坂本龍馬へのインタビュー
インタビュアー歴丸: 坂本龍馬さん、今日はお時間をいただきありがとうございます。あなたは日本の歴史において、非常に重要な役割を果たされましたね。特に幕末の混乱の中で、維新の立役者として知られています。しかし、まずお伺いしたいのは、どうしてそこまで幕府に反発する道を選ばれたのか、ということです。もともとは土佐藩士、しかも比較的恵まれた環境にいらしたわけですから、普通に生きる選択肢もあったのでは?
坂本龍馬: いやいや、最初はわしも普通に剣術を極めて、まあ出世してやろうぐらいに思いよったがや。けんどな、ペリーの黒船見たら、もうそんな甘い考えじゃいかんと思うたんじゃ。日本はこのままじゃ危ない、幕府の古い制度にしがみついちゅうたら国が滅びるってな。土佐におっても、身分の上下が厳しゅうて、下士は上士の言うことをただ聞くしかなかった。わし、そういう差別や狭い枠に囚われるのが、どしても嫌じゃったがよ。
歴丸: なるほど、だからこそ新しい時代を切り開こうとされたわけですね。では、次に「新しい日本」についてお聞きしたいのですが、特に海援隊を通じて、武力ではなく、経済や外交を使って新しい道を模索されたのが興味深いです。でも、当時の日本でそれを実現するのは非常に難しかったのでは?薩摩や長州のような大名たちは、どうしても武力に頼る傾向が強かったですし。
坂本龍馬: そりゃあ難しい話やったよ。薩摩や長州の連中は、どうしても刀を振り回して幕府を倒すしかないって考えがちじゃったけんど、わしはそれだけじゃいかんと思うちょった。薩長が手を組んで倒幕するのも、わしが間に入ってまとめたけんど、それだけで国が変わるわけじゃない。経済を強うして、外国とも堂々と渡り合える国にせんと、日本の未来は暗いって思うたんじゃ。武力で一時は勝てても、その先を考えんといかんきね。
歴丸: そこまで深く考えていたとは、先見の明がありますね。しかし、現実にはあなたが暗殺されてしまいました。率直に伺いますが、自分が狙われているという自覚はあったはずなのに、なぜあの夜、そこまで無防備だったのでしょうか?どの程度、危険を感じていたのですか?
坂本龍馬: ああ、それはよく分かっちょった。わしが狙われちゅうのも、命の危険があることもね。けんどな、毎日が戦いみたいなもんじゃったけん、いちいち気にしよったら何もできん。仲間も次々に暗殺されよったし、いずれ自分にもその時が来るかもしれん、とは思うちょった。もちろん、命は惜しいさ。けんど、わしにとっちゃあ、日本を変えることの方が命より大事じゃったがじゃ。結果的に暗殺されたのは残念じゃけんど、わしが残したものがその後の日本に繋がったなら、それで良かったと思うちょる。
歴丸: 最後に、現代の日本をどうご覧になりますか?もし今の時代に生きていたら、どんなアドバイスを現代の日本人に与えますか?
坂本龍馬: 今の日本か…。いやぁ、わしが夢見ちょった以上の国になっちゅうな。経済も強いし、世界の中でも平和で安定しちゅう。それは素晴らしいことや。けんどな、なんか今の日本人は、自分たちの力や可能性をちょっと過小評価しちゅうようにも見えるがよ。もっと思い切って新しいことに挑戦してみたらえいがやないか。わしが言いたいのは、「現状に満足せず、未来を切り開け」っちゅうことや。今の日本には、当時じゃ考えられんくらいのチャンスがあるき、恐れんで前に進んでほしいがよ。
歴丸: ありがとうございました。坂本龍馬さんのような大胆な視点を持つことが、今の日本にも大切だと感じました。
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