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SPAC『マハーバーラタ』@行幸通りを見て

SPAC『マハーバーラタ』の千秋楽を見ました。それにつけて、自分がどのような演劇の作り手にならねばならないと考えたのか、この感興の薄れる前に書き残しておかねばならない、という衝動に駆られ、この文章を書き始めます。 多くの感想にあるように、「多幸感」という言葉に、この作品がどのように観客の生に関わったかが集約されるような上演でした。見終わった後、東京駅で電車に乗るまでずっとニコニコしていました。この多幸感は、今年のふじのくに⇄せかい演劇祭で見た『パンソリ群唱 ~済州島  神の

    • トレーニング・デイズ in 利賀

      鈴木利賀演劇塾2023年3月プログラムに参加してきた。 利賀村から麓へ降りるバスを待ちながらこの文章を書いている。 とても贅沢な時間だった。 この素晴らしい時間をできるだけ長く自分の中にとどめておくため、この二週間の記録と、考えたこと・感じたことを書き記しておきたい。 〇はじめに  まず、鈴木忠志とSCOT、利賀村を知らない人はぜひ一度SCOTのHPを読んでみてほしい。  ネット上で全編見られるSCOT作品の映像はこちら。 ・『トロイアの女』(1982年) ・『エレクト

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