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「日本酒を初めて飲む人に、飲んで欲しい日本酒」 SAKENOMIRAIを造る新しい試み。

ネット上で作成されて集うコミュニティ、オンラインサロン。

日本酒に関わるものが殆ど無かった中、2018年10月に始まった
「SAKENOMIRAI研究所」

新政さんや獺祭さんなど、三代目Mr.SAKEの並里直哉さんが蔵に赴き、蔵元さんとのLIVE配信を行う企画など、スタート時期には少し話題になっていたのを覚えているでしょうか。

そんなSAKENOMIRAI研究所が昨年中頃から動き始めた企画
ここ数日Twitterを賑わせているものこそが、この
「第1回サケミラ日本酒大賞」
なのです。

発端は月ごとに実際に集まって語り合う戦略会議で出てきたアイデアから。

これはこの研究所から出たアイデアで初めて行う大規模な企画になります。

業界の専門家の方々が決めるコンペティションではなく、一般消費者目線で「日本酒を初めて飲む人に、飲んで欲しい日本酒」を決めて表彰しましょう、というもの。

詳しくはこちらに。

現時点ではTwitterで意見が集まったおよそ100銘柄から、2回に分けて行われた予備審査によってオススメしたい銘柄の上位計20銘柄に絞られたところ。
プロジェクトの推移としては半分にも達していないところでしょう。

今後は
実際に初めて日本酒を飲むくらいの方々を集めて
どれが1番美味しいと思うのかを決める

1番となったその蔵元さんに赴いて表彰したい

可能であれば表彰された首掛けのPOPもつけてもらえないだろうか……

という話だったかなと思います。
なかなか夢のある話ではないでしょうか。
自分達が関わったプロジェクトが目に見える形として業界に残る可能性があるということ。まさにオンラインサロンの醍醐味というものでは。

ただ、最後の部分はこちら側の希望でもあるので、多くの方々のご理解とご協力はどうしても必要にはなってきます。
もちろん最後のお願いを叶えてくれる保証は無いのですけれど、それでも日本酒好きな方々が集まってこういった新しい動きが行われることは、非常に楽しみでならないと思います。


さて、Twitterの反応を見ていると、誤解とはいかずとも、改めて確認しておくべきことがあるのかな、と感じています。

何でこんなプロジェクトをやっているのか、というところ。

冒頭に貼り付けた、プロジェクトリーダーの箕浦さんのnoteに書かれていることでもあるのですが。

それは

この大賞の一番を決める事がプロジェクトの最終的な目標では無い事


確かに企画として一番を決める事は重要です。
大賞を選ぶものなので、性質としてはそもそもそういうもの。

ただし、今まで関わることの無かったような雲の上の業界の方々ではなく、より身近な、目線の近い人のオススメの結果、というものは新鮮なものでしょう。

大賞のお酒だけでなく、ノミネートされた20本のお酒でさえ、これを飲めば初めて飲む人に日本酒に対して好印象を持ってもらえる。ネット上での購入の判断材料になったり、飲食店でのオススメする話のネタにもなると思います。

それに、今回の第2回審査の結果を受けて賛否両論様々な意見が出てきたこと、知られていなかった新しい銘柄が注目を浴びることなど、見ているだけでも面白いものだったでしょう。

ただ、自分としては、結果そのもの、どれが1番になったかというのはあまり重要では無いかなとは思ってます。


それよりも重要なこと。それはその先にあります。

長期的には
日本酒をもっと多くの人に飲んでもらうこと。

だいぶ大きな話になりますが
既存の働き・コンテストなどでは既に日本酒を好きな人には伝わるけれど、一般の方々には全く伝わらないもの。
毎年日本酒界隈で話題になるIWC(インターナショナルワインチャレンジ)GOLD受賞のシールを貼っていても、知らない方には「これってワインなの?」と言われる始末。

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そこまで興味の無い人には、知らない所で決まったものなど恐らくどうでもいいものなのです。

そういった分かりにくい業界だからこそ、新しい試みを行うことで今まで日本酒の情報を目にする事が無かった人に、違うルートからこんな企画やイベントがありますよと情報を届けられる可能性が出てくる。そうして見た人に日本酒に少しでも興味を持ってもらう。

今までのように決まったものの情報を目にするのではなく、実際に自分から積極的に関わったものをつくりあげる。

様々な角度・アイデアを、より身近な飲む側の人々が実現させることが出来れば、色々なプロジェクトがまた立ち上がって、飲んでくれる人がもっと増えてくれるかもしれない。

そういう可能性を期待してなりませんね。


また、SAKENOMIRAI研究所として
誰でも日本酒への想いやアイデアを形に出来る、そのモデルケースとなること。

こんなアイデアがあってやってみたいのだけれど、どういう準備や広報をすればいいのか、人はどうやって集めたらいいのか。

1人の思いつきから始まったような企画でも、オンラインサロンなら面白いと思ってくれる人が集まっている。
それが日本酒でも、形に出来た実績があるなら、もっと多くの人や情報が集まって、また色々な取り組みが出来るようになるかもしれない。

そうすれば、お堅いしがらみの多い業界も、その重い腰を上げざるを得なくなるのでは……

そんなSAKENOMIRAIを思い描くのも悪くないと思うのですが、どうでしょうか。


別に勧誘している訳ではないんですよ?

先のことなんてまだ分かりませんからね。新しい取り組みには積極的に参加してみるのも面白いと思いますよ。



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