美しい琥珀色が生まれたワケ
こんにちは!
今日はお酒の席で使えそうなウンチクの様な話をしようと思います!!
早速ですが、僕の「ウイスキーって何なの?」は読んでいただけたでしょうか?
その中で少しだけ触れた、ウイスキーが琥珀色な訳を覚えていますか?
覚えてない方は記事読みなおしてきてください!!
なんていうと嫌われそうだから正解書いときますね
‘‘樽熟成をしているから‘‘です
「そんなん記事読んでなくてもわかるわい!」
って思いましたよね
じゃあこれは分かりますか?
なんで樽熟成をさせるようになったのか?
「その方がうまいからだろうが!!」
「いい香りがするからやろがい!!」
まぁそれは間違っていないんですけど、歴史を辿って見えてくる樽熟成をさせないといけなかったワケがあるんですよ。
今回はウイスキーが樽熟成をさせるキッカケとなった話をご紹介します。
密造によって生まれた奇跡
時代を遡ると18世紀だと考えられていますが、当時ウイスキーは透明なまま飲まれていたんですよ。ウイスキーが誕生してからすぐは樽熟成をしていなかったということですね。
じゃあなんで樽熟成をするようになったのか、、、
それは‘‘密造‘‘から始まったんですよ
17世紀から19世紀にかけてスコッチウイスキーに物凄い税がかけられていたんです。(これには、スコットランドがイングランドに併合され、フランスとの戦争の戦費をまかなう為に税が跳ね上がったという背景があります。)
その税から逃れようとした生産者が山奥に隠れてウイスキーを造るようになりました。
でも造ったウイスキーが官憲に見つかってしまっては意味がないですよね?
そこで、蒸留したお酒を木樽に保管していたわけです。
保管していたウイスキーをあけてびっくり!!
透明だったはずのウイスキーが綺麗な琥珀色へと変貌していったわけです
樽が呼び起こすウイスキーの本気
樽での熟成は見た目の変化だけでなく味にもいい影響を与えます。
お酒ではよく、酸化という言葉が使われます。
液体に空気が触れて酸化は進みます。
まぁ分かりやすく言えば 酸化=熟成だと考えましょう。
(酸化が進みすぎると、劣化になるので難しいのですが、、)
樽は密閉空間なんですけど微量な酸素の通り道があるんですね。
その微量な酸素のおかげで良い酸化が進むんですよ!
良い酸化だと味わいがまろやかになり、香りがフワッと広がるようになります。
樽熟成はウイスキーにとって良いこと尽くしだったんですね
最後に
密造後に飲まれたウイスキーはとっても美味しかったそうで、そこから現在の樽熟成が普及していきました。樽に保管したことによってウイスキー製造の技術は大きな進歩を遂げていますね。
この密造事件が無ければ僕はウイスキー好きじゃなかったかも。
今では当たり前な琥珀色も先人達のギリギリな戦いのおかげなんですね。
僕も小さい頃実家でかくれんぼしていたら、親に没収されていたPSP(ゲーム機)を発見したことがあるんですよ。なんかその状況と似てますよね。(大丈夫です。自分でも何言ってるのか分からないです)
ということで、お酒の席で使えそうなウンチクでした!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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