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死神の制度 小説

こんにちは。今日は伊坂幸太郎の「死神の制度」を読んだので感想を書きます。

実際に死神が存在するとしたらこんなかもしれない、こんなのだといいなと思う作品だった。

小説の中の死神は情報部より指示された対象を1週間かけて「可」「見送り」の判定を下す。

「可」であれば8日目に何らかの形で対象は死ぬ。

「見送り」であれば対象は死なない。

ほとんどの死神はよぼどの事がない限り「可」を出す。物語に出てくる死神の千葉も同じである。基本は可で対象は死ぬ。

千葉が対象を調査する理由は仕事だからであり、対象に興味があるわけではない。

死神はそもそも死ぬ事を悪いとは思っていない。人はいつか死ぬ。だから今死ぬか後から死ぬかの違いだけ。

千葉は人の感情は分かるが理解しきれていない。むしろ多くの千葉は今までに多くに人間を見てきた為人間に詳しいのかもしれない。感情に任せて行動する事や他人の為に悩んだり行動する事も理解はできるが人間のめんどくさい部分だと考えている。

人間に対して無関心と言っているが、自分にない考え方や感情を楽しんでいる様に感じる。

人が死ぬ事はものすごく重くて苦しくて悲しい事である。でもこの小説の中ではそう感じない。死ぬ事は当たり前だから。

千葉の対象者となった人たちの共通点はみんな感情に支配さてている。

人は感情を持つ。良いことでも悪いことでもある。感情に支配された人の元へ死神が送られていたのかもしれない。

人の死を題材としているが暗くならず楽しめる内容であった。

以上。

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