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動物園のココを見なきゃもったいない!~チンパンジー編~

学生時代にチンパンジーの研究をしていた有賀が、今回は動物園のココを見なきゃもったいない!というポイントをご紹介します。

動物園に行くと、1日中チンパンジーを見ていても飽きない私。そんな人はなかなかいないとは分かりつつ、すぐに次々と他の動物を見に行ってしまうお客さんを見て、もう少し時間をかけて動物を見ていれば面白いのに!と思うことも少なくはありません。そこで今回は、動物園でチンパンジーを見るのが楽しくなる観察ポイントを紹介したいと思います♪

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①個体識別をしてみよう
個体識別とは、簡単に言うと顔と名前を一致させること!顔と名前が分かると誰と誰が何をしているのかというのが分かるようになり、個体間の関係性や群れ全体の雰囲気が掴みやすくなります。
まずGAIN※というサイトからこの動物園で飼育されているチンパンジーの個体数と性別をチェックします。その後、展示場周辺に展示されている名前と写真をチェック。ここに、個体の特徴なども書いてあることが多いです!(※GAIN: 大型類人猿情報ネットワーク
あとは、ひたすらよく見る!!!と言ってしまいたいところですが、どんなところに注目すると違いが分かりやすいか、写真と一緒に解説したいと思います。

▼お尻
ここをチェックするだけで、まずオスとメスが分かります!オスはハート型の灰色のお尻です。メスのお尻の方が色々な形です!発情期になるとぷくーっとお尻が大きくなるんです。

↓オス

↓メス

▼顔の色と耳の形
顔の色は黒っぽい個体もいれば、明るい色の個体もいます。子どもの頃は白くてだんだん黒くなっていくので、年齢の判断にも使えますね!耳もきれいな丸になっている個体もいれば、曲がっている個体もいます。個体を識別するには注目のポイントの1つです!
下の4個体の顔の違い、分かりますか?(笑)

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②個体間関係を見てみよう
個体識別ができると、1つ1つの動作も違って見えてきます。例えば、「チンパンジーがグルーミングしている!」と見えていたものが「あ!ボンタ♂とジェーン♀がグルーミングしている!」というように見えてきて、最初の1時間は2個体は別々のところにいたけど、ジェーンからボンタに近づいて行った。そんなに仲が悪いわけではないのかな?など色々な推察ができます。グルーミング(毛づくろい)は、よい関係を築くために、群れでは必須の行動なんです♪

大森山動物園のボンタ(左)とジェーン(右)

子どものチンパンジーがいると群れにより動きが出てきますので、見ごたえがあります。意外と複雑なチンパンジー関係は、1時間、2時間見たぐらいでは分からないかもしれませんが、ぼーっと眺めているより、ずっとわくわくします!

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③解説タイムに合わせよう
動物園によっては、各動物に解説の時間を設けていることがあります。自分の個体識別は合っていたか、性格はどんな個体なのかを知るいい機会になりますね。自分の見ていた時の印象と違ったら、質問してみるのもいいかもしれません!

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個体識別の話が中心になってしまいましたが、研究者もまずは個体識別からはじめます!研究者になったつもりで記録を取るのも楽しいですよ。次回動物園に行ったら、ぜひ1種類の動物をじっくり見てみてくださいね♪

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