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統計学は一度、学んでおくべきという話

「統計学が最強の学問である」(著 西内啓、ダイヤモンド社)なんていうタイトルの本が大ヒットしているそうですね。

研究等で統計学の知識を使う場面が多々あり、それを勉強していくたびに、「統計学って万人が勉強すべき学問だなあ」って感じたので、それについての記事です。

*「統計学?聞いたことあるけど知らねぇよ」という方向け!
*「たしかに統計学は知っといてよさそうだな」と思ってもらいたい

例えば、テレビを見ていると、「視聴率」という言葉を耳にします。視聴率とは、「日本人のどれくらいがその番組を見ていたんだろうか」ということを表す数字かと思います。(厳密には違いますが簡単のために、このような表現をさせてもらいます。)その調査方法は、日本の家庭をランダムに選び、ある機械Aをテレビに設置させてもらって調べるというやり方です。その機械Aは調査チームに「今、なんの番組を見ているか」という情報を送信します。

さて、あなたは今、その視聴率を調査したいと思っています。日本の総人口はおよそ1億3千万人、世帯数はおよそ5千万世帯です。

まずはじめに思いつく、1つの単純な方法が「日本の全家庭のテレビに、機械Aを設置させてもらう」というやり方です。これをすれば、確実に正確な日本の視聴率が調べられそうです。

でもこれ、全く現実的じゃないですよね。どれだけコストがかかるんだっていう。笑
そこであなたは考えます。「ある程度ランダムに家庭を選んで機械Aを設置させてもらって、そこから推測値を計算すればいいんじゃないか」と。よい方法です。

じゃあ、試しに「日本の全家庭から10個をランダムに選んで、その家庭のテレビ1つに機械Aを設置させてもらう」ことをしてみます。これでも、一応、視聴率は計算できると思います。そして、ある日のこと、10個の家庭のうち、9個の家庭でNHKが見られていたとします。すると、NHKのその時間の視聴率は90%です。つまり、「日本にあるテレビのうち、90%がNHKをつけていた」と推測できるわけです。

でもこれ、どれくらい信頼してよい数字なのでしょうか。
6,70年前だったらありえたかもしませんが、現代で「9割がNHKを見ている」なんてことはなさそうですよね。

じゃあ、ランダムに取ってくるサンプル数を100にしたら、信頼してもよい値は得られるのでしょうか。1000なら?10000なら?

統計に関する知識を知らないとそういったことが全くわかりません。全て感覚の話になってしまいます。しかし、1度、統計学を学べば、それを明確な論理に基づいて判断できるようになるのです!!そして、単純な平均値の比較等のデータに騙されにくくなるかと思います。

「コストを最小限にして、妥当な予測を得られる」というのが統計学を学ぶメリットの1つだと思います。そしてこれは、ビジネスにも応用できることです!

この記事を読んで、「統計学」に興味を持たれた方は、ぜひ一度、統計学を学んでみることをおすすめします!!


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