ポーカー情報マガジン~ZooMaga~
記事一覧
【PKO】保持Bounty額と価値の相関を理解する
PKOトーナメントでは、他プレイヤーを飛ばすほどバウンティ金額が増えていくというルールの都合上、同じトーナメントの同じスタック状況・残プレイヤー数であっても、相手がどれだけプレイヤーを飛ばしてきたかーーすなわち、相手の持つバウンティ金額によってBubble Factor・Risk Premiumに変化が生じるというのが原則です。
こういった類の数値の見積もりは、実践的には感覚にならざるを得ない分
Final Table-テーブルスタックの変動とICM値への影響
トーナメントにおいて、自分の持っているスタックの価値というのは常に変わりゆくものです。
これまでの記事でも述べてきたところではありますが、キャッシュゲームとの違いはまさにここにあります。
キャッシュゲーム(Chip-EV)ではダブルアップすれば常にスタックの価値は2倍になり、スタック量と価値は完全な相関関係にありますね。
そして他のプレイヤー同士のチップ変動というのは一切関係ありません。どれだけ
2-5 Blindのプリフロップを考える
本記事では、Blind 2-5のプリフロップについて、SBの額が小さくなったことで及ぼされる影響について考えていければと思います。
通常多くのSolutionは、1-2等といった形でSBがBBの半分になっているゲームで計算されています。
しかし、様々なフィールドを見渡してみると必ずしもそうではないことも多く、海外カジノでもオンラインでも、2-3や2-5といったSBが半分より多かったり少なかったり
特殊ゲームを学習する-Straddle&Ante、Cash Drop入門 ①Preflop オープンの考え方
ポーカーに長らく触れていると、特殊ルールのゲーム形態でプレイすることもあるのではないでしょうか。
特に海外カジノでは、ハウスによってさまざまな特殊ルールがありますが、その中でも恐らく最もプレイする機会があるであろうはStraddleゲームだと思います。これはハウスルールの他、プレイヤーの任意のタイミングでもはじまったりするためですね(これは、日本のアミューズメントでもそうでしょう)
また、オン
OOP 3betハンド選定の考え方-ESやICMに基づいて
今回の記事では、前回記事の引き続きとして、ICM変化によって3betハンドがどのように変化するのかを考えていければと思います。
3betハンドというのは、どうしてもスタックやポジションに応じて固定化されやすい所ですが、ここもかなりBubble Factorの程度によってレンジが変動するところです。
そこで今回は、Bubble Factorと3betレンジへの変動を検討し、ICMに応じた適切な3
ICMと3bet Sizing
ICMの影響により、3betをはじめとしたプリフロップレンジが異なってくることは、MTTプレイヤーの中では周知の原理になりつつあります。
しかしながら、その中で"3bet size"について着目されることは稀なのではないでしょうか。
AIするか刻んだ3betか。スタックサイズが低下した時の3betサイズはあわせて下げるべきか。これらはトーナメントプレイヤーの多くは考えられてきたテーマであると思い
ポーカーの利益はどこからくるのか~EVの性質を考える~
ポーカーは少数の輝かしい勝ち組が大きな金額を稼ぎ、ポーカープレイヤー達に夢を魅せてくれる一方で、はるかに多くの負け組が存在するゲームです。
ゼロサムゲームといわれることもあるポーカーですが、現実的にはそうではありません。
キャッシュゲームであれトーナメントであれ、多かれ少なかれレーキが存在するため、自ずから負け組の数は勝ち組の数よりも相当数多くなります。
そのような環境が前提にあるゲームで利益
Cold 4bet potの戦略-通常の4bet potとの違いを考える-
今回の記事は、100BB cashからCold 4bet potの戦略を検証していこうと思います。
Cold 4betは、例えばCO open→BTN 3bet→SB 4betのように、レイズアクションを行ったプレイヤーが3人存在するシチュエーションであり、
一言で4bet potといっても、プレイヤー2人の時の4betと比較してプリフロップからお互いレンジが強くなっているスポットになります。
MTT入門-制度を読み解いて利益に繋げる
昨今の世界的なPoker人気に伴い、MTTのプレイヤープールも国内外問わず増加の一途を辿っています。
例えば国内では直近のJOPT mainが4,000エントリーを数え、世界を見渡してもWSOP Main Eventは毎年のように最大エントリー数を更新。$10,000 Buy-inにもかかわらずエントリーは10,000を数えようかというレベルです。
そういったブームに対応するように、様々な団体
MTT-4betハンドの選定
トーナメントで、適切に4bet頻度を持てているプレイヤーはどれだけいるでしょうか。
キャッシュゲームでもそうですが、トーナメントの場合は均衡よりいっそう4bet過少になりがちに思えます。特に"ライト4bet"といわれるような部類になると全滅に近いプレイヤーは少なくないのではないでしょうか。
これは知識の問題(そもそもどんなハンドですればいいかがわかっていない)と精神的な問題(飛びたくないという
BB vs BTN 3bet potのCB戦略
今回は、実戦と均衡戦略との乖離が激しい傾向にあるスポットから、"BB vs BTN 3bet pot"のCB戦略を検証していければと思います。
以前の記事でもPreflop編として取り上げましたが、そもそも多くのプレイヤーはBBの3betレンジから大きく乖離しがちであり、SBあるいは他のポジションと同様リニアな3betレンジとなっていることが多いのではないでしょうか。
https://note
MPからのCold-Call戦略
「キャッシュゲームのプリフロップでレイズに直面した際は、BTNとBBを除いて3betか降りるかで対応しよう」
ある程度ポーカーを勉強した人であれば、どこかでは聞いたことのある原理・原則ではないでしょうか。
6max CO以前のCold-Callはタブーとされがちですが、細かく見ていくと実はキャッシュゲームにおいても、MPからのコールドコールが正当化されるシチュエーションというのはいくつか存在し
PKOとClassic-3betレンジの違いを考察する
同じMTTでも、PKOとClassicでは、戦略面で大きな変化が生じることについては、これまで本誌でも幾度か取り上げてきました。
今回はその中でも、プリフロップ3betレンジに着目し、PKOと通常のClassicでどのようなハンド選定および頻度の差が生まれるかという点について考えていければと思います。
▼ゲーム開始時点-100BBでの3betレンジの違い
ICMに応じたショートスタックのオープンサイズ
トーナメントをプレイする上でショートスタックは避けて通れないもので、ビックスタック同士のぶつかり合いやチップリーダーのまま押し切って優勝するといったレアケースを除いて、ほとんどの場合に通る道になります。
その中でも、ICMがそれなりに効いてくるようなエフェクティブも浅くなってきた場面では遭遇機会も多い状況ではないでしょうか。
ES15BB程度のショートスタックになると、オープン戦略も2つの選択
リバー3betブラフハンドの選定
今回の記事では、リバーのレイズに対し、さらにレイズを打ち返していく際のブラフハンドの選定について学習していきます。
このようなケースに遭遇するのは非常にレアですし、しかも多くのプレイヤープールにおいては発端のリバーレイズ自体にブラフが少なく、3bet以降のブラフレンジを持たなかったとて失う利益があまりないことから、議題になることも少ない分野なのではないでしょうか。
実際多くのプレイヤーにおいて
200bb deep-5bet potの研究
今回は200bb deepから、5bet potにおける戦略を紐解いていければと思います。
5bet potは、通常100bb以下のエフェクティブでは、基本的にプリフロップで入りきることが多いためなかなか見受けられないですが、200bbくらいになると、5betをまだ刻むだけのバックスタックが存在しえます。
しかしながら、いざ直面してみると5bet pot Strategyを学習したことのあるプレ