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浅倉透の不在:偶像・フィードバックループ

アイドルは皆、自身が偶像であることと同時に、それぞれにとっての「憧れの具体的なイメージ」を併せ持っている。この像を基準に、なりたい自分を追求したり、時に乗り越えたりするのだが、その点において浅倉透は特別だ。自分の持っている「憧れ」を具体的にイメージすることができないからである。 そのため、透を含めたノクチルの中心には、ブラックホールのような強い引力を持った「憧れのヴォイド」が存在する。そして、彼女の形のない憧れは、幼馴染を通して具現化されることで初めて発見されるのである。こ

    • 召喚の手順:「海へ出るつもりじゃなかったし」のリフレイン

      モノローグ? ・不思議な空気感のシナリオです。透のイベントに共通して言えることですが、終始独特なモノローグが会話の途中でサブリミナル効果のように細切れに挿入されるので、透だけ全然話を聞いていないような気分になります。実際、うわの空なのかもしれませんけど...。なので、透は常時、別のことをぼーっと考えている人なのだな、と思いながらシナリオを読んでいました。 ・ところが、これは回想でもモノローグでもないということが、最後の最後、exシナリオの第三話で明かされます。モノローグとは

      • 近倉透

        ①背景を用意する ②フォーカスを手前にする ③アイドルに来てもらう ④ふふ ⑤カメラをそのまま置いてみる ....... ....... ....... みなさんもぜひやってみてください。

        • アイドルをのぞき見る

          アイドルマスターシャイニーカラーズのスチルは、しばしばカメラの存在が強く示唆されています。これは、具体的な空間のなかでの彼女たちとの距離を強く意識させる効果があると思います。 距離とは関係性です。 たとえば、寄りのイラストでは、アイドルとプロデューサーの親密な関係、クローズドでプライベートな空間を経験することができます。 しかし、今回着目するのはもう一つの「寄り」、それは、プロデューサーでも、神の視点でもない、「望遠レンズで捉えられた」アイドル達の姿です。 ガイドライ

        浅倉透の不在:偶像・フィードバックループ

          シャニマスと写真 : 「明るい部屋」のフォーカスと実在性について

          シャニマスって写真なんじゃないか。カードイラストの多くは明らかにカメラの存在を意識させるものだし、頻繁に登場する光学用語や、三峰さんのカメラ趣味なんかも示唆的です。shino-graphyからも、「光の記録」は大きなコンセプトのひとつだと言ってもいいと思います。 でもそれ以上に、具体的な体験としての写真との共通点があるような...そんな感覚がありつつも言語化しあぐねていたところに、「明るい部屋」が補助線になってくれたのでまとめてみます。 私がアイドルマスターに感じている面

          シャニマスと写真 : 「明るい部屋」のフォーカスと実在性について