職場の学生団体乗りにはもうついていけない話
20代後半なんて世間ではまだ若い方だろうが、私の職場は設立5〜6年ほどで、平均年齢も20代半ばといった感じで、私はすでに姉さんと呼ばれている。
設立年数が浅いが故に、また昨今のコロナ事情も相まって、いろいろと運営体制がおぼつかない。まあやってみないとわからないからね、と細かいこと何も決まってないまま事が進み、トライアンドエラーを繰り返しまくり、マニュアルの更新は追いつかないまま今日も走り続けている。よく言えば柔軟性しかない。
そんな中、我こそはと定時後も自主的に居残り同僚とあーでもないこーでもないと言い合いながら提案内容をとりまとめ、上に意見している後輩達の姿に、私は内心ドン引きしている。こんな薄給でよくやるよね、と。本当に仕事が好きで楽しんでいるようで羨ましいのかもしれない。が、定時超えて頑張られては、定時内で頑張っているつもりの私の立場がないではないか、と憤りを感じるのだ。
本当は、そうやって自主的に動いて改善提案してくれる部下が理想だろうし、一緒になってやった方が楽しいし気も楽かもしれない。実際評価されているからそうなってほしいと上も思ってると思う。けど、それは私の中では違う。馴染まなければいけないんだろうけど、同化したくない。
小さい頃から優等生ポジションを維持してきたから、自分より評価されてる若い連中が許せないと、嫉妬してるのかもしれないけど、でもやっぱり違うような…。
学生団体にいた頃の自分を思い出す。
メンバーの一人ひとりは嫌いじゃなく、むしろいい人で好きだったのだが、集団となると居心地はあまりよくなかった。私と仲良くなる人ほどなぜかやめていった。私はなんとなく浮いてたけど、今辞めたら今までの時間が無駄になりそうで結局就活始まるギリギリまで居座った。大学の講義の時間を潰して、活動費になけなしのバイト代を捧げていたあの日々は、今となってはただただ苦しかった思い出。後輩達はかわいかった(なぜか下の学年の方が波長が合う気がした。早生まれだから?関係ないか?)が、今もなお定期的に連絡をとるメンバーは1人もいない。甘え下手の長女気質かつ運動部の所属経験ゼロの私は、先輩に取り入るのも下手で、テスト問題の入手や就活のコネなど、組織に属していたことの恩恵も大して受けられなかった。
結局大学を卒業して何年経っても、学生団体の飲み会をどう断ろうか悩んでいたあの頃と何も変わらない自分に愕然とする。何回も何回も同じことで悩み続ける。今思えばそんな学生団体はすぐにでも辞めるべきだった。今の職場はどうだろう?転職しようにも他にやりたいことはない。この仕事がやりたくて転職したのに、しょうもないことでストレスを感じている。まあ実際やってみると、心の底からやり続けたい仕事とも思えなくなって、転職する前の目指していた頃の自分が最も活き活きしてた気がする。
手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めている方が楽しいんじゃない?
-大豆田とわ子と3人の元夫 八作のセリフより
手に入らないものを眺めているうちが1番楽しい。眺めるのも難しいくらい遠くて見えないのも苦しいけど、手に入って自分を合わせるのも苦しい。
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