ポーカー情報マガジン~ZooMaga~
記事一覧
なぜブラフキャッチャーは様々なハンドから頻度で選ばれるのか【Toy game】
GTO戦略を学習していると、リバーにおけるブラフやブラフキャッチャーのハンドは、様々なハンド群から頻度で選ばれていることに気づかれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同じような強さの役であってもーー例えば特定のランクのペアでも、キッカーによってブラフキャッチ頻度が異なったりしますし、大抵は特定のキッカーだけがキャッチハンドにならないようにも示されます。
GTOがこのような複雑な戦略を示す
【cash】複数のベットサイズと簡易戦略(Flop CB)
今回の記事では、複数のベットサイズを持つ戦略と単一ベットサイズの簡易戦略を比較しながら、得られるEVの違い等のメリット・デメリットについて考えていければと思います。
1つの戦略として、いわゆる簡易戦略というのはかなり一般的になってきていると思います。
例えばflopのレンジCB等は、近年は初級者であっても多くのプレイヤーも用いる一般的な戦略でしょう。
一方で、これらはあくまで簡易戦略とされるも
【MTT】Risk Premium GapとBB 3betレンジの変化
今回は前回記事の引き続きで、Risk Preimium Gapが及ぼすレンジ構成への影響を、BB 3betに着目してみていければと思います。
BB 3betは、筆者の所感として最もMTTの理解度が出るスポットの1つと考えています。
というのも、Risk Premiumの影響を最も受けるのは、基本的には最後にアクションを閉じるプレイヤーであるためです。
これはCash GameのRakeで考える
【MTT】"Risk Premium Gap"を考える(基礎編)
"Risk Premium"、あるいはBubble Factorは、近年MTTプレイヤーに広く認知されてきた戦略的概念の一つです。
Risk premiumは、基本としてその絶対値は1つの基準になりますが、それと並んで重要なのは"相対する他プレイヤーとのギャップ"になります。
この"ギャップ"という概念は具体的に何なのか? また、ギャップを考慮することで、お互いのレンジやアクションにどのような影
【cash】Flop check-raiseサイズを考える
今回の記事では、Flop OOPのcheck-raiseについて、そのsize選択について考えていきましょう。
Flopのraiseサイズは、一般的に相手のベットサイズの3倍、というセオリーを実践しているプレイヤーも多いと思われます。
この選択自体が大きく間違うことはそうそうないのですが、実はこのサイズチョイスについては、もっと多様な選択肢が考えられるとしたらどうでしょうか。
今回は、そういっ
【cash】プレイラインレビュー:ターンOOPでドローをコールする
今回の記事では、プレイラインレビューシリーズとして、ターンのOOPでドローをコールするシチュエーションを紹介していければと思います。
初歩的なヒューリスティックとして、OOPのドローはサイズやボードにも関係するものの、多くはフロップは抵抗したうえで、ターンでは降りることが多くなります。
しかしその中でも、特にエクイティの高いドロー、例えばコンボドローやヒットドロー等は、抵抗できる状況がやや増えた
【MTT】全員Anteのショートハンドを考える
近年、ライブトーナメントではBB anteの形式が一般化して久しくなりました。
BB Anteが導入される以前の10年程度前は、ライブであっても全員が毎ハンドAnteを出しており、ポットは細かいチップで溢れかえりディーラーの両替・確認の負担も相当なものだったのは、今となってはいい思い出です。
その観点から見ると、BB Anteの導入は革命的といえるでしょう。ハンドの進行は早くなり、運営は簡素化さ
【MTT】Fake ALLIN特集
近年、MTTにおいては、"Fake ALLIN"と呼ばれるアクションが戦略的に用いられています。
このFake ALLINは、一言でいえば"実質的にALLINと同一のアクションであるものの、その際敢えて意図的に僅かなスタックを残すもの"です。
これは状況によっては非常に有効であり、かつ実戦に適用する難易度も低い技術といえます。
そこで今回の記事では、Fake ALLINの種類と、それぞれの戦
【プレイラインレビュー】弱い役でキャッチに行くシチュエーション
今回の記事では、相手のオールインアクションに対して、自分のレンジ内のやや弱い役でキャッチが好まれるようなシチュエーションを紹介します。
オールインを受け、自分がブラフキャッチに過ぎないハンドを持っている際というのは、キャッチに行くかどうか頭を悩ませることになります。
このようなシチュエーションで、よく聞かれる発想として、
「このハンドでキャッチに行かないと、受けれるハンドが足りない」
のような
【Cash】9max-UTGの戦略を考える
近年、アーリーポジションの戦略は非常に研究が進んだ分野の一つであり、特にBTN vs BBとUTG vs BBのような、最もベーシックなポストフロップ戦略との比較というのは大きく進歩を遂げました。
一方で、これらの多くは6max UTGを基準に考えられています。
というのも研究家の多くが、オンラインで主流である6maxを主戦場にすることから自然とそうなるわけですが、ライブカジノのようなフィールド
【MTT】37%left学習のすすめ
MTT GTO戦略の座学といえば、皆さんはどのようにされているでしょうか?
最もポピュラーな方法の一つは、まずはChip-EV Solutionを学習し、そのうえでICM Solution――特にNear BubbleやFinal Tableを学習するというものではないでしょうか。
この学習法は一理ある手法です。
ICMの関係ない原則のスタック別プリフロップレンジを抑え、その理解に特にICMの影
【MTT】後続プレイヤーのスタックとアクションを考える
トーナメントにおいて、スタックサイズを意識するという点は非常に重要です。
特に自身のスタックを意識するプレイヤーは多く、今やそれなりに腕を慣らした方はこの要素を判断したうえで、オープンレンジやオープンオールインなどの選択を下していることでしょう。
しかし、自身"以外"のスタックサイズはどうでしょうか。
様々な実践状況を見ているに、筆者の感覚としては常に意識を配っているわけではなく、オールインを受
【Wizard解説】Preflop-Live 10%rake Solution
先日、GTO Wizardに、Preflop Only SolutionのLive 10% rakeが追加されました。
本ソリューションの特徴として、海外カジノ低レート・アミューズメントカジノのようなフィールドでありがちなハイレーキ環境のソリューションや、その中でレクリエーショナルプレイヤーが多い場合に用いられる、高いオープンサイズでのレンジ構成を学習することができます。
このLive 10%
Exploitの全体像と基礎思考―AdjustとMDA
ポーカーを強くなるにあたっては、セオリー・GTO(均衡戦略)の理解と並んで、Exploitの重要性が語られます。
これらはしばしば対を成す概念として語られたりもしますが、Expoitはまずもって非常に幅広い概念であり、その範囲(プレイヤー1人なのか、そのテーブルなのか、プレイヤープールなのか/プールの場合は、オンラインなのかライブなのか、ローステークスなのかハイステークスなのか…)を明確にして考
【MTT】BBでのA,Kハイの取り扱いを考える(Chip-EV編)
今回の記事では、BBのA・Kハイの取り扱いを考えていければと思います。
特にショートスタック下においては、このようなハンドを持ったときに、トーナメントの行く末を迷うことが多いでしょう。
つまり、コールするのか、レイズするのか。レイズする場合、刻む形にするのか、一気にオールインを打ち込むのか。
迷うようなハンドということは、プレイヤーの選択肢が割れがちで、すなわち間違った選択肢を選んでしまう方も多
参加人数とプライズ傾斜がBubble Factorへ及ぼす影響
今回の記事では、プライズ傾斜の差がBubble Factorに及ぼす影響を考えていこうと思います。
トーナメントにおける賞金総額自体は、日本の国内大会のようなあらかじめプライズが固定されているような場合を除き、"エントリー費の〇%"という形で計算されていることが一般的です。
その賞金総額から、おおむね参加人数の上位15%くらいに賞金が分配されていくわけですが、どの順位にどれだけ分配されるかといっ