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ぼぐのはぐぶづじ

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ブログに投稿したやつをこうやってまとめたら本みたいになってうれしいというやつです。よろしくお願いします。
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息災か。過ごせているか。

息災か。過ごせているか。

毎日、暑いですがいかがお過ごしでしょうか。

今日は僕が初めて「ネギトロ」を単品で頼んだ日になりました。うずらの卵とか刻んだ葱とかと一緒に出てきておいしかった。

あと、野菜の天ぷらの盛合せを頼んだら大きめのメンコぐらいの大きさの昆布の天ぷらが居て、これも初めて見たし食べたけどおいしかった。

そのあといつもの像のところへ行く前に近くの自販機でお茶を買ったんだけど、これも初めて見るお茶で、「茶π」

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「収録」と「上演」にそれぞれある「本番」感について

「収録」と「上演」にそれぞれある「本番」感について

今日は人生で初めての「収録」である。

僕は大学生のときに演劇をシテおったので、「上演」はやったことがあるのだが、「収録」は、初めてなのである。

きのうのはその準備をしておった。モタモタしないように諸々の段取りを頭にいれたり、みっともなく映らないように鼻毛を切ったり、靴を拭いたり、服の毛玉をとったり。わからんなりに「収録」がうまく行くように祈りつつそういうことをしておった。明日はきっと、1秒1秒

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Abu社 大使シリーズのステッカーについて

Abu社 大使シリーズのステッカーについて

iPhoneのケースがもうヨレヨレになってから2年ぐらい使っているんだけど、ごまかしが効かないぐらいへたってきた。

オッター・ボックス(日本語に訳したらカワウソ箱)のケースはすごく頑丈で、よく携帯を落として壊してしまう僕にはうってつけなのだ。買って装着してからもう何年も経つが、未だに頑丈さという点では何も損なわれていない。

しかし、見た目にボロもボロなので新調せねばいけない。携帯や財布、鞄など

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さみしさなのかわからないが

さみしさなのかわからないが

前後関係とか因果が一切なく独立したさみしさみたいなものが最近ずっとあるような気がする。「さみしさ」っていう言葉が適切なのかは分からんのだけどさみしさとしか言いようがない。じゃあ何がほしいとかどうしたいとかそういうことではないし、そもそも解決したいとも思ってない。ただ単にさみしい。

さみしいからこそ自分なのだと思う。まったくさみしさがなくなってしまったら多分、いま感じているのとは真逆の心細さで身体

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金魚は自分で水を換えられない

金魚は自分で水を換えられない

金魚鉢を毎日ちゃんとは見れてないんだけど、水を換えなきゃなというのはたまに思うしちゃんと換えてる。

金魚は自分で水を換えられないからこっちでいつもちゃんと気にしていてあげないといけないな、と思いつつ、全匹の金魚の思いをつぶさに汲むことは難しい。

じゃあ僕がこの鉢に暮らしてる金魚だったらと思うと、たまったものではないなと思う。

金魚鉢に暮らしている金魚にとって、水の鮮度は生命に係る問題だ。酸素

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元気でいるだけでほめられた時代があったということ

元気でいるだけでほめられた時代があったということ

久しぶりに常駐のではない催しに誘ってもらって、若者から誘われたのが嬉しくてつい、
「こんなロートルを誘ってくれてありがとう」と通信で書いたら「ロートル分からなくてググりました…笑」と返事が来て、よろしくお願いしますということを伝え合ったあとに少し、呻いた。

わけわからん死語を若者に言って、調べさせる。辞書にも載っていないようなロートルの文例を地で、しかも自然とやってしまったことに、呻いたのだおれ

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家を撫でる

家を撫でる

無機物を愛するのが好きで、ぬいむるみたちは勿論のこと何かにつけ自転車でも座椅子でも撫でる。

しかし撫であぐねているものがあり、それは家だ。家、どこが頭なのか。よしよししてやりたいがわからない。屋根か?と思ったんだけど、屋根に登ってよしよしするのもなかなか怖いので、どこを撫でてもいいことにする。しました。おやすみなさい。

眠れない。

家って大きいから、背中をガシガシと撫でたい。パピヨンやチワワ

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魚介類の一生とわたしの晩餐

魚介類の一生とわたしの晩餐

クロソイ、活シマス、炙り金目鯛、ホタルイカ沖漬、いさき塩焼き、ウーロンハイ濃いめ二杯。 

 入り口にあるいけすで飼育されてる伊勢海老くんは今日も新鮮そう。なにか考えごとをしているのか、右斜め上の水中を見ながら足をゴソゴソ。

 ハタはご機嫌ななめ。水面近くにずっと居てあまり顔を見せてくれない。でも眠たいのだろう、たまにスヤッと降りて来て、ハッとして、またひらりと上っていく。松本清張みたいな顔で。

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美濃路は一軒、家の側にある

美濃路は一軒、家の側にある

何ごとも特になく、昼過ぎからぼんやりと過ごした火曜日に、ものぐさに過ごしたいが贅沢にはなりたくない。手を濡らさずに八合ぐらいの酒と塩っぱいものがほしい。

そんなときに家の近くに美濃路があってよかった。

焼き鳥の美濃路は前に住んでいた黒川にもあったのだが機会がなく、行ったことがなかった。しかしずっと心の奥でこずんでいて、熾火のようにチリチリと燃えていたのだ。

こんな日に焼肉なんか食べたらバチが

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あるじなしとてはるなわすれそ

あるじなしとてはるなわすれそ

今住んでいる所は一軒家なのだが、実効支配的に母の生家に1人で住んでいるだけで、僕はこの家の歴史を半分以上知らない。

暇な日にいろんな引き出しを開けて見たりしていると、母が祖母(母の母)と祖父(母の父)と叔父(母の弟)が4人で暮らしていたときの証拠がぽろぽろと出てくる。僕が生まれる前のこの家の人生が出てくるのだ。

叔父さんが京都で大学生だったときの学生証。
祖父が勤め先で貰ったトロフィー。
祖母

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みていたいからなのだなあ

みていたいからなのだなあ

最近だんだんわかってきたのが、自分は自分が何かしたり思ったりするのをみるのが好きだということ。だからできるだけ意識的に変でいるようにしている。

人から変だと思われたくて変なことをしているのだとずっと思っていたのだが、もちろんそれもあるのだが、「とり夫くんは変だなあ」と言われるている自分をみたいがための変ぶりなので、結局は自分を喜ばせるためだけに変なことをするのだ。変でいるのだ。今もそう。

夜中

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ロボットくんの配膳を受けて

ロボットくんの配膳を受けて

今日初めて、ロボットが配膳してくれるというものを体験しました。

ロボットが持ってきてくれるのか、ではロボットはどうやって持ち場に帰るタイミングをはかればいいのかと思ったら、説明書きにあったのが、ご注文のお品を取ったらあたまをなでてあげて下さい、とのことだった。

ここでかなり、心を掴まれた。

はやく注文してロボットくんのあたまを撫でたいなと思った。

タッチパネルに注文を入力してしばらく待つと

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今夜すべての鄙で

今夜すべての鄙で

地元にある好きな居酒屋さんが明日でお仕舞いらしい。今日、用事で実家に帰ったので寄ったら、主人にそう言われて悲しかった。

鄙には珍しいようなおしゃれで、野菜が美味しいお店だった。ここで初めて知った食べものもいろいろあった。

東京から帰ってきた友だちを連れて行ったら、地元に求めてるのはこういうのじゃないと言われてしまったこともあった。でも地元にいる身としては近所にこういうお店があることが嬉しかった

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家に居たとて帰りたき

家に居たとて帰りたき

僕はどこに居れば「帰りたい」と思わずに済むのか。何日も外でふざけてから何日ぶりに家に帰って、痒いあたまに熱いシャワーを浴びてザリガニみたいな匂いを出しながらふと「帰りたい」と思うのだ。家におるのに。しかも裸で。

例えば気の置けない友だちと遊んでいて、例えばそれがキャンプだったとして、寝る段になって1人用のテントから頭だけ出して天球を眺めつつ「帰りたい」と思う。おれには無限に帰るところがあるのだ、

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