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家を守ってくれていたゲンちゃんが旅立った(更新チャレンジ12日目)

私は現在スイスに住んでいる。先日、日本の母からゲンちゃんが旅立ったとメールが着た。

夜勤明けで帰ってきたら、毛布がかかっていたので、もしかしすると旅に出たのか?

そう思い覗いてみると、息絶えていたそう。

仕事に行く時には、小屋から出てきて見送りをしてくれたそうで、なんだか切ない気分になったそうだ。

ゲンは、以前飼われていた家族から虐待を受けていたのかもしれない。

我が家にやっていてきたのは数年前。弟が貰い手がいなくて可愛そうだからと、我が家に迎えた犬。

我が家で飼い始めた当初は、餌をあたえるときにも、ヴゥ〜と今にも噛みつきそうな声を出していた。

すごく警戒していた。

日が経つに連れてお互いに少しずつ慣れてきたようで、母も近づけるようになった。

今日は大丈夫かなあ? そう思って素手で餌をあげたその瞬間、ゲンが母の手に噛みついた。

母は、指の神経を縫う手術を受けていた。

今はリハビリもしっかりとやったおかげで、指はしっかりと動くようになった。

こんな出来事があり、遠くに住む私ができることはなんだろうと思い、丈夫な手袋を送ったこともあった。

噛みつかれた母が一番怖かったと思う。それでも、ゲンのお世話を欠かさずやっていた。

その気持ちはゲンに伝わっていたのだろう。

「お散歩には行ける」と母が言っていた。
しかし、突然パタンと意識を失い、数秒後に起き上がるということが何度かあったそう。

なにか病気だったのかもしれない。

そんなゲンちゃん、田舎の家の番犬としてとても良く、家を守ってくれるたと思う。

今年の夏は、日本へ里帰りする。もうゲンちゃんの声が聞けないんだと思うとなんだか切ない気持ちになった。

また、お線香をあげる相手が増えちゃった。

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