まだまだこれからよ
誰かのことばが
何気なくいわれた言葉が
すーーっと心に染みて
気付かされることがたまにある
今日はそんな話をしようと思う
今私は絶賛転職活動中の身で、
これからの生き方とか、
これからの働き方とか、
キャリアの築き方とか
『考えなきゃ』という思いで
いっぱいいっぱいになっていた
がんじがらめになって
ガチガチの状態
この先長い人生、
ずっと働いていかないといけないのか
いつまで働かないといけないのだろう
働きたくないなあ
なんて思いながら、
日々過ごしていて、
今日は選考が進んでいる会社から指定を受けた健康診断を言われるがまま受けていた
オンタイムに指定された病院について、検査着に着替えて、思考停止状態のまんま、ベルトコンベアーに乗せられた物言わぬただのモノたちみたいに
流れるように言われたまんま検査を受けていた
そんなとき、
『あら。あなたもしかして転職?』
と、急に看護師さんに声をかけられた
そういえば、待合室にいたとき、私とおんなじようなスーツを着た子がちらほらいたのを思い出し、ここはそういう会社の健診を受けにくる人が多いんだろうなと思いながら
『そうなんですよ〜』と無難な答えをかえした。
すると、
『あら、あなたも転職なのね。よくくるのよ。ここには。でも最近はね70歳とか80歳とかでくる人もいるのよ〜』
で声をかけてくれた。
とっさに私は
『え〜!80歳ですか。そんなすごいけど、そこまで働きたくないなあ』と言っていた。
するとその看護師さんは
『ね。そう思うわよね〜。私もその年の時はそう思ってたのよ〜けどここで働いてると、70歳、80歳の方が元気に働いててね、私もまだまだ働ける!って元気をもらってるのよね』
『通院できてる私の患者さんなんてね、40歳ではじめてやりたいことが見つかったらしいのね。それがなんと公認会計士!でも試験にね受かったのが55歳だったらしいの。そっから今はご友人と会社を立ち上げて仕事をしてるんだけど。私ねそのとき思ったのよ。15年も諦めずにやりたかったことって私にあったかしらって。15年も受からなかったってことより、そんだけかかってもやりたいことが見つかったことの方が素晴らしいんじゃないかしらって。その患者さんともねお話ししたのわね〜。まあ、だからあれよ。今やりたいことなくてもね、まだまだこれからよ(^_^)』
『私もね52歳なんだけど、ここで転職4箇所目だしね。この職場での出会いでわたしもやっと頑張ろうって思えたし。大丈夫よ〜転職がんばってね』
と話をしてくれた
会って5分も経ってない私に
この話をしてくれた看護師さんに
看護師さんのことばに
私は心を動かされた
がんじがらめになって
あぁでもない、こうでもない
って勝手に袋小路に入って
悩んでるときに
そこから連れ出してくれるのは
いつも誰かのことばだったなあ
なんて、今こうして
文書を書き留めてるとしみじみ思う
たった一度の出会いが
ほんの少しの言葉やきっかけで
人は変われるし、変わろうと思える
私もそんな風な誰かに
きっかけに与えられる人になりたい
そんな仕事がしたかったんだ
と。
急に目が覚めたみたいに
自分がやりたかったことを、思い出せた
いまわたしは最終面接に向かう電車の中で
これを書いている
ちなみに昨日は
何ヶ月も悩んでやっと『退職願』を出せた
そんな日だった
そんな昨日の今日だからこそ
響く言葉だったのかもしれない
『まだまだこれから』
今日からまた、
彼女がくれたことばを
そぉっとだきしめて
前に向かって動こうと思う
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