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ヨコハマおもしろ水族館へインタビュー|生後2日で海を渡ったアオウミガメの赤ちゃんたち

神奈川県横浜市中区の横浜中華街にあるヨコハマおもしろ水族館
8月20日からアオウミガメの赤ちゃんの展示を開始したとのことで、2匹の赤ちゃんたちについてインタビュー取材をさせて頂きました。

今回の記事では、まだ名前も決まっていない生後31日(9/17現在)の赤ちゃんたちの愛らしいエピソードや性格面の違い、飼育員さんの想いをお届けします。

※赤ちゃんたちのお名前に関する大切な情報をお伝えするので、最後の見出しだけでも読んでみてくださいね。

インタビュー開始

ーzoo-tomoの有馬です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

ーzoo-tomoの根井です。どうぞよろしくお願いいたします。

荒井さん:アオウミガメの飼育を担当している荒井です。どうぞよろしくお願いします。

宇野さん:広報の宇野です。今日はよろしくお願いします。

1年後には故郷の小笠原へと帰っていく赤ちゃんたち


ー2014年から毎年アオウミガメを飼育されていますが、どのような経緯があって飼育されることになったのでしょうか

荒井さん:小笠原海洋センターの方でウミガメの保全活動を行っている”エバーラスティングネイチャー”さんと繋がりがあり、「1年間水族館で飼育をして小笠原の海へ放流する活動をやってみませんか」と声がかかりました。それからは毎年参加してアオウミガメの赤ちゃんを飼育しています。

ー1年間の飼育ということは、今いる赤ちゃんたちも来年には小笠原へ帰っていくのですか?

荒井さん:はい。保全活動の一環として、捕食されたりする心配のない子を育てて放流するプロジェクトなので、今いるウミガメたちも1年後にはここを離れていきます

ー元気に育っていくのが嬉しくもあり寂しくもありますね...

荒井さん:そうですね。1年で大きく成長していくので、その様子をたくさんの方に見て頂きたいなと思っています。

ー赤ちゃんたちが大きくなる姿は今しか見れないですからね。

生後2日で故郷を巣立った赤ちゃん

ー赤ちゃんたちは生後何日でヨコハマおもしろ水族館に来たのですか?

荒井さん:今回の赤ちゃんたちは生後2日で船に乗って水族館にやってきました。長旅の疲れを感じさせないくらい元気いっぱいな様子でしたよ。

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※可愛らしいポーズに癒されます...


ー生後2日だと、まだよちよち歩きなイメージを持っていたので、少し意外でした。

宇野さん:自然界だと砂浜からすぐに海に出て泳いでいくので、泳ぐ力を持った状態で生まれてくるんです。なので赤ちゃんたちもすごく元気でしたよ。

荒井さん:しっかり歩けないと、砂浜を歩いている途中で死んでしまいますからね。

ー自然界の厳しさを実感しました。ヨコハマおもしろ水族館で1年間過ごせば、自然界に出ても問題のないくらい大きく育つのですか?

荒井さん:はい、1年間経つと甲羅の大きさが15cm以上になるので、だいぶ大きくなりますよ。

ー15cmはたしかに大きい...!! ちなみに、赤ちゃんたちにはどのような餌をあげているのですか?

荒井さん:レプトミンという、乾燥したカメ用の餌をあげています。ただ、赤ちゃんはまだ口が小さいので、それを半分に小さくしてさらに水でふやかして柔らかくしたものをあげています。

ー毎日愛情込めて大切にお世話されているんですね。

荒井さん:そうなんです。ウミガメは口の中の粘膜が柔らかいので、硬いものを食べてしまうとお口の中を切って、そこから雑菌が入り病気になる可能性があるんです。大きくなったら水で柔らかくせずにそのままあげますが、小さいときは柔らかいものをあげるようにしています。

ウミガメにもそれぞれ個性がある

ーウミガメにも性格の違いはあるんですか?

荒井さん:やはりウミガメたちにも餌の食べるスピードが速かったりゆっくりだったり、のんびり屋だったりせっかちだったりという個性はありますね。今まで育ててきた子たちにも色んな個性がありました。

ー今飼育されている赤ちゃんたちにも既に個性が出てきていますか?

荒井さん:左側の子は泳ぎが上手でいつもスイスイ泳いでいます。逆に右側の子はのんびりとしていてますね。それと人間が分かるのか、近づくと近寄ってきてくれたりもします。

ー好奇心旺盛で頭の良い子なのかもしれませんね

荒井さん:そうですね。これからより個性が出てくるのではと思います。

ー他にも何か赤ちゃんたちの様子が伝わるエピソードはありますか?

荒井さん:HPを更新するために「赤ちゃんが来たよ〜」という写真を事務所の方で撮影したのですが、テーブルの上に乗せたら凄く元気にバタバタ!っと歩き回っていました。テーブルから落ちちゃう落ちちゃうってなるくらい凄く元気で、みんなで「可愛いね〜」って言いながら写真を撮るのも忘れて癒されていました

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※元気いっぱいな様子が伝わってきます。


ーか、かわいい...!!私もその場に居合わせたかったです。

荒井さん:ありがとうございます(笑)今はずっと水槽の中にいるので、バタバタ歩き回っている姿が見れたのは1日目だけでとても貴重な時間でした。赤ちゃんたちの様子を見て喜んで下さる方も多いので嬉しい限りです。

ー赤ちゃんたちの様子を見守っていきたいのですが、2匹の様子はSNSでも見ることはできますか?

宇野さん:TwitterとFacebookとInstagramに赤ちゃんたちの様子を載せていますよ。

荒井さん:私以外にも色んな飼育員が写真を投稿してるので、楽しみにして頂けると嬉しいです。

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健康状態には細心の注意を払っている

ー赤ちゃんたちをお世話する中で、大変だったことや不安に思ったことはありますか?

荒井さん:去年の子の話になってしまいますが、一時期食が細くなってしまったことはありました。

ーそれは心配ですね...。食が細くなったのはどうしてだったのですか?

荒井さん:どうやら便秘になってしまったみたいで。ご飯を柔らかくしたりと色々な対応をしていたら、体調も良くなっていきました。そのときはすごく心配で不安になりましたね。

ーウミガメも便秘になるとは知らなかったので驚きです。

荒井さん:そうですよね。今までの子たちでもそのような症状はなくて、みんな良く食べて元気にしていたんです。人間にもお腹を壊しやすい人がいるように、ウミガメにも見た目では分からない個体差があるんだなと思いました。これからも食べる様子やフンの状態を見て、ちゃんと健康をチェックしていかなければいけないなと思った出来事でしたね。

ーそのときの便秘になった原因も分かっているのですか?

荒井さん:一回にあげる飯の量が多くて、消化が追い付かずに便秘になってしまったのではと考えています。お腹がどのくらい出ているかを見て、餌の量を調整しながら今年も育てていかなければと思っています。

ー食べ過ぎて便秘になってしまったんですね。なんだかとても親近感が湧いてきました(笑)

現在の体重は30gくらい

ーお話を聞いている中で、ウミガメたちの健康面にとても気を遣っている印象を受けたのですが、普段はどのような点に気をつけて健康チェックをしているのですか?

荒井さん:注意しているのは、まず泳ぎ方です。泳ぎ方も普段は羽ばたくような感じで泳いでいますが、片方だけしか動いていなかったり、バランスが悪かったりすると、いつもと違うことが起きている可能性があるので毎日チェックしています。

ー泳ぎ方からもその子の様子が分かるんですね。

荒井さん:他にはお腹の様子もチェックします。見たら良く分かるのですが、お腹がベコってへこんでしまっていると餌が足りていない状態になります。なので、毎日しっかりお腹の様子を見て、餌が足りているのかもチェックしています。

ー人間と同じように食べる量が少ないとお腹がへこんでしまうのですね。

荒井さん:そうなんです。ウミガメもお腹がへこんでしまったりするので、1ヶ月に2回は体重を測るようにしています。見るだけだと分からないこともあるので、ちゃんと成長しているのか確認するために、甲羅の長さと横の幅と体重を測定しているんです。

ー今はだいたいどのくらいの大きさになっているのですか?

荒井さん:今の体重が、左の子が32gで、右の子が31g。甲羅の長さがどちらも5.8cm。横の幅が左の子が4.8cmで右の子が4.9cmになります。

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ー体重32gってチロルチョコくらいですね。

宇野さん:もうちょっとだけ重いかな(笑)

荒井さん:でもまだすごい軽いですね。ちなみに、だいたい1年経つと去年の子は524gまで大きくなりました

ー1年で10倍以上も大きくなるんですね。

荒井さん:そうですね。だいぶ大きくなりました。

ーその成長過程をなるべく多くのお客様に見て頂きたいですね。

お二人の想い


ー最後の質問になりますが、2匹の赤ちゃんたちにどのように育って欲しいかというお二人の想いをお聞かせ頂けますか。

荒井さん;はい。今はまだ泳ぎ方も頼りなくて可愛い感じなので、今の面影がないくらいたくましく大きく育っていって欲しいです。元気でいつまでも長生きしてもらいたいなと思います。

宇野さん:うちでは小笠原の海に帰った後のことも考えて飼育をしています。海に帰ってからも長生きできるように、なるべく健康に力強く大きくなっていこうね、と想いを込めています。

ー今日は本当にありがとうございました。私も赤ちゃんたちがいつまでも元気に育っていけるよう願っています。

スクリーンショット 2021-09-10 14.59.09

※アオウミガメの赤ちゃんたちも一緒にお写真を撮らせて頂きました

最後に


今回のインタビューでは、アオウミガメの赤ちゃんたちの元気いっぱいでかわいらしい様子をお伝え頂きました。
もう既に展示を開始されているとのことなので、私もこれから足を運んでみたいと思います。

残り1年間、2匹の成長をみなさんと一緒に見守っていければ嬉しいです。

【お知らせ】あなたがウミガメの名付け親に!?

ヨコハマおもしろ水族館では、9月20日18:00まで2匹のアオウミガメの名前を募集しています。
館内のお名前募集コーナー、もしくはTwitterのDMに以下の6点を記入して、ぜひご応募ください。

もしかすると、あなたが2匹の名付け親になれるかもしれません...!!

【記入事項】
・ウミガメ写真右の名前
・ウミガメ写真左の名前
・なぜその名前にしようと思ったか
・あなたの名前(あだ名可)
・メールアドレス
・お電話番号

公式Twitterはこちら↓
ヨコハマおもしろ水族館


そして、名前募集期間終了後に、水族館スタッフが最終候補のお名前を選出します。

【投票期間】
2021年10月1日(金)10:00~10月31日(日)18:00

最終候補の中で一番投票の多かったお名前が、アオウミガメたちのお名前に選ばれます。
投票は館内の投票箱か、ヨコハマおもしろ水族館の公式 Twitterにて行います。

【発表】
2021年11月1日(月)10:00

2匹の名付け親に選ばれた方には、
年間パスポート
アオウミガメたちへの餌やり体験チケット
をプレゼントします。

期間中にぜひぜひご応募ください!

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