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職人とデザイナーのマッチングイベントに参加中

久々に文章を書きたくなったので少し。

今年の春に募集があったとある企画。
イタリア国内で活動する職人とデザイナーをそれぞれ10名ずつ選出してチームを組み、新しいプロダクトを創り出すという内容。

最終的に選ばれたのは15名ずつで自分も光栄なことに職人部門として選出してもらいました。

6月末からオンラインミーティングでそれぞれプレゼンテーションが行われて職人・デザイナーが自分たちでオファーをし合ってマッチング。
とにかくセルフプロモーションの上手いイタリア人たちの中、自分の技術を気に入ってくれたデザイナーと無事にチームを組む事が出来てまずは一安心。

プロダクトの企画をチームで進めていくのですがこのイベントの主旨として現代のテクノロジー/レーザーカットや3Dプリントなどを駆使するというのが一つの条件。

職人仕事の中でそのテクノロジーをどうやって、どこまで使っていくのか?そんなディスカッションをここ数日続けています。

元々、手仕事至上主義ではないので新しい技術を使う事に全く抵抗はないのですが木象嵌の業界で言うとレーザーカットはすでに70〜80%導入されていて全く新しい技術とは言えない。
チームのアドバイザーが主催者側から指定されていてその方も含めてミーティングをするもその現状はイタリア人でも知らず、そしてそれがいろいろな形であまりいい状況を作っていないというのも知らない様子。

ミーティングの中でよく出てきた言葉で気になったのが職人仕事の手助け・補助をテクノロジーでするというAiuto(Help)という表現。
時間の短縮、作業の単純化という意味でもAiutoという表現を使っているが自分がテクノロジーに求めている部分はそこではなくて職人仕事+テクノロジーで今まで出来なかったものを生み出すという点。

デザイナーとの意見も一緒でその観点から企画を進めています。

テクノロジーは人を助けもするがその反面、元々の技術をダメにする可能性も十分にある。

使い方とバランス、依存しないという部分をしっかり踏まえた上で、
面白い企画にしていこうと思っています。

ちなみにこの企画自体はイタリアだけではなくEU数カ国で同じようにイベントを進めて2022年にはオランダで発表の場がつくられる予定。

また進捗などご報告していきますのでお楽しみに!

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