【回想録】クラシックな椅子張り技術
通い始めた椅子張りの工房。
エジプト人の親方はとにかくおしゃべりで永遠と喋っている。
そして手も動かし続ける。。。
椅子張りと言っても仕事の種類はたくさんあるが親方が得意なのはアンティーク家具を昔ながらの材料と技術を使って仕上げていくスタイル。
椅子張りの工房にいて感じたのは仕事の内容として洋服の仕立て屋さんにとても近いという事。
張り地を顧客と選んでそれぞれの家具に対して型紙を引いて椅子の中身を綺麗なフォルムになるように仕込む。アンティークのソファなどは一針一針手縫いをしていく箇所も多い。
中身の材料も高さ違いの独立コイルスプリングを組み合わせて椰子の繊維や馬毛などを使うので独特の座り心地になります。
張り地で包まれた仕上がりのフォルムはとても美しい。
この家具で言うとアーム部分が折れていたのを修復し、磨き直しまでの工程を自分が担当して親方が張りをやっています。
こういったクラシックなスタイルの椅子張りもフィレンツェならではの貴重な経験です。
続く
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