改めて。初めまして、こんにちは

大学院の合格発表が出て、進学が正式に決まった(と言っても手続はこれから)。
登録だけしたnoteを二年ぶりに開いている。深夜の衝動でそのまま書いています。

改めて、初めまして。こんにちは。
今は学部4年生で日本民俗学についてやっております。人文科学の分野で、文化人類学と隣接する学問分野だとされています。

「民俗学って何?」「社会学とはどう違うの?」などの質問には学部4年になっても悩むものです。これは4年間、私なりに民俗学をやってきていて考えた「民俗学とは何か」についての話です。

民俗学は、私達が生きているここ日本のありようを探求するもの、と個人的には認識しています。そのここ日本には、色んな多様性があり、古き良き日本としてイメージされるような「田舎」の農村風景でであったり、東京に代表される「都会」イメージのある風景だったり。多様性は風景だけでなく、地域ごとの社会や歴史、地域で育まれている祭だとか。

ここまでは社会学とも似ているかもしれません。社会学と民俗学の違いは視点の大きさとそれに伴う手法の違いだと思っています。社会学は、政府も含めた大きな社会を俯瞰して研究されていて、その為に統計分析などを調査方法として選択されると認識しています。民俗学はそれとは異なり、研究の対象は社会全体でなく、社会の構成員である「常民」です。ちなみに常民とは、民間伝承を保持している階層を示すとされる言葉です(常民とは何かを掘り下げると更に深くなってしまうのでそれはまた改めて)。私達が日常的に用いる言葉だと、庶民に近いでしょうか。民俗学は常民(庶民)を対象にする為、フィールドワーク、聞き書きによる研究手法を取ります。

これは個人的に考えていることですが、「民俗学は私たちの当たり前とされていることに焦点を当てて考える学問」だと思っています。

週に1度、民俗学を中心に私が興味を持っていることについて記そうと思います。

傘を買いたい。