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【ワーホリ】現実はそんなに甘くない ~仕事探し編~

こんにちは。ズーミンです。

今回は仕事に関して僕が実際に直面している問題を踏まえて書いていきます。そして相当長い記事(普段の倍くらい)なのでご注意ください。
家探しに関してはこちらの記事を読んでいただけると幸いです。

ワーキングホリデー。それは外国に住みながら働いてもいいし旅行してもいい、とても自由度の高い制度。
ビザは31歳になるまで取得することができ、自分次第ではお金も貯められるし英語力も伸ばせるし友達もできるし、運命の出会いだってあり得る、とても可能性に満ちた制度。

しかし現在オーストラリアのケアンズでワーホリ生活1か月を過ぎた僕が、現実はそんなに甘くない……と思ったことを書いていきます。
今後ワーホリを考えている方の参考になれば幸いです。

現状オーストラリアはどうなっているのか

仕事についての具体的な話をする前にまずは前提から。
コロナの影響も収まりつつある今日、オーストラリアには続々と人が集まってきていて、それを象徴する出来事を一つお伝えします。

それは3週間ほど前の日曜日のこと。ホームステイしていた僕は8時少し前に起きてきて朝食の準備をしながらTVをつけニュースを見ていました
(ニュースは映像も字幕もあるしアナウンサーが比較的綺麗な発音で話してくれるのでいい勉強になるのです)。

そして8時の第1ニュースは、「今後2年間でオーストラリアに715,000人以上の移民が押し寄せると予測されています」「そのため仕事探しや家探しが難航しています」とのこと。

71万5千人。正直この数字にピンとこなかった僕は片手にトーストを持ちながら、もう一方の手を使いスマホで調べました。日本で言うとどれくらいの都市なんだろう?

結果、この数字はおよそ東京都江戸川区と岡山県岡山市の間くらいの人口であるとわかりました。
つまり今後2年で江戸川区民あるいは岡山市民全員がオーストラリアにやってきて仕事や家を探すということ。

いくら広大なオーストラリアとはいえ、人が住めるような都市の数は無限ではないのです。そりゃあ難航もするでしょうよ。

とはいえ仕事を探さなければならない

じゃあ仕事探しや家探しはあきらめて、貯金が尽きるまで滞在したあと無一文で日本に帰るのか、と言われればそうもいきません。
難しいことは覚悟のうえで、仕事探しをしようじゃありませんか。

長くなるのでかいつまんでお話しますが、僕は初めダイビングのライセンスを生かしてダイビング関連の仕事をしたいと思いましたが、僕のレベル(OWD)では低すぎてお話にならず断念。ついで去年日本のゲストハウスでフリアコしていた経験を生かそうと思いhousekeepingで探しました。

housekeeping/housekeeperとは、簡単に言えばお掃除係みたいな感じです。
宿泊施設などで部屋の掃除をしたりトイレの掃除をしたりする人、と言えばわかりやすいでしょうか。

が、結果から言うと非常に厳しいです。経験あるのにこんなに断られるとはなあ。いや厳しいのはわかってはいたことなんだけども。そして今も見つかっていません。/(^o^)\ナンテコッタイ

ちなみに現在housekeeperで探していますが、housekeeping supervisorの求人は結構見ます。これはhousekeeperをまとめる役割みたいなもんで、ほかの人に指示出したり時間管理したりする仕事です。ピカチュウやリザードンに対するサトシみたいな。そういや主人公サトシじゃなくなったんだって?

とはいえこれだけの情報で記事を終えるとただただ皆さんの時間を無駄にすることになるので、いくつかやり方とかをお伝えします。
でも結果が伴ってない人のやったことだからね!これをやれば絶対うまくいく的なやつじゃないのであしからず!
むしろいいやり方があったりうちの職場紹介するよ!って人はほんとにお待ちしてます。。

さて、ワーホリでの仕事探しで僕がやったことは大体こんな感じです。

  • 突撃スタイル

  • SEEKやほかの求人サイト

  • 会社のホームページから直接連絡

  • Facebook

  • 人を頼る

順番に見ていきましょう。

突撃スタイル

まず、「ワーホリ 仕事探し」と日本語で調べたら大体出てくる(気がする)突撃スタイル。
自身のレジュメ(履歴書)を直接お店にもっていき、雇って!と迫るスタイルです。
直接偉い人に会えることもあれば、スタッフさんが「上司に渡しとくね」っていうスタイルもあります。

そして僕の場合、先に述べたダイビングショップ2件とゲストハウス(こちらではバックパッカーズと呼ばれることが多い)10件以上を訪れました。

が、そもそもレジュメを受け取ってくれるところが2,3か所しかなかったです。断り文句としては「今は人手足りてるから大丈夫」「募集はオンラインのみで受け付けてるよ」「フリアコならできるよ」などでした。
また、扉を閉ざしていてゲストさんしか開けられない、というところもいくつかありました。そういうところはレジュメの投函だけしました。

突撃スタイルのメリットはその場で自分をアピールできるところでしょうか。まあ偉い人がいればの話ですが。それと一周回ってこっちのほうが早い気もしてきてます。
デメリットはしんどいこと。暑い日差しの中歩き回って断られるというのは肉体的、精神的にも結構きついです。あと地味に英語でコミュニケーション取らなきゃいけない(当たり前か)ので日本以上にあわあわします。

SEEKやほかの求人サイト

突撃スタイルはしんどいうえに非効率だな、と強く思った僕は涼しい屋内で求人サイトから応募をすることにしました。

オーストラリアの求人サイトで最も有名なのはSEEKですが、SEEKだけで探してもあまり条件に合致したものが見つからなかったり、応募しても返事がなかったりすることが多かったので別の求人サイトも併用して使っています。

僕が現在使っているのはSEEK, Jora, Adzuna, LinkedIn, Care.com, backpacker JOB BOARD などです。正直登録はしたけど管理が大変になってきて通知されても処理しきれてない部分もありますが……
別に受かるんならどこでもいいんだから管理しなくてもいいっちゃいいんだけど。

オンライン求人のメリットは肉体的に楽なこと。また、SEEKはレジュメ作成の補助みたいなこともしてくれます。
デメリットは数を打ちまくる必要があること、管理が大変なこと、自分をアピールしづらいこと。そりゃ書類だけ送られてくるよりも直接会って話したほうが印象に残るよね。

会社のホームページから直接連絡

会社のホームページから直接応募をするという方法もあります。
会社によっては「応募したい方はこちらから」みたいなページが設けられているところもあります。ちなみにそういうのがないところは「お問い合わせ」のところからhousekeeper欲しくない?みたいなのを直接送ったりしました。さすがに宿泊の予約欄から申し込むのはやめましたが……

メリットは意外と返事が来ること。求人サイトから来るより印象に残るのかもしれません。
求人サイトに載っていない会社に直接コンタクトできることもメリットと言ってもいいかも。あ、ここなんか雰囲気良いな、とか立地いいな、みたいな理由から応募できますからね。
また、これは人によりますが、よりその会社に特化したレジュメやカバーレターが作れるかもしれません。いやこれメリットか?

デメリットは求人の募集してないことが往々にしてあるので無駄骨になる可能性があること。そんなこと言ったらこちとらほとんど無駄骨だよ!
また、会社自体や応募方法をいちいち調べなきゃいけないのも地味に時間がかかります。時間はたっぷりあるんだけどね!

いやでもこれ書いてて思ったけど、会社側だって求人サイトに情報載せるのにお金払ってるはずなわけで、そういう余裕がない会社や経費節約したいけど人も足りないみたいな会社にはこの方法かなり有効なんじゃないか……?
まあそんな会社が満足いく労働環境を従業員に提供できているのかは知らないけど。

Facebook

語学学校に行ってた時、友達が「私はFacebookで仕事見つけたよ」と言っていたので使っています。
Facebookには仕事探しの掲示板のようなものがあり、検索窓から「地名+job board」と調べればいくつか出てきます。
そこには僕のように仕事を求める人もいれば、働く人を求めている人が会社や個人を問わずいて、求めるものや自分自身の情報を投稿してコメントやメッセージによりマッチしていく感じです。

特徴は企業に応募するよりもかなりカジュアルで流動的なため、早く決まりやすいけど継続するかどうかはわからない、という印象です。

そしてFacebookで重要になってくるのは写真もしくは動画!!
これは声を大にして言いたいのですが、自分が働いている様子の写真や動画を撮っておくのは非常に重要です!
例えばバリスタ希望の方であれば、上手くなくてもラテアートの写真を載せたり、てきぱき働いている姿を動画に収めてもらったりしたら効果は絶大だと勝手に思ってます。だって自分の働いてる動画ないんだもの……

ちなみに僕はいい写真がなかったため、迷った末ゲストハウスで裏庭の木の枝を切った際の写真を載せたら庭師や伐採業の仕事の連絡が来ました。
そして庭掃除の仕事をしましたが、一度きりでした。
あと女の子の自撮りはすぐ連絡来る印象があります。男女平等ってなんだったんだ。鼻の下伸ばしおってからに……(八つ当たり)

最後に、とあるケアンズの仕事探しの掲示板で管理者が「最近掲示板に参加した人」のリストを載せてましたが、軽く200人くらいはいました。
もちろん「最近」がどれくらいの期間か不明ですし中には雇う側の人もいるのでしょうが、それでも200人近くが仕事求めててこれからまだ増え続けるってそりゃ仕事見つからんぜよ……
仕事ほしい人同士のチャットでも、まじで仕事見つからねえ……っていうぼやきをよく見ます。

人を頼る

これ。結局これが最強だと思う。いや別に結果出てるわけじゃないけど。
僕の通っていた語学学校はコロナ前は就職対策のようなものをやっていたらしく、そのことを学校のCEOに聞いたら知り合いの就職エージェントに相談してみるね、とのことでした。

おお、やったぜ!と思いきや、業者からのレスが遅く、初めて担当の人に会ったのはCEOに話をしてから1か月後(この記事書いてる二日前)でした。この遅さはお国柄なのかね?日本だとあり得ないぞ……

そしてこの書類に記入して必要なもの揃えたらまたおいで、紹介するよ!とのことだったので必要書類を確認。そしたら警察の無罪証明みたいなのが必要で取得に2~3週間かかるんだと。その後紹介ってことは1か月くらいは動きないってことかよ!せめて事前に証明書必要って言えよ……

まあ僕の状況はさておき、人を頼るというのは僕のこれまでの経験上最強だと思ってます。今の家が見つかったのも人づてだし。
つまり仕事探しに奔走する前に友達や知り合いをたくさん作っておけって話です。特にこちらの就活は推薦という文化があるので、信頼できる人からの紹介というのは雇う側にとってもお金かからないし人間性もある程度保証できるいい仕組みなのです。

就活する際にしておいた方がいいこと

こちらに来てやっといた方がいいなー、と思ったことをつらつらと書いていきます。

必須

  • 銀行口座に金を入れる

  • TFN (Tax File Number)の取得

  • 友達を作る

持っといて(やっといて)損はない

  • Police Check(必要ない職種の人もいる)

  • RSA(必要ない職種の人もいる)

  • コロナワクチン接種証明(必要ない職種の人もいる)

  • 自分が働いてる様子の写真や動画(もちろん顔見えるように)

  • 車(もしくは国際免許)

  • 資格と経験を持つ(フォークリフト、シェフ、看護師など何でも)

銀行口座に金を入れる
いや基本中の基本だろ、何言ってんだこいつ、となるのはわかりますがそんなこともできてなかった自分がいたので書いておきます。
ケアンズについて最初の週にオーストラリアの銀行口座を作った自分ですが、実はずっと口座の残高はゼロでした。

というのも働いて給料が入ればいいや、と思ってたのですが肝心の仕事が一向に見つからないためです。なので事前にWiseなどの手続きを完了させておくといいと思います。そしたら日本の銀行からお金送れるからね。
もちろんWise以外にもやり方はいろいろあるので調べてみてください。

TFN(Tax File Number)の取得
オーストラリアで働く際にはこれが必要になります。というかこれがないと政府が所得を把握できないため、最高税率を課せられるそうです。
こちらも取得に2週間ほどかかるので、現地に着いたら早めに申請しておくことをお勧めします。

友達を作る
シンプルに必要です。まあなくてもなんとかなるのかもしれませんが、良い情報や語学力UPのためには欠かせない存在だなと思ってます。
もちろん日本人同士でもいいかもしれませんがワーホリの目的が英語力UPの場合はあまりお勧めしないですかね。

結局どうなのか

めちゃくちゃ記事が長くなってしまいほんとに申し訳ないのですが、これで最後です。

今までずっと書いてきたように、オーストラリアでの就活は決して楽ではありません。異国の地で英語力も高められて貴重な経験もできてお金も稼げるなんて夢のよう!と思っている方はひとまずしっかり貯金してから来ることをおススメします。なんといっても安心感が違う。

僕の場合はケアンズ市内での仕事を探していますが、正直言ってシドニーやメルボルンなどどの都市でも仕事を探すのは難しいと聞きますし、ファームジョブも人が来すぎて就職難だと聞きます。
つまり全国的に仕事不足。

とはいえ手をこまねいているわけにもいかないので地道に就活を続けていくしかないのだと思います。就職できるかどうかは運、なんてことも聞いたことありますし。

そんな僕はもはや就活に飽きた結果noteの更新頻度が上がってしまいました。もはやライターとして生きていこうかな?(ワーホリ来た意味ない)


えー本当に長くなってしまい申し訳ありません。
ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。
この記事有料で販売できるんじゃない?と思うくらいには情報詰め込んだつもりなので、良かったら♡(スキ)なり誰かにオススメなりしてもらえると嬉しいです。

ちなみに僕のポリシーで有料記事にはしないつもりです。だって「お、良い記事見つけた!」と思って読み始めたら有料だった、ってやつがっかりするんだもん。


最後にもう一度だけ言いますが、2023年5月現在でケアンズに住んでいて職場の人手が足りない方、何でもいいので仕事やりますよ!!


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