花の鎖
少々前に湊かなえさんの「花の鎖」を読んだ。
久しぶりに読む小説にしては難易度は高めであったが、内容的にはとても分かりやすいものだった。
この話には三人の主人公がいる。
その三人とそれぞれの周りを取り巻く人間関係を「アカシア商店街」という共通の舞台の中で話が進んでいく。
この「アカシア商店街」という共通点以外にもう一つ共通しているものがある。
それはタイトルにもあるように「花」だ。
この話の根幹にあるのは三人の主人公と人間関係。
それに一つの彩を添えているのが「花」だ。
決して主役にはならない。
けれど、助演として物語を何倍にも面白くさせる最高の助演だ。
この本を読んでから自分にとって花への考え方、とらえ方が大きく変わった。
今まで花なんてすぐ枯れるし、水をやるのも面倒だし、確かにあたり一面に広がるひまわり畑は奇麗だけど花の中心は気持ちが悪い。何の面白味もないと思っていた。
だが、花には人を引き付ける力があると知った。
花もしょせんは植物だ。
だがそこには心を落ち着かせてくれたり、時には感動させてもくれる。
そんなもの他にあるだろうか。
少し前に読んだのであいまいな点とうまく表現できない箇所があって申し訳ない。
これを読んで?と思った人は、ぜひ一読してみてほしい。
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