見出し画像

「チンアナゴ」

<かわりもの>シリーズ 十三匹目

かいのどうぶつえん園長です。

ちょっとかわった姿形や、奇妙な行動や不思議な食性など、とても愉快な生態の生き物たちを貝で制作しました。子供向けの説明もご用意しました

今回は、南日本からインド洋、西太平洋にかけての暖かい海に生息するアナゴの仲間、「チンアナゴ」(spotted garden eel)です。

サンゴ礁の、水深10mほどの砂底に巣穴を掘り、コロニーをつくって、なかよく集団生活しています。

体長は約40㎝。砂からでている頭や体は10㎝ほどで、体の半分以上は穴の中に隠れています。

大きく可愛い目を見開いてキョロキョロ見渡し、プランクトンが流れてくるのを待機。見つけると体を伸ばしてすばやく捕食します。

純白のサンゴ砂の海底にニョキニョキと林立する、数え切れないほどのチンアナゴたち。

餌を見つけようと潮流の変化に合わせて、一斉に体の向きを変える様子は、なんともユーモラスです。

和名は、顔が日本犬のちんに似ていることに由来しています。

水族館でも人気者ですが、警戒心が強すぎて、他の魚やヤドカリなど海の生き物との同居が困難とか。

極端に怖がりな性格で、ちょっとした変化や異常にも怯えて砂に潜り込み、飢え死にしそうになっても、なかなか穴から出てきません。

でも臆病者と決めつけるより、敵と戦わない平和主義者と言ったほうがぴったりかもしれませんね。

☆こどもむけ せつめい☆

わたしたちは うみの そこの
すなに あなを ほって

くらしている
「ちんあなご」です。

おおきなめを ひらいて
えさが ながれてくると
ぱくっと たべます。

とっても こわがりで
ほかの さかなが きたり すると
あなにもぐって かくれて しまいます。

すいぞくかんで にんきものですが
おおきな おとは たてないでね。

流れてくる餌をパクッ!
目が大きいでしょ
雰囲気を変えてみました
このバックカラーはいかがですか?

貝は「割らない」「塗らない」「削らない」ルールで制作。

       <貝の配役>
: サンシキマクラ     ★: スガイ  
★体: サンシキマクラ  ★斑点:イシダタミ(ふた)  
海底:アワビ  ★: パイプウニ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?