見出し画像

これを知っているフリすれば洋楽通ぶれる!系なアーティスト紹介

こんにちは。

人間一度ぐらい知ったかしてみたいもんだと思うんですが、安易に知ったかすると墓穴を掘るものでございます。
洋楽界隈は知ったかが起きやすいジャンルで、というのも「○○は当然聞いたことあるよね?」的なスタンスで話してくる人が多いんですよね。

今日はそんな面倒くさい洋楽オタク相手に、洋楽オタクである僕が「この人たちあたりを知ってるって言っとけば通ぶれるっしょ」と思うアーティストを紹介したいと思います。ちなみにヒップホップは除いてます。


The Who

洋楽オタクは、「私も洋楽好き!Taylor Swiftとかめっちゃ聴く!」みたいな人には飽き飽きしており求めていません。
硬派なロックバンドを聴いている人を求めているんです。
かと言ってThe BeatlesとかOasisとか答えたところで通ぶれるはずもありません。日本での人気が普通に高いですし、彼らにとってその辺のバンドは全人類が聞いていて当たり前のバンドなので。

そこでThe Whoがちょうどいいでしょう。

画像1

The Whoというのは、イギリスを代表するバンドであり、モッズ・カルチャーを体現しているバンドであり、初めてギター壊したり、とにかくすげえバンドなんですが、何で通ぶれるかというと日本での人気・知名度が非常に低いからです。

まず50年近く活動しているのに一回しか来日していません。
そして、ボーカルが一番地味という日本ではまずありえないバンド編成で、基本的にはリズム隊であるベースとドラムのクレイジーっぷりを楽しむバンドです。
それと、コンセプトアルバムが多く、母国語じゃない以上歌詞世界をフルで楽しむことが難しいというのにも取っ付きにくさに拍車をかけています。

コンセプトアルバムとは
アルバム全体で一つのストーリーになっているようなもの。David BowieのZiggy Stardustなどが代表例。
The Whoの場合はTommyやQuadrophenia(邦題: 四重人格)が有名。

しかし、イギリス三大バンドなので、洋楽オタクは絶対に聞いてます。
もし知らない・全く聞いてないくせに洋楽オタクを名乗っていたらそいつはそもそもエセなので無視してください。

代表曲であるMy Generationは実は日本のアニメ、『聲の形』の主題歌になっていました。
選曲センスよ。

ちなみにはまると結構沼なんで気をつけてください。
僕はWho's Nextっていうアルバムが一番好きです。




Rush

とは言ってもゆーてThe Whoもイギリス三大バンド、残りの二つはあのビートルズとローリングストーンズですから、日本では有名ではないだけで相当有名な部類です。
そんな中、もしあなたがハードロック路線で攻めたいなら、オススメはRushです。

画像2

ハードロックというのは日本で非常に人気が高く、知名度の高い洋楽バンドは仰山あります。
Queenを筆頭に、Led Zeppelin、Black Sabbath、AC/DC、Aerosmith、Van Halen、Guns N' Roses、Metallica…この辺で通ぶるのは厳しいです。
なんせ、Big in Japanの大半がハードロックバンドですし、日本はハードロックが人気なのです。

Big in Japanとは
日本でしか売れていない(いなかった)洋楽アーティスト。
QueenやBon Jovi、Mr.Big、Ian Gillan Band、Cheap Trickなどハードロックバンドばかりで、QueenやBon Joviのように後に英米でも爆発的に売れたバンドもいる。日本人見る目ある!

Big in Japanの反対がSmall in Japan。The Whoもその一つですが、ハードロック界隈でのSmall in JapanといえばRushです。

このRush、世界的には超絶大人気で、例えばブラジルのライブではインストで合唱が起こるほどです。

しかし日本での人気は非常に低く、一回だけ来日したんですが、その人気のなさからメンバーがそれ以降の来日をやめてしまったほどです。
今は実質的に引退しているので、もう日本に来る可能性はほとんどありません。

日本での人気がいまいちな理由としては、ポップさに欠けること、The Who同様ドラム・ベースが強いバンドであること、歌詞に定評のあるバンドであることが挙げられるでしょう。

なのでRushが好きですなんて言った日には「おっこいつ割と知ってんじゃん」ってなります。

僕は実はRushが大好きでして、Noteでも何度か言及しています。

オススメの曲はThe Trees、アルバムではHemisphereが好きです。Rushはライブのクオリティが高いのでそれもオススメですね。


Grateful Dead

個人的に知ったかするのに一番オススメです。
知ったかするのに好都合な要素しかないんですよこのバンドは。

画像3

このバンドの特徴はとにかくライブがすさまじいことです。
というか1995年までの活動のほとんどがライブです。

そのライブもなかなか頭おかしいです。
この人たちは基本的にヒッピー文化を代表しているバンドなので、とにかく自由なんですよね。
基本屋外なんですが、録音可、その録音テープの交換可、どころか会場内に録音専用スペースがあったり、ライブに毎回ついてくるブートレグを売りさばいているファンがいたり、ハチャメチャです。

なので今でもYouTubeに大量にライブ動画が上がっています。

しかも音楽性も自由で幅広く、何の音楽をやってるの?と言われても回答に困るほどです。
ロックだし、カントリーだし、フォークだし、サイケだし、ジャズだし…みたいな。

そしてライブと、その録音が中心なので、スタジオアルバムで名作を作り上げるというロックのセオリーに全然従っていないんですよ。
なので後追いで楽しみづらく、基本的には活動中にアメリカ(特に西海岸)にいた人たちが死ぬほど好きなバンド、という立ち位置です。
サンフランシスコあたりでは今でもヘビロテです。

なので日本での人気・知名度はありえないほど低く、一般人はほとんど知らないですし、知っていたとしてもジョジョのスタンドとしてしか知らないんじゃないでしょうか?
洋楽オタクだとしてもこのバンドは非常に追うのが難しく、領域外の人が相当多いと思います。

しかし洋楽オタクならば存在を知らないということは有り得ないというぐらいの名声はあるので、洋楽オタクに「どんなの聴いているの?」と聞かれた際、このバンドをこたえておけば「あ、あっそうなんだ~あんま知らないな~」ってなると思います。ガチ勢に当たったらどんまい。

日本でのファンが極端に少ない証拠として、Wikipediaでは機械翻訳にかけたのが丸わかりの記事になっています。

ちなみに僕はどうかというとやはりそこまで追い切れてはいないというのが正直なところです。
一応American Beautyというアルバムは結構聴きましたが、ライブもそこまで追えていないですね…



Pixies

洋楽を聴き始めたらおそらく10組目ぐらいには来るであろうNirvana。
流石にNirvanaで通ぶるのは厳しいです。

しかし、そのNirvanaに影響を与えたバンドならどうでしょう?
結構通ぶれるんじゃないですか?

画像4

Pixiesは、Small in Japanであった三組とは違い、英米での知名度もそこまでありません。
なので、どこの国でも通ぶれると思います。

詳しくはかつて解説しているので見てみてください。

実際、僕は普通にPixies好きなんですが、アメリカ人のおっちゃんにPixies好きなんだけどこの曲の歌詞どういう意味だと思う?って聞いたら「その年でPixies知ってるのか!もう誰も覚えてないかと思ってた!お前最高だよ!」って言われました。

こういう超有名バンドに影響を与えた系は強いです。
他には、Oasisに対するStone Roses、Arcade Fireに対するNeutral Milk Hotel、Radioheadに対するThe SmithsSonic Youth、この辺もオススメです。


やりすぎでおすすめしない人たち

日本での知名度が落ちることは確かだが、落ちすぎな人たち、そもそも日本人には理解しがたいジャンルの人たち、古すぎる人たち、クッソ暗くて触れにくい人たち、というのはやめておきましょう。

具体的には

Johnny Cash
Hank Williams
Nick Drake
Lead Belly
Joy Division
The Kingsmen
Bo Diddley
The Impressions

この辺は知ったかには向いていないか、知ったかってバレバレになっちゃいます。


この記事が参加している募集

自己紹介

いただいたサポートは、大学院の研究生活に必要な経費に充てさせていただきます。