【お悩み回答】宿題しない子との親子バトルをなくしたい
こんにちは、ぞみーです。
先日セミナー登壇依頼を受け、その事務局の方との打ち合わせをした時のことです。
事務局の方も小学生のお子さん持ちで、私が「勇気づけ子育てで子育てが楽なんです」と話したときに、仰られました。
「それは羨ましい・・・うちなんか子供が宿題をしないから毎日親子バトルで大変なのよ。これってどうにかならない?」
宿題や勉強を巡る親子バトル、よく聞く話ですよね・・・。
子供のことを思って言っているのに、子供は遊びながら右から左に聞き流していたりして、ママのイライラもよく分かります。お疲れ様です・・・。
そんなお悩みに、「勇気づけ子育て」ではどう対応するのか。
今日はそんなお話を書きます。
宿題は誰のもの?
まず最初にご説明したいのが、「勇気づけ子育て」には「課題の分離」という考え方があることです。
"子供を一人の人間として尊敬信頼し、子供の力を信じて見守り、時にサポートする"
という「勇気づけ子育て」のベースの考えに基づき、子供のやるべきことは親が手出し口出しせず、見守るという考え方です。
この考え方に基づくと、子供が出された宿題は子供の課題です。
ママの宿題じゃないのですよ。
そのため、本来宿題について親が口出ししたり、付きっ切りで指導したりする必要はないのです。
とはいえ、子供が宿題をしていないと
「学力が伸びないのではないか」
「先生に言われたことすら、できない人間になってしまうのではないか」
「子供が先生に怒られたり、周りから笑われてしまうのではないか」
と不安になってしまう気持ちも分かります。
なので、子供の課題だからと全く放置するのではなく、子供が自ら宿題をするようにサポートすることが大切になってくるのです。
また、学校の先生から「ご家庭でしっかりサポートしてあげてください」と連絡がきている場合もあるかと思います。
その場合は、親と子供、共通の課題になってきます。
でも、ここで注意が必要なことがあります。
先生からサポートしてくださいと言われたからといって、親が張り切って宿題をやらせようとしすぎてはいけません。
あくまでも宿題は、子供のもの。
親は「サポート」なのです。
親主導の宿題になって、子供が置いてきぼりにならないようにしなければなりません。
勇気づけ子育て流、宿題サポートの方法
ではこのサポート、どのようにすればよいのでしょうか。
今回のお悩みの「子供が宿題をしないのをさせたい」という点においては、宿題の意味についてじっくりと子供と対話することが大切です。
子供は、宿題がなぜ出されているのか、それをすることによって自分がどうなるのかを最初から理解していることは滅多にありません。
そのため、
「宿題なんか面倒くさいからやりたくない。楽しい遊びをやろう」
という思考になってしまうのです。
我が家の長男の例をご紹介します。
長男の学校では、1年生の後期から宿題が出されるようになります。
初めての宿題が出されたとき、まずは長男に問いかけました。
「この宿題ってさ、何のために出されていると思う?」と。
宿題の内容は、毎日ことわざとその意味をお手本を見ながら書き写すというものです。
長男が考えたことは、「ことわざを覚える」ということでした。
なるほど、確かに毎日ことわざを書いていくことで、覚えることができますよね。
ちょっと思うことはありますが、長男が出した答えを尊重します。
さらに、この宿題を通して自分はどんな風になりたいかを考えてもらいます。
その答えは、「お手本の字みたいに、ぼくも字を上手に書けるようになりたい」。
そんな目標を持った長男に、私ができることは一つだけです。
「よし、じゃぁことわざを覚えて字を上手に書けるようになるために、いつやるかは自分で考えてやっていこうね」
と声をかけると、後は見守りに徹するのです。
見守りながら、時々サポートを
このように自分で目標を立て、やる意味を見出した子供は、親が口うるさく言わなくても主体的に宿題に取り組むことができます。
もちろん、時々忘れたり、面倒くさいが勝ってしまってやらない時もあります。
でも、そういう時は一言、「宿題、何のためにやるんだったけ?いつやるかは自分で考えなよー」と声をかけるだけでいいのです。
そうすると、子供は自分で考えた目標ややる意味を思い出し、またやるようになります。
ちなみに、長男のこの宿題はことわざの数に限りがあるので1周終わるとまた初めに戻って同じことわざを書いていきます。
2周目が終わった時、長男が言い始めました。
「これもう覚えちゃったから、やらなくていいよ」
そんな時は、最初に立てた意味を考え直してみようと声掛けをしました。
「宿題が何で出ているかって考えた時、ことわざを覚えるためだったよね。それはできるようになったけど、まだ宿題が出ているということは、他にも先生たちが長男にやってほしいと思っていることがあるんじゃない?」
それで長男と一緒に考えた答えは、「1つのことを継続して、自分でやることを練習するため」でした。
それからは長男は、こちらが何も言わなくても自分でいつやるかを考えながら、宿題に取り組んでいます。
やはり自分で考えた意味や目標なので、守ろうという気になるようです。
自分で考えられる子に育てる
少し話がそれますが、まじめな子や未就学児の頃から学習習慣を家でつけてきた子は、先生から言われたことは言われたとおりに、まじめに取り組むことができます。
そんなお友達の様子を見て、我が子と比べてため息をつく・・・
そんなママも多いことでしょう。
ですが、少し厳しいことを言わせてください。
実はそんな子ほど危険なのです。
だって、言われたことを何の疑問も持たずにただこなすだけで、そこに考えるという行為が入っていないのですから。
社会人になって、言われたことはないでしょうか?
「言われたことだけをやるな、考えろ」と。
こういわれるのは、私たちが学生時代に「言われたことを言われたとおりにやることが正しいことだ」と教えられてきたため、仕方のないことです。
ですが、AIやロボットが発展し、グローバル化が進み、不確実なことばかり起こるこれからの未来の世界では違います。
「言われたことを言われたとおりにやる力」よりも、「自分で考えて進めていく力」がより大切になってきているのです。
そのため、宿題をやらない子も、まじめにやれる子も、一度立ち止まって宿題の意味や目標を考えさせることは、大切なのです。
いかがでしょうか?
このように、「勇気づけ子育て」では子供の力を信じて見守りサポートすることで、ただ宿題をするだけでなく自分で考える子供に育てていくことができます。
ママのお悩みを解決するだけでなく、これからの時代に必要な力を育てていくことができる「勇気づけ子育て」。
ぜひ子育ての中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
では本日はこの辺で。
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