見出し画像

【りとぐり#6】自動詞と他動詞,第1文型と第3文型

さて,今回は前回の続きの内容の記事となります。
見ていない方はぜひセットでご覧ください。

今回は,自動詞と他動詞について,そして文型の話を始めて,第1文型と第3文型について解説していきたいと思います。

1. 自動詞と他動詞

自動詞 → 目的語がなくてもOK
他動詞 → 目的語が絶対必要

上の画像の文を見て下さい。自動詞の文

I walked to the museum.(私は博物館に歩いて行った。)

主語はI,動詞はwalkedでその後は,to the museumです。
toという前置詞の後に the museum 名詞が来ていて, “前置詞+名詞”のカタマリなので,この部分は修飾語となります。
ここでwalkという動詞は後ろに目的語を置かずに動詞だけで存在しているので,『自動詞』となります。

自動詞は,目的語,つまり『何を?何に?』がなくてもOKな動詞です。

to the museumという部分,「博物館に」と『に』を伴っているので,これが目的語なのでは?と勘違いしやすいのですが,

“前置詞+名詞”のカタマリは修飾語!

この原則は忘れないで下さい。
walkは「歩く」という意味で,目的地であったり,歩く速さであったり……他の情報はあくまで修飾語としてくっついてきている訳ですね。
歩くという動作が,『自』分にしか帰ってこないので『自』動詞です。

次の他動詞の文を見てみましょう。

I like her very much.(私は彼女が大好きだ。)

文の構成を見ると,主語はI,動詞はlikeです。
次のherは,「彼女が」→「彼女を」とも取れますね。
very muchは,好きの度合いを示す副詞なので,修飾語です。

このherは,動詞の後ろにすぐ名詞の形で来ています。
さらに,「彼女を」という意味です。目的語になります。
動詞likeの意味は,「彼女」,つまり他の人に及んでいるので,likeは『他』動詞になります。

このlikeもそうですけど,他動詞の文は,文がそこで終わってしまうとツッコミを入れたくなります。

I like.(私は…が好きだ。)

何が?何を?目的語が必ず必要ですね。

2. 第1文型(S+V)

自動詞,他動詞の解説をもとに,文型の説明を始めていきたいと思います。今日は,第1文型と第3文型です。

まず,第1文型。S+Vだけで完結する文です。
動詞の後に目的語を伴わない文なので,先ほどまでの自動詞の文です。

ただ,S+Vだけで文が終わることはあまりなく,修飾語を伴う場合がほとんどです。
これだけで第1文型をとらえる知識は充分なのですが,第1文型では,自動詞の中で,『存在』『移動』『発話』の意味を表す動詞が使われやすいことも頭の片隅に入れておきましょう。

3. 第3文型(S+V+O)

続いて,第3文型。S+V+O,動詞の後に目的語となる名詞がきます。
動詞の意味のもつ力,エネルギーが,目的語にぶつかっていきます。この動詞は,他に影響を与えるということで,他動詞です。

さて,少し大変なのが画像の下半分です。
動詞の直後に名詞(目的語)を置けるのが他動詞,置けないので名詞の前に前置詞を伴うのが自動詞と説明してきましたが,自動詞だと勘違いして,前置詞をつけちゃいがちな動詞がいくつかあるので,まとめておきました。例えば,

She resembles to her mother.(彼女はお母さんに似ています。)

これではダメということです。resembleには,「〜に似ている」と日本語の助詞「〜に」が意味として含まれている他動詞なので,さらに前置詞 “to” がついてしまうとダメなのです。

She resembles her mother.

こちらで正解です。この「自動詞と間違えやすい他動詞」は,TOEICの文法問題(Part.5)でも頻出なので,まとめておくと良いですよ♪

4. 自動詞と他動詞,どちらでも使うけど意味が変わる動詞

今回はおまけとして…(また機会があればまとめます)
自動詞としても,他動詞としても使うけど意味が変わる動詞なんてのもあります。

runはその代表格です。

自動詞として使うと,「走る」という皆がよく知っている意味です。
ただ,後ろに目的語を伴い他動詞として使うと,「経営する」という意味になります。
run to the cafe なら「カフェに走って行く」,run the cafeなら「カフェを経営する」になる訳です。
toという前置詞1つがあるのかないのかだけで,意味が全く変わってしまうなんて,なかなか面白いですね✨

次回は,残りの第2・第4・第5文型について学習していきましょう。

質問や内容のリクエストなどあったら,ぜひコメントでお寄せ下さいね。待っています♪
今回も最後まで読んで頂き,誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?