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公開が続くLGBTQ映像作品/『蟻の王』

 LGBTQ関連映像作品の公開が続いています。

 ユーロライブの試写にご招待いただいた『蟻の王』。
 イタリアで教唆罪にはじめて問われ、はじめて適用されたアーティスト、「蟻の王」ことアルト・ブライバンティについて極めて客観的に描いた映画です。

 当初はドキュメンタリーとしてプロジェクトがスタートしたそうで、その目線に納得しました。
 監督自身セクシャルマイノリティであることを公表されており、そのことを考えるとバランスをとって制作をすることは簡単ではなかったと思います。

 この「蟻の王」アルトについて、全く存じ上げず、ファーブル的な方かと思いきや、寺山修司みたいな方だったのでビックリしました。
 なんでそこにフォーカスしたんだろう…。

 『蟻の王』は、明日から公開です。

公開が続くLGBTQ関連作品

 LGBTQを描いた作品はついこの前まで、通称レズビアン・ゲイ映画祭でしか観れない作品が少なくありませんでしたが、一般公開が結構増えてきた印象で、特に近年は公開が続いています。

 直近だと昨年のカンヌでグランプリを受信した『CLOSE/クロース』。(これもA24か…)

 邦画ですと『エゴイスト』。

 配信ですが『赤と白とロイヤルブルー』なんかは、もの悲しい雰囲気がないのでいいですね。そもそもコメディなんですが。

 今後も『シチリア・サマー』、個人的現在ベスト1の『異人たち』も公開を控えてます。

個人的おすすめ作品

ハッシュ!

 新作をずっと待っている橋口亮輔監督の『ハッシュ!』。
 「何食べ」より先にオカマじゃないゲイカップルを描いています。

 2001年だからもう20年以上前!
 いまなら賞獲りまくってるだろうな〜。

アデル、ブルーは熱い色

 こちらもカンヌでしかもパルム・ドール。

 これは観てて結構シンドい系…。

バトル・オブ・セクシーズ

 『ラ・ラ・ランド』後にエマ・ストーンが選んだのがコチラ。

 その後に『女王陛下のお気に入り』があり、それが『哀れなるものたち』に繋がっているエマ。
 作品選びが最高。

ブエノスアイレス

 これも胃がキリキリする。

 この後にレスリーが亡くなっちゃうから今観ると余計もの悲しい。

アナザー・カントリー

 アナカン観ずにBL語ってんじゃねえぞ!と思うので、これは外せないですかね。

 オスカー俳優コリン・ファース先生の美青年ぷりも必見です。
 近年も『スーパーノヴァ』『シングルマン』なども出演されてますね。

本日の一曲

 ちょいと考えただけでも数えきれないほどの作品がありました。

 心ない発言がある世の中で、エンタメの世界で沢山の作品が制作されていることは救いになりますね。

 本日の一曲はベタですが、コチラ。
 期待されながら映画版が爆死した『RENT/レント』。

 不治の病の筆頭だったHIV感染も亡くなることが少なくなりました。
 ただ他の病と同様、早期発見と治療を適切に受けることが必須です。

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