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「バシリスク」

<かわりもの>シリーズ 十二匹目

かいのどうぶつえん園長です。
ちょっとかわった姿形や、奇妙な行動や不思議な食性など、とても愉快な生態の生き物たちを貝で制作しました。子供向けの説明もご用意しました

海外から日本を訪れる観光客の目的はさまざまですが、最近では”忍者”がブームになっています。

甲賀や伊賀だけでなく、全国各地の忍者村のステージで活躍する、黒装束の忍者たち。そのダイナミックな演技が注目の的になっています。

忍者刀、手裏剣、鎖鎌くさりがまなどの珍しい武具や、美しい女忍者「くノ一」に魅せられた外国人観光客の半数が、「現在も忍者が存在している」と信じているそうで、トレーニング希望者も後を絶たないとか。

分身の術、火遁かとんの術など多彩な忍術のなかでも、水上をスイスイ移動する「水蜘蛛みずぐもの術」はよく知られていますね。

ところが、鍛え抜いた忍者も顔負けのスピードで水を渡る爬虫類はちゅうるいが、今回ご紹介するバシリスク(Basilisk)です。

南米アマゾンの水辺に生息しているイグアナの仲間で、後足と長い尾を上手に使い、猛スピードで水上を走ります。

凄技すごわざ凄技の秘密は後足の長い指。

ふくらみがあり、水面に叩きつけると一瞬、足が空気の膜に包まれ浮力が生じるのです。

片足が沈む前に、別の足を前に出すというシンプルな原理ですが、一説によると1秒間に20歩と、想像を絶した速さで足を回転させるそうです。

名前の由来を調べると中世ヨーロッパの、伝説の毒蛇にたどり着きました。

ギリシャ神話の英雄ペルセウスがメデューサを退治した時、その血しぶきから生まれた「蛇の王」(basileus)だそうです。

☆こどもむけ せつめい☆

ぼくは あまぞんの かわで
くらしている 「ばしりすく」です。

うしろあしの ながいゆびと
ながい おっぽを つかって
みずの うえを とぶように はしります。

かたあしが しずむまえに
べつのあしを もうすぴーどで まえに だします。

むかしの にほんの にんじゃも
みすの うえを しずまないで はしったけど
ぼくのほうが じょうずです。

前を見つめて疾走だ!
長い爪が水に沈まない秘訣
忍者に負けないぞ!
雰囲気を変えました

貝は「割らない」「塗らない」「削らない」ルールで制作。

        <貝の配役>
: ムカシタモト  ★:ミドリアオリ
: スガイ   ★: カンムリツクシガイ  
手足:ヒメキリガイダマシ  ★: アカウニ 
尾: パイプウニ  ★水面:マドガイ


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