“制約のない年”に得た、大きな成長。2023年を振り返る。〜西田真吾のフライトマップ #05〜

こんにちは。ZIPAIR note編集部です。

2023年は長らく続いたコロナ禍における様々な規制が撤廃され、多くの方が自由に空の旅を楽しんだ一年となりました。日本国内には連日多くの外国人観光客が訪れていますし、この年末年始には久しぶりの海外旅行を楽しもうと準備を進めている方も多いことでしょう。

空白の時を経て訪れた、空の旅を楽しむことのできる世界。
「西田真吾のフライトマップ」第5回は、そんな2023年を振り返ります。

西田社長。2023年は、どんな年でしたか？

大きく、そして確実に成長した年。

2023年は待ちに待った空の旅に多くの方が出られたことにより、ZIPAIRはおかげさまで連日満席をいただいております。そして本当にありがたいことに「忙しく充実した日々」を過ごさせていただいております。

振り返ると、2023年はZIPAIRが初めて迎えた制約のない年となりました。コロナ禍の最中にスタートした弊社にとっては、このお客様に溢れる幸せな日常は初めての経験であり、だからこそ実際に体験してこそわかる今の自分たちに足りないこと、やるべきことに数多く気付かされた一年となりました。

また多忙を極める業務の中においては、特に持久力・耐久力が要求されました。今年は社員の数も一気に増え、その中でも引き続きお客様に安全で快適な空の旅をご提供するための訓練や教育に多くの時間を割くことにもなりました。社員一同奮闘する日々の中、嬉しい発見もありました。

それは若い世代の躍進です。弊社には比較的若い世代が多いのですが、若い社員であっても重要な役割を任せると、責任を持ってしっかりと結果を出すことができる。きっと当の本人たちはとても大変だったと思いますが（笑）、本当に頼もしい限りでした。

挑戦の時を待っていたお客様たちに出会えた。

お客様に関してはやはり若い世代の方たちのご利用が多かったですね。

外国のお客様に関しては、我々の使い方を見つけていただけたと感じました。

飛行機を移動の手段として割り切り、目的地で思う存分楽しむためにお客様が自由に、そして使い勝手がいいように工夫されている。例えば日本の人気アニメのイベントに参加するために訪日されたお客様たちが、キャクターのコスプレをした仲間たちと楽しそうに話をしながら、自分たちが食べたい物を手に搭乗される姿を見て、思わず「これこれ！」と（笑）。

日本のお客様で印象的だったのは、挑戦の時を待ちわびていた方々に出会ったことです。

日本を飛び出しトライアウトを受けに行く。親子揃ってスケートボードの世界大会へと旅立つ。この数年ずっと我慢をしてきた方々が「いよいよだ！」と挑戦へと向かう姿を見る度に、その挑戦のハードルを下げるお手伝いができているのかもしれないと嬉しく思いました。「頑張ってください！有名になったらサインください（笑）！」と送り出しましたね（笑）

さらには、これまでフルキャリアをご利用されていたお客様が、一度利用された後「すごくよかったから」と繰り返しご利用いただくこともあり、手前味噌ながらZIPAIRの魅力がより多くのお客様に届いていることを実感できました。

新たな挑戦が、また一つ形に。

2023年はいくつもの挑戦が形になった1年でもありました。

まずは新しい就航地が増えたこと。ひとつはアメリカ・サンフランシスコ。ZIPAIR設立当初から掲げてきた「太平洋を渡るLCC」が、また一つ達成されました。そしてフィリピン・マニラ。これによって成田空港をハブにした「アメリカとアジアのつながり」もより強化されました。どちらの路線も大変好評をいただいております。

そして機体も3機追加しました。これで現在は7機。追加した3機のうちの2機はいわゆる「新車」で、そのうちの1機をロンハーマンさんとのコラボ機体としました。やはり新しい機体はいいですね。実際に乗ると感じる「あの新車の匂い」は最高です（笑）

そして挑戦といえばもう一つ。定期旅客便では世界で初めてとなるカーボンニュートラルをホノルル線で実現しました。この取り組みは小さな航空会社ならではのスピードを活かして実現できたことであり、私たちが常に目指している “NEW BASIC AIRLINE”を体現できたことだと思います。これからも変わることなく国際線LCCの先駆者として、常に一歩先をゆく挑戦を続けていきたいと思います。

最後に挑戦といえば・・・私個人のことなのですが、愛犬のおかげでついに！1キロのダイエットに成功いたしました（笑）来年はもう少しダイエットできるといいなと思っております。応援よろしくお願いいたします！（笑）

2023年は皆様のおかげでZIPAIRは大きく成長することができました。この成長を糧に2024年も更なる成長、そして変わらぬ挑戦を続けてまいります。ぜひ期待していてください。

皆さまのご搭乗、心よりお待ちしております。

良いお年を！