就職(233文字)
就職って、なんだか窮屈だ。
サイズのあわない靴下を履かされるようで、
うまく歩ける気がしない。
なのに起きているあいだ、ずっと付いてくる。
まるで生まれつきそこにあった染みのように。
あるいはもとから定められたルールように。
ならば、やめてしまおう。
やめて、やめた後に残った道を歩いてみよう。
そこには何があるだろう。
苦労か、貧困か、可能性か。わからない。
なぜなら、それは誰に定められた道でもないからだ。
会社には属さなくても、社会には属せる。
きっと大人は、もっと自由で、のびやかだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?