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超動くマンカラ(14)~江戸時代の日本に幻のマンカラ『Kihin』があった!という嘘をつく
2022年大晦日。
なんと「超動くマンカラ」の前回の記事、
7月末アップなので、5ヶ月ぶりとなります。
Bill Taylorさんや「Yのゲーム」の記事で横道にそれすぎて、しかもこの間の
「アブストラクトゲームAdvebt Calendar 2022」でカムバックできたはずなのですが、この体たらく。
どうせなら、もっとひねくれようかと思いまして、真っ赤な嘘記事を書いてしまいます。
このコンポーネントで、嘘をつきたい
そもそも嘘をつこう思ったきっかけは、3つほどあります。
1つ目は、昔の記事
のおまけで書いた、「シリコーンスキレットカップ 深型(2個入り)」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1672442197588-Vo1Fozcm0h.png?width=800)
これが幻冬舎から販売されている『マンカラ・カラハ』の盤面の石を入れる
窪みと同じくらいのサイズ感なのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1672442330684-gByd5COrHa.png?width=800)
以前からこのカップを使って、なにか新機軸のルールを生み出せないかと
思案していました。
このアクションで、嘘をつきたい
2つ目は、ついに従来のマンカラと異なるアクションを見つけたことです。
マンカラは、1つの穴にある石を一旦手にして、マンカラ移動を行います。
異なるアクションは、先に紹介したコンポーネント(カップ)によって発想しました。
それは、
石を手に取るだけではなく、
穴(カップ)ごと取ってみよう。
何を言っているんだこのバカチンが、ですな。
大まかなゲームの流れを説明しつつ、手番のアクションについても言及します。
下の写真は、今回の嘘ゲームの開始時の盤面です。
![](https://assets.st-note.com/img/1672451139111-HhWRA4p6qd.png?width=800)
用意する石は、49個。
カラハより1個多いので、『マンカラ・カラハ』を使って遊ぶ場合は、適当にどこかから石を追加しましょう。
先手は下のエリア、後手は上のエリアになります。
穴の代わりとなるカップは11個用意します。
・後手側は、盤面の窪み6箇所それぞれにカップを1個配置します。
カップには石を4個づつ入れます。
・先手側は、盤面の窪み6箇所のうち5箇所にカップを1個配置します。
配置しない箇所は、後手が決めます。
カップには石を5個づつ入れます。
先手後手交互に手番をおこないます。
先手初手の手番を、図例で説明します。
![](https://assets.st-note.com/img/1672451799514-N1wbqIHxR2.png)
(上):
相手側にある6個のカップ(ただし、石がないカップは除きます)から1つを選び、カップを置いていない窪みに置きます。
(下):
マンカラ移動で反時計回りに1個のカップに石を1個まいていきます。
カラハと同様なので、右側にある自分の収穫の窪みにもまき、左側にある相手の収穫の窪みには石をまきません。
この手番のアクションの特徴は2つあります。
(1)石を巻く数は、相手側から取ってきたカップで決まる。
(2)次番の相手のマンカラ移動の場所は、この手番のアクションで決まる。
つまり、自分のアクションは、相手の手番のよってかなり制限されます。
さらに、マンカラ移動についての補足と、石の収穫(得点方法)についても図例で説明します。
![](https://assets.st-note.com/img/1672452415888-FypLWfsTYa.png)
(上):
後手は、先手側からカップを1個選んで、窪みに置きます。
(下):
後手は、マンカラ移動を行いますが、先手側にあるカップのない窪みは、
石はまかず、次のカップにスキップします。
![](https://assets.st-note.com/img/1672453073432-9bjaDbToUp.png)
(上):
マンカラ移動で最後にまいたカップと上下に隣接したカップ(赤点線で囲った)との石の数を比べます。
互いのカップの石の数が少ないカップの石の数と同数になるように調整します。
カップに入っている余分な石は、そのプレイヤー側の収穫となります。
(下):
今回の場合だと、後手2個:先手6個で、先手側のカップが4個余分なので、先手が4点獲得します。
今回の収穫ルールは、ゲームの終了を早めるためのアイディアになります。
このルールは1例なので、別のルールで遊んだりすることは一向に構いません。
ゲームの勝敗ですが、ゲームに使う石が49個あるので、先に25個以上の石を収穫(25点以上獲得)したプレイヤーの勝ちとなります。
このテーマで、嘘をつきたい
3つ目は、いよいよ嘘の本体となる背景、テーマのでっち上げです。
今回のカップを用いたマンカラ移動(種まき)は、鉢植えや植木鉢のモチーフといえます。
では、植木鉢の発祥はいつごろどこかといえば、どうも江戸時代の日本らしいのです。
自然に変異した植物を鉢植えに育てて愛でる「奇品(きひん)」が、江戸時代に流行したそうです。
鉢で植物を育てるならば、もっと遡って盆栽のルーツである中国の盆景があります。
とはいえ、盆景はどちらかといえば、自然の景観のミニチュアを愛でるので、植物単体を愛でるのとは、異なる角度かと思います。
ということで、今回のマンカラは、タイトルにも掲げた
『Kihin(奇品)』
と呼ぶことにします。
締め
以前の記事でも書きましたが、日本にマンカラが渡ってきたのは、第二次世界大戦後と推測されます。
江戸時代に日本独自のマンカラがあるなんて、全くの嘘ですので、あしからず。
あ、でも、ゲームのルールは遊ぶことはできるので、嘘ではありません。
とんでもない形で2022年を締めくくります。
よいお年を。
では。
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