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自分の一番の武器はなんだろう?

自分の一番の武器はなんだろう?
モノづくりをする人に限らず考えている人も多いはず。

職人仕事をする上で武器となるものはいろいろある。
加工技術などテクニックの部分、デザイン力、持続力などどれもそれなりにないと仕事にはならない。
でもそれは逆に言えばそれぞれがそこそこにあれば何となく仕事になってしまう。
ただ一線を画す仕事をしていくためにはやはり絶対的な武器が必要。

自分にとって何がその武器になり得るのかを常に考えていましたが最近少しずつ見えてきたものがある。

それが「時間に対する感覚」

日本に帰っていろいろな方と話をしている時や工房に来ていただいて話をした時など「何か時間の流れ方が違う」というのをよく言われる。
人としても、工房という空間としても、作っているモノにしても。

フィレンツェで学んだ一番大きなことは時間の感覚で
古くから今に残るモノ、そしてそれが未来へとどう時間が流れていくかを意識して体感している。
時間が流れているのではなく、どう時間を流すかがポイント。
フィレンツェの古い町並みを見ているとどういう時間が流れてこんな姿になったんだろう?と想像したくなる。
初めて見た時は自分もそう感じていたけれど修復の様子や根本的な作り・素材などを知るようになると受動的ではなく能動的に時間をコントロールしているのが分かるようになってきた。

この「時間に対する感覚」というのは特別な経験から得るしかなく、モノ作りをするにしても大きな武器になる。
それを少しでも感じてもらえるようになってきて嬉しい限り。
自分の一番の武器としてより伸ばしていこうと思う。

-Fin-


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