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【りとぐり#5】英文を構成する要素について知ろう

今日からの『りとぐり』シリーズは,高校までに学習する英文法を噛み砕いて説明していくスタイルでいきたいと思います。
これまでに学校現場で教えてきたknow-howを発揮したい💪

高校英語のスタートで学習する(実は今回の中学校改訂教科書には簡単に取り上げられています…。)5文型についての話から入っていきますが,今回はその中でも,文を形作る要素にどのようなものがあるかの説明です。

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1. 主語

主語は,いうまでもなくその文の主人公となる人やモノのことです。
人やモノ…なので,品詞の中では名詞しか該当しません
英語では,Subjectと表現するので, “S” と省略して書きます。

2. 動詞

中学校で学習するbe動詞や一般動詞が思い浮かべられれば,それでOKです。語順としては,肯定文ではほとんど主語の次にきます。
文型の話の中で改めて触れますが,『動』詞なので基本的には主語のする動き・あるいは主語の状態などを表す概念となります。
英語では,Verbと表現するので, “V” と省略して書きます。

3. 目的語

目的語は,主語のする動作の影響が及ぶ対象となるモノ,あるいは人です。
上の絵の例では, “the stone”です。
『私は石ころを蹴る。』なので,「私」の「蹴る」動きは,石ころというモノに向かっていますね。主語と同じく,名詞のみです。
英語では,Objectと表現するので, “O” と省略して書きます。

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4. 補語

補語は「補う」語と書きます。主語や目的語がどのような人やモノなのか(属性とか定義とか),またはどんな様子なのか情報として「補う」のです。
上の写真の英文では,a student や kind です。学生という属性を表す名詞,kindという様子を表す形容詞となっています。
補語は,実際このように名詞か形容詞か,どちらかの品詞にしかなりません。
英語では,Complementと表現するので, “C” と省略して書きます。

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5. 修飾語

最後に修飾語です。修飾語という言葉から分かる通り,文の中のある単語,もしくは文全体を詳しく説明している単語,もしくは語句です。

英語では,Modifier と表現するので, “M” と省略して書きます。
要素を考えていく流れとして,主語,動詞ときたら,次の部分は「目的語」かな,「補語」かな,と考えていきます。動詞の影響が及ぶ対象だったら目的語主語の属性や様子を表していたら補語でしたね。
… そう考えて上の英文を見てみて下さい。
・主語は “She”,つまり彼女。 
・“is walking”   このカタマリで進行形を形作っていますが,動詞です。

さて,問題は次の “in the park”このカタマリです。意味は「公園で」。
動作の対象でも,主語である彼女の属性や様子にもなっていません。
さらに実は,この部分がなくても「彼女は歩いています。」と英文が成立します。

「あ,この部分はなくても通じる。つまり,英文の要素としてはカウントしない。あくまでも【文の飾り】なんだな。」

と考えるようにして下さい。これが大事な感覚です。これで『修飾語』として見ればよいことになります。

次回から扱う5文型の学習では,まず文のこの単語,この部分は「主語」「動詞」「目的語」「補語」どの要素なのか?それを捉えて,文の中での並び方のパターンを見ることになります。
修飾語を見極め,カウントせずに見ることで文型がスッキリ見えてきます。
修飾語を見極めるポイントはバッチリ掴むようにして下さい。

修飾語は,意味としてには以下のいずれかになりますよ。

(1) 前置詞 + 名詞 : in the park など
(2) 時を表す副詞   :  yesterday, next week など
(3) 頻度を表す副詞  :  sometimes, often など
(4) 様態を表す副詞   :    slowly, carefully など     
             
 (↑最後が “〜ly” はほとんどこれ)

(1) のパターンはすごく多いです。前置詞を見つけ,その後ろがどこまでのまとまりになっているのかよく確認して下さい。
(2)〜(4) は全て『副詞』です。時,頻度,様態と細かくありますが,全て,英文の中では隠しても文が成立してしまう情報です。副詞というのは,名詞以外のパーツや文全体を詳しくする言葉です。(名詞を詳しくするのは形容詞です)

主語から修飾語まで5つ紹介しました。文の要素にはカウントしない修飾語を最後に説明したのですがそこがダントツで長いですね…,その通りで,修飾語の判別が一番大切です。修飾語は『その部分がなくても英文が成立できる。』とにかくこの感覚を身につけられるよう,さまざまな英文にあたってみて下さいね!

いかがでしたか。
りとぐり#6では,「自動詞」と「他動詞」の違いについて説明し,いよいよ文型の説明に入っていきます。今回学習した内容を使っていくので,何度も復習しておいて下さいね。

質問や内容のリクエストなどあったら,ぜひコメントでお寄せ下さいね。待っています♪
最後まで読んで頂き,誠にありがとうございました。

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