君に決めた!~誰かのためにポケモンを探す~
ひょんなことから、ある外国の小学生のために息子とポケモンカードを選ぶことになった。
ところで思いがけないことの意味でひょんなことって言うけど、ひょんってなんでしょうね。ひょんってすごくかわいいですね。NYのKawaiiSUSHIレストランにも、ひょんなことってメニューを作ってほしい。
史上最速で脱線しました。
■クライアントからの要望
依頼主からの要望は以下の通り。
予算2000円、募集枚数最低20枚。
ポケモンやカードの種類は不問!
先方の子供たちはポケモンカードで遊んだことはない
文化として紹介したい
仲間集めゲームなどにも使用したい。
課された前提はこれだけ。
この前提を基に何のカードを購入するか事前に作戦をたてた。
■作戦会議
ポケモンカードには大きく分けて3種類のカードがある。
・公式ルールで試合がしたいわけではない
・仲間集めゲームなどにも使用したい
・多くの子にとってポケモンカードほぼ初見
→これらの条件から、今回はポケモンに絞って集めることに決定
(興味が湧いたら英語版もあるから集めてみて♡の気持ちも込めて!)
どのポケモンにするか問題
これに関しては、息子探偵の推理が冴えていた。
低学年だと恐らくまだゲームそこまで出来ないんじゃない?
だとするアニポケでできれば初期無印版中心にした方が良さそうじゃない?と
考察力が8歳じゃないんだわ!
母はそこまで考察できないので、インターネッツに聞いてみた。
▽信頼できるファミ通様の記事
▽初期151種初期に絞った国別Googleの検索数
▽かっこいいだけじゃなくて可愛いのも調べなきゃだよと息子に言われて参考にしたサイト
これらのサイト+息子の意見を取り入れて、購入カードリストを作成した。
■いざ鎌倉!カードショップへ
カードショップに行くと、先ほどまでの名探偵ぶりはどこへ…
自分の欲しいカードを選ぼうとする若干8歳に自制心という概念を教える。
カードショップに行ったことのない方に分かるように説明しよう。
高額なカードは、ガラスケースに鍵付きで収納されている。どこに何があるか非常に分かりやすい!1枚数十円というカードは、カード幅の細長いクリアケースにがさっとまとめて入っている。ここからお目当てのカードを探すのが一苦労だ。
今回の予算の都合上なるべく1枚50円までで購入したい。
設定予算では1枚100円でいいのだけれど、調べた結果を基に、なるべく多くのポケモンをお届けしたいというOMOTENASHIの心。
手分けしてあっちこっちのケースからなるべくお値打ちでかつ状態のいいカードを探すってわけ。
■緊急事態!クライアントが増えた!
作業をすすめていると、留学生を連れた大学生らしき若者が来た。
小耳にはさんだ話では、留学生が『プリン』のカードが欲しいと言っていて、それを探すために来店したようだ。数人で手分けをして探すが、若者の方はあまりポケモンに詳しくなさそうで途方もない量に心が折れそうになっていた。
そう、このケースから探し出すのってちょっとコツが必要なのよ。
店舗によっても陳列の癖が違うからね!
息子と私の心の中でなんとか『プリン』を探してあげたい…という共通の意思がわいてきた。
若者が諦めかけている中で我々はもともとの依頼のカードを探しつつも、プリンを探した。
探すこと数分..見つけた!(我々は結構プロってるから探すのがはやいんだ)
「お兄さん、探してるのはこれですか?」
息子が若者に差し出すと若者は
「ぼく~~~!ほしいカードあったらお兄ちゃんが買ってあげる!!!」と大興奮であった。(辞退した)
留学生の彼もとてもうれしそう!英語で感謝を伝えられて「ゆあうえるかむ」とたどたどしく答えた。
「いや~ポケモンは世界を繋ぐわ~~」と若者は満足げ。
分かる、わかるよ!
■ポケモン探しは続く…
そんなプチハプニングもありつつ、2日間、合計10店舗以上まわって集めた枚数は40枚。最低20枚のノルマはクリアした。
予算は残り300円!
300円あればあと10枚は購入できるが、ここまで来たら枚数ではない。
なかなか見つけられないカード3種類を探す段階にきた。
これは大草原の中から四葉のクローバーを探すくらい難しい..。
ここでも冴えてる息子が言ってきた。
値段をあげてあのガラスのところから探した方が早いんでは?
どこかの店にあったと思うけど100円くらいで。。
たしかに~~~~!
ということで、今まで回った10店舗のガラスケースの中を探しに行くことになった。我々の夏は始まったばかり。
誰かのためのポケモン探しは続く..
誰かのためにポケモンを探せる君はもう、サトシだ!
■余談:ポケモンは世界を繋ぐが息子の心をつかんだ
若者が興奮のなかぽろっといった一言。「ポケモンは世界を繋ぐ」
この言葉が息子の心をつかんだようだ。
英語でポケモンの話がしたいと言い始めた。
これまで英語のDVDを流しても、こどもチャレンジEnglishを購買しても、
頑として動かなかった息子の心は、この若者の一言で動いた。
ここにあったか、息子のやる気スイッチ。
ということで息子の英語学習編、始まる(かも)!
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