 『O=C』
これだけですが,すごく大事な内容です。第2文型と第3文型の時も同じような内容を扱いましたが,今度は,動詞以降の2つの要素の間の関係を見ます。=の関係が成り立てば補語なので第5文型。成り立たなければ目的語となるので第4文型です。
さらに,目的語と補語になり得る品詞も意識するといいですね。
目的語になれるのは名詞だけ,補語になれるのは名詞と形容詞です。S+V+Oときて最後に形容詞がきたらもう第5文型にしてOKということ。
(文の要素についての学習,詳しくは 【りとぐり#5】英文を構成する要素について知ろう の3.と4.を見て下さい。)
2. 第5文系をとる代表的な動詞
では,第5文系をとる代表的な動詞について,大きく2つに分けてみてみます。
まず,①知覚・認識を表す動詞です。
I saw her talking with Jim. (私は彼女がジムと話しているところを目にした。)
(with Jimは「前置詞+名詞」なので修飾語ですが,talking with Jimを大きなかたまりとして補語と捉えました。)
私は,「見て」視覚情報が目に入ってきて→「彼女がジムと話していることに気づく」という関係です。彼女が話している,イコールの関係(主語動詞の関係)が成り立ちます。
続いて,②その他です。使役動詞など,他にも様々該当する動詞があります。(例えば最初の例文で紹介したcallなど)
He made his teacher angry. (彼は先生を怒らせた。)
これは,「S(主語)が原因で(Vしたことが原因で),OがCの状態になる」という因果関係が結ばれます。
彼が原因で「先生=怒る」になった。
これもOとCにイコールの関係が成立します。
学習を進めていくと,補語の部分に動詞(厳密には動詞ではありませんが…)を置くときの形も意味によって選べるようにしなければなりませんが,この話は準動詞(不定詞や動名詞,分詞など)の解説が済んでからまたしたいと思います。
3. 5文型のまとめを簡単に
これまで,5文型について解説を進めてきました。
文系の学習が基礎となる理由は,英文解釈で必要になる動詞の意味が文型によって決まってくるからです。
例えば,基礎の基礎の動詞である “get”。全ての文型で使われ,それぞれ意味が異なってきます。敢えて要素に分けず下に書いてみますが,それぞれの文系を意識して見ることができるでしょうか。↓
第1文型 (S+V〔+M〕) I got home at 9 o’clock. (get=着く)
第2文型 (S+V+C) I got angry.(get=〜の状態になる)
第3文型 (S+V+O) I got my new car yesterday.(get=得る)
第4文型 (S+V+O+O) I got my grandmother a cellphone. (get=買ってあげる)
第5文型 (S+V+O+C) I got my room clean. (〜の状態にする)
どうですか?
文型を常に意識することはないのですが(していたら大変です),いざ意味の解釈をするときに意識すると役立つことが多々あります。
例えば。
(1) I found this book easily.
(2) I found this book easy.
この2文の解釈について考えてみます。 “easily”なのか, “easy”なのか。これだけの違いです。同じところまでは,I found the bookと,S+V+Oの型となっています。(I=the bookではないので)
上の(1)の文は, その後にeasilyです。 “〜ly”で終わっているので,副詞と判断していいですね。この部分は修飾語で,「簡単に」です。
(1) I found this book easily. (私はこの本を「簡単に」見つけた。)
と意味が取れます(第3文型の文)。
続いて,(2)です。easyは形容詞で,「簡単な」という意味。Oの後ろに形容詞なので,修飾語や目的語として取ることはできません。
先ほど確認した通り,これは補語としてみてあげ,『O=C』の関係を結んで意味を考えてあげます(第4文型の文)。
(2) I found this book easy.(私はこの本が「簡単だと」分かった。)
全ての文が,5つの文型に収まる。英語の文構造の分かりやすさ・簡潔さがあらわれていると思います。
ぜひ,文型の学習・文の要素の学習と,基礎をしっかり固めて今後の英語学習の地盤をしっかり作り上げて欲しいと思います。
次回からは,名詞や冠詞についての学習を始めます。
中学校1年生の英語学習の初期の初期からやる内容ですが,実はaをつけるだの,theをつけるだの,複数形がどうのこうのとこんがらがってしまったまま大人になってしまう人が多い内容になるので,基礎から固めていきましょう♪
質問や内容のリクエストなどあったら,ぜひコメントでお寄せ下さいね。待っています♪
今回も最後まで読んで頂き,誠にありがとうございました。
↓の記事では,これまでに書いた英文法についてのまとめ記事が文法項目ごとに整理されています。まだ少ないですが,英語学習頑張っている人は参考にして下さいね。
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