海外版ゾイド　「ROBO STRUX」の紹介

2024年2月18日 22:49

※ROBOSTRUXについてはインターネット普及前かつ、海外のシリーズのため情報が少なく、憶測や誤った情報が含まれる可能性があります。
あらかじめご承知おきください。

ROBO STRUXについて
ROBO STRUXは1985年～1986年頃北米（アメリカ・カナダ）地域にて展開されたメカ生体ゾイドの派生シリーズです。日本国内のゾイドシリーズと同様に、二つの陣営に分かれた商品展開がされ、CMでもその様子が描かれたような描写となっていますが、バトルストーリーや機体設定などの記載はパッケージにも見られず多くが謎に包まれています。主に青・青緑・銀・グレー・銀メッキを使用した機体がBlue Guardians、赤・砂色・緑・茶・金メッキの機体がRed Mutantsに陣営分けされています。

ROBOSTRUXの製品展開
ROBO STRUXで謎が多いのは設定やストーリーだけでなく、商品展開も複雑です。
まずROBOSTRUXには、同じ名称でも日本で製造され出荷された一般にROBOSTRUXとして認知されているROBOSTRUX専用カラーのものと、シンガポール製の欧州版と同じカラーのものの2種類が混在しています。その影響で、同じ名前の機体でもROBOSTRUX専用カラーのものはRed Mutants側、欧州カラーのものはBlue Guardians側というように、所属まで分かれてしまっている機体もあります。
パッケージの展開も主に2パターンあり、赤地に黄色線の入った箱にROBOSTRUX専用カラーの機体の写真が印刷されたタイプ、欧州版と同じジオラマ写真を使ったタイプ、の2種類があります。大型のモータ駆動モデルは、赤地のパッケージであってもシンガポール製の欧州版カラーが入っている場合もあれば、欧州版ジオラマ写真の箱の中に日本製ROBOSTRUX専用カラーが入っている場合もあり、パッケージ写真と中身の色が違うものが混在しています。小型のゼンマイモデルは、赤地のパッケージであれば写真と同じ日本製のROBOSTRUX専用カラー、欧州版ジオラマのパッケージであればシンガポール製の欧州カラーが主に入っているようです。欧州版ジオラマのパッケージには所属陣営が書かれているので、欧州版とROBOSTRUX専用カラーでは所属陣営が変わってしまう機体はどちらが入っているか確実と言えるかもしれません。また全ての機体が2種類リリースされていたわけではなく、ROBOSTRUX専用カラー（日本製）のみ、欧州カラー（シンガポール製）のみの機体もあります。パッケージに製造国表記がないものもあるので、購入時は中身の確認をしてから購入することをお勧めします。

同じSLITHOR（マルダー）でも2種類のパッケージがある
上の写真の中身はシンガポール製の赤・銀のマルダー、
下の写真の中身は日本製の青・銀のマルダーが入っていた

シリーズの展開としては、初めにモータ駆動4モデル（TEROX、BRUTOX、RADOX、GORDOX）と小型ゼンマイ駆動8モデル（RUNNA、REPTEX、BATLAR、SEKTA、KREEP、BROX、SPARTAK、STANG）がリリースされ、その後BADOXとSLITHOR、STUNRA、CHOMPZ、RADO、LEGZが追加されていったようです。発売時期などは不明ですが、よくキットに同封されているチラシなどから1985年6月には最初の12モデルがリリースされていたと見られます。欧州版ジオラマパッケージのモデルがいつ展開されていたかは不明です。取説やパッケージ裏、ネット上に流出している製品カタログとみられる写真などから、ROBOSTRUX専用カラーのRADO（プテラス）、LEGZ（グランチュラ）、LIZAR（イグアン）、BEETO（サイカーチス）もリリース予定だったと見られますが、製品として流通していた形跡は見つけられませんでした。RADOとLEGZの2体は欧州版と同じ色のシンガポール製のもののみ発売され、LIZARとBEETOは未発売と見られています。また正規ラインナップ以外にキャンペーン景品としてSpecialEdition（グライドラー）が配布されました。