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これで迷わない!放課後デイサービス利用開始完全ガイド【前半無料】



こんにちは。
放デイで働いてます、ずいたです。

来年度からお子さんが1年生で、放課後(等)デイサービスの利用を検討されている、
もしくは、既に入学済みで、放課後デイサービスを検討している、という親御さんも多くいらっしゃるかと思います。そして、「どこから問い合わせればいいのか」「どういう風に手続きすれば利用できるようになるのか」など、わからないことだらけで不安、という方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

今回、そういった、放デイ利用を考えているけど
「どうしたらいいのか全然わからない」
「ある程度情報収集はしたけど、不安なところはある」というような皆さん向けに、
≪放課後デイサービスを利用開始するのに必要なこと≫
≪放課後デイサービスの事業所を選ぶ時のポイント≫
について、利用を検討している方が迷わずに動くことができる助けとなるように、
4つのトピックに分けて書いていきたいと思います。

これまでたくさんの利用者さんを受け容れ、多くの人たちとお話した経験から、利用前の保護者の方の不安を、思いつく限り全部解消できるように頑張ってみました。
書き終わってみてから思いましたが、この記事、放デイ事業所のスタッフの方にとっても、利用者獲得の為の有効なアドバイスになっています。なので、同業者の方にもおすすめです。

途中から有料の記事となりますが、無料のところのみでも十分お役に立てるものかとは思いますので、放デイの利用を検討されている方はまずは読んでみてもらえると嬉しいです。

無料の範囲までで、
トピック1『どのタイミングで問合せなどに動き始めたらいいのか』
トピック2『放デイに対する自分たちのニーズを把握しておくこと』
の2つについて、

有料範囲以降では、のこりの2つ、
トピック3『放課後デイサービスを利用し始めるまでの流れ』
トピック4『放デイ問合せ時、見学時に注意すべきこと』
について説明していきます。

※この記事の価格設定ですが、総文字数19000文字超で、このアカウントの初めての有料記事なことを鑑みて、尚且つ、より多くの人にこの記事を読んで役立ててほしい、という願いも込めて、1文字0.1円よりいくらかお安く、「1500円」で販売とします。
noteでしっかりやられているライターさん達の価格設定(1文字2~3円)よりはだいぶ安めの設定の為、世間の反応によってはもしかすると今後値上がりをする可能性もゼロではありません。
無料部分の前半を読みつつ、後半の有料部分の購入を検討してもらえたらと思います。
(前半後半とは言いつつ、カウントしたら有料範囲以降が13000文字ありました……)

トピック1『どのタイミングで問合せなどに動き始めたらいいのか』

利用検討の問合せ連絡をいただいた時に、よく保護者の方とこれについて話します。
お子さんが障がいを持っている、もしくは3歳児健診や、保育園に通ってる中で「もしかしたら発達障がいがあるかも」ということを言われた、など、小学校就学後に放課後デイサービスの利用を検討し始めるタイミングは人によって様々かと思います。

放課後デイサービスを就学後、小学校入学後に利用しようかと検討しているが、子どもが何歳のタイミングでそれの為に動き始めるのがいいのか……

結論

「早ければ早いにこしたことはない」と、自信を持って言い切れます。

何故そう言い切れるのか、説明していきます。

放課後デイサービスの利用検討、問合せや手続きなどを早くから動くことのメリットは、

「新年度の利用枠の案内や、空きが出た時の利用枠の案内の優先順位が、事業所に申込をした順、早いもの順の場合が多い」

「早めの見学、情報収集をすることで、就学(小学校入学)までに保護者さんの取るべき行動がわかる、安心できる

大きく分けてこの二つです。

〇利用枠は早いもの順?

放課後デイサービスには定員があります。
また、曜日ごとの契約になるので、利用の問合せをしても「いま定員いっぱいです」「その曜日は埋まっています」となる場合があります。
ただ、平日が問合せた時点でいっぱいであっても、新年度のところで既存の利用者の方が利用日数を減らしたり、年度途中や年度終わりで利用をやめたりして、利用枠に空きが出ることは全然あります
そういったとき、事業所側が「先に問合せをいただいていた方」から利用枠の案内をすることがあるので、早くから問い合わせて「空き待ち」もしくは「新年度からの利用枠の割振り待ち」状態になっておく方がいいのです。

放デイの事業所によっては、「新年度の申込受付は前年の○○月から」としているところもありますが、近隣の事業所のそういう情報をきちんと把握しておく、という意味でも、動き出しは早いに越したことはありません。ホームページにその情報を記載しておらず、問い合わせてみないとわからない、ということも含めて、早くから動き始めることには大きなメリットがあります。

児童発達支援について

また、放デイの申込とは少し話がズレますが、就学前までの障害児通所支援=児童発達支援というのもあります。これも利用されるなら早いに越したことはないと思います。

児童発達支援(就学前の障がい児通所支援)と放課後デイサービスの両方を運営している事業所で、児童発達支援を利用している方の持ち上がり優先で放課後デイサービスの枠を案内するところもあるとは思いますし、

利用枠の確保、という意味でなくとも、児童発達支援を就学前から利用すること自体に、お子さん、保護者さんともの不安軽減、問題の解消、改善に向けてとても大きなメリットがあると思います。もちろん、状況により利用する、しないはあるとは思いますが、「利用した方がいいのかな」と迷われるくらいなら、利用に向けて動くことをおすすめします。

〇早めの行動で、就学前後の動きを決めやすくなる

後のところでも触れますが、送迎の有無や、送迎があったとして何時頃に家に帰ってくるのかというのは、放デイの事業所によって様々です。平日保護者さんの仕事が終わってから帰宅するころに送って来てもらえるのかなど、ご自身が利用を考える事業所の送迎時間が何時なのかが明確になっておくことは、情報として非常に大きいです。
例えば、問い合わせて放課後デイサービスを平日利用ができることになったが、送迎の都合がどうしても今の生活時間と合わない場合、保護者さんの仕事の都合を調整したり、ご家族間で「この日は誰が迎えに行く、誰が帰りの時間に家にいるようにする」など、決める必要が出てきたりします。特に仕事の都合を調整するというような話は、早くに動き出すほど、希望に沿いやすくなるものかと思います。
また、放デイの事業所によって、学校が終わった後、一度学校併設の児童クラブ(キッズクラブ)に行ってから、放デイの送迎車に乗る、という形をとるところもあります。児童クラブの申込をするべきなのか、しなくてもよいのか、何曜日に利用するのか、なども、早めにわかっておくに越したことはないかと思います。

〇福祉に早く繋がることでの安心感

お子さんに障がいがある(かも)とわかり、全く不安や心配を抱かない人はいないと思います。ご家庭の中だけ、友人間だけで話していると、わからないこともあったり、情報が不正確だったり偏っていたりすることもあります。
先に書いた児童発達支援もそうですが、放デイを利用検討する中で区役所の窓口に行ったり、放デイのスタッフと話したりすることで、保護者さんもお子さん自身も、福祉に繋がることが出来る、サポート、助けを受けることができるんだ、と感じられると思います。
放デイや児童発達支援でなくとも、地域のコミュニティなどで、サポートしてくれる、社会資源として活用できる、利用できるものが他にも見えてくることもあります。そういった安心を感じてもらう意味でも、障がいの疑いがある、というところから、放デイの利用を検討して動き始めることには大きなメリットがあります。

とは言え、「早く動き始めなきゃ!探さなきゃ!」と焦るのは禁物です。
実際に放デイの事業所探しに動き始める前に保護者さんがやっておくべき、とても大事なことがあります。(トピック2に続く)

トピック2『放デイに対する自分たちのニーズを把握しておくこと』

動き出しは早ければ早い方がいいとして、実際に放デイ利用に向けて動き始める時に、まずはじめにしておいた方がいいのがこれです。
様々な事情や経緯から放課後デイサービスの利用を検討し始める方がいるかと思います。
「子どもに障がいがあると診断されたから、放課後デイサービスというのがあるらしいのでとにかく電話してみた」
というのでも、もちろん大丈夫なのですが、放課後デイサービスの事業所も様々な種類があります。個別で療育を行うところ、集団で療育を行うところ、利用中に行う活動も、事業所によっては運動メインだったり、学習重視だったり、ほんとうに様々です。
なので、具体的に放デイの利用を検討し始める時に、

「あなた(=保護者)は放デイに何を求めているのか」を明確にしておくことが大事です。

まず何より大事なのは、ご家庭の現状や、今現在お子さんが就学前であれば就学後の状況について改めて整理しておくこと。
お子さん本人の学校生活、親御さんの日々の生活をイメージして、その中に放課後デイサービスがどういった形で必要なのか、など。
そんなにしっかりきっちり整理なんてできない、という方は、
子育ての中で、「いま何に困っているか」「入学した後、学校生活で何に困りそうで不安か」に注目して書き出してみるなどすればいいと思います。

これがクリアになっているかどうかで、放デイ選びの迷い度が全然違います。
役所の人であれ、放デイのスタッフであれ、そういった求めていること、困っていることが明確であるほど、対応もしやすく、話が前に進みやすくなります。

〇放デイを利用する人にはどういうニーズがあるか

皆さんがご自身の放デイに対するニーズを明確にする助けとして、
実際に利用されている方々を私が数々みてきた中で、どういったニーズがあるのかを書いていきたいと思います。

放デイに対するご家庭からのニーズは、大きく分けると、
≪お子さん本人の為のニーズ≫

≪ご家族の為のニーズ≫
に分かれると思います。

≪お子さん本人の為のニーズ≫を細かく分けると、
・障がい特性から生じる様々な困難(生きにくさ)を軽減させてあげたい
・放課後、安心して楽しく過ごせる場所を確保してあげたい
・学校、家庭以外の沢山の大人や子どもと関り、繋がりを持ってほしい
・家や学校ではできない体験、経験をしてほしい
などなど、もっと色々あるかもですが、私が受け容れる側でお話をしていた経験からすぐに思いつくのはこんなところです。

≪ご家族の為のニーズ≫を細かく分けると、
・仕事があるので放課後迎えにいけず、学校(キッズクラブ)から放デイの送迎サービスで帰ってきてもらえると安全だし助かる
・一緒にいると大変なことが多いので、お子さんが家にいない時間を確保したい
・専門性のある大人に対応してもらえる、という安心感がほしい
・お子さん本人に関する悩みや不安を相談して解消、前進したい
というようなのが大体のところかと思います。

細かくニーズを書き並べましたが、
このうち、いま「放デイを利用しようかな」と考えている方、ご自身の中で、どのニーズが強いのかによって、放デイの選び方が大きく変わります。

〇預かりニーズ重視か、内容ニーズ重視か

親御さんの為のニーズの上二つ、
「送迎で帰ってきてほしい」
「家に子どもがいない時間がほしい」
これらは、いわゆる「預かりニーズ」というもの、言うなれば放デイの外枠、ハード面の機能に対するニーズとなります。(福祉・介護・医療の業界で「レスパイトケア」と呼ばれるものですが、伝わりにくいのでこの呼び方です)
共働きやシングル家庭だったり、もしくはお子さんのケアの大変さによって、この預かりニーズが強いご家庭は多いです。

正直なところ、子どもの障がいの有無に関わらず、お仕事の都合から就学後の預かりニーズはあるので、民間の学童を利用するより放デイの方が安くつくからいい、というような方もいらっしゃるかと思います。(小声)

預かりニーズとは逆の、放デイで受けられる支援の内容、ソフト面での機能に対するニーズを、預かりニーズと区別するために「内容ニーズ」、と呼ぶことにします。

この「預かりニーズ」と「内容ニーズ」は決して相反するものではなく、どちらもあって当たり前です。
大事なのは、放デイの事業所を利用しようと検討し始めるときに、ご家族の考えや状況から、「預かりニーズ」と「内容ニーズ」、どちらをより重視するか、そういったことが明確になっていること。
さらに、その中でも特にどういうところは必要で、妥協できないことなのか、その優先順位をつけておくことが重要かと思います。
必ず送迎をしてほしい、家に帰ってくる時間は18時以降にしてほしい、夏休みも利用したい……
子ども本人の生きづらさ、ご家族の悩みを少しずつでも解消、前進させていきたい……
頭の中でぼんやり考えていてもまとまらない方は、紙に書きだすなどして、ご自身のニーズとその優先順位を整理しておくことをおすすめします。

〇ニーズがある程度わかったら、実際に動き出そう
放デイに何を求めて利用したいのか、ご自身の中で整理して、ある程度明確になったとして、
じゃあ、実際に放デイの事業所を利用したい、そう思っても、
「まず、どう動いたらいいのかさっぱりわからない」という方も多いかと思います。
また、放デイ事業所に問合せや見学をして、スタッフの話を聞いたりする中で、
整理しておいたご自身のニーズに合うのかどうかを確認する為に、説明の中でどこに注意すればいいのか、何を質問したらいいのか、見学している中でどういうところに注意するべきか、わからなくて不安になる方はすごく多いかと思います。

というわけで、ここからの内容で、後半2つ、
トピック3『放課後デイサービスを利用し始めるまでの流れ』と、
トピック4『放デイ問合せ時、見学時に注意すべきこと』についてお話していきます。

トピック3『放課後デイサービスを利用し始めるまでの流れ』

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