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超初心者のためのボカロ歌詞の書き方

最近はやりの歌詞の書き方!実践編!

◉曲のイメージを膨らませる

まずどんな気持ちや情景を曲にしたいのか、イメージを書き出しましょう。またその時に、なんとなくこの単語や表現を使いたいなあというものもなるだけたくさん書き出します。しかし下書きをそのまま歌詞にしても、このままでは相手に伝わらなかったり、相手の共感は得られないかもしれません。一度歌詞、曲のイメージを書きたいように書いてみて、そのあと以下のことを気をつけて自分で添削してみましょう。

◉構成と文字数

歌詞を歌にするには一般的にAメロやBメロ、サビ、Cメロなどの構成を考え、文字数を一つのパートで限られた文字数の中で表現します。ですのでまず、構成を考えましょう。

よくある曲の構成の例

Aメロ→Bメロ→サビ→A2メロ→B2メロ→サビ2→Cメロ→サビ×2


構成を考えたら次に、文字数を揃えるために下書きの歌詞を添削していきます。が、曲の下書き(最初の工程)を元に歌詞をまた一から書きおこすやり方を私はしていますのでそのやり方を紹介します。まず鼻歌を歌い、それに文字数を当てていき、そこに文字を後から当てるのです。

例えば有名な赤とんぼは、歌詞は「ゆうやーけこやけーの あかとーんーぼー」ですよね。赤とんぼと故郷の情景がテーマの曲ですが例えばこの作者が出会いをテーマに曲を作ると考えたらどうでしょう?まずノートに、メロディの文字数である、「○○○ー○○○○○○ ○○○ー○ー○ー」と書き、そこにただ文字を当てはめます。例えば最初の8文字はメロディ的に4+4となるのでそこに当てはまる4文字の単語を二つ考えてください。「○○○ー○」のメロディに入りそうなのは・・「たとえーば」だと思いついたとします。そのあとにきそうな4文字はきっと、もっと絞られてくるはず。日本語は「単語+を、が、と、の、は・・」という文章の形が多いので3文字の単語+「を、が、と、の、は・・」というふうに考えてみるのも良いですね。「たとえーば あなたーと」これでどうでしょう?

ここまで考えた時に、この次に来そうな文を下書きの歌詞を元に考えて、そこから歌詞を組み立てていきます。例えばこの後の赤とんぼの歌詞は「あかとーんーぼー」です。文字数を分解して考えてみると、2+3ないし5文字の単語や文が当てはまります。前の歌詞が「たとえーば あなたーとー」なので、主語はすでに「あなた」になっていて、「例えば」の文の続きにきて自然な文はまた、絞られてきますね。「会えたなら」これはどうでしょう?これで一箇所できましたね。これをただ続けていくだけです。メロディの鼻歌も出てこないよ、という人向けに後日また記事を書くかもしれません。ちなみにこの歌詞は日本語的には自然ですが、最近のポップスやボカロ曲の傾向だと、Aメロ(サビなども)の文章をひと続きにすると間延びしてダサいという印象があるので、ここでバッサリ文を切ってしまうのも良いでしょう。ボカロ曲だと変わった日本語を使っても受け入れられるのでわざと意味のわからなくする日本語を使う場合もあります。

以上の構成を考える、文字数を揃えることは後のメロディをつけて曲にしていく上でとても重要な作業です。

◉重複する言葉や表現の利用に注意

例えば「長い間にたくさんの経験があったけどでもそれは大事な経験だったんだよ」という歌詞があったとします。この歌詞の中で経験という単語が二回同じ文章に出てきます。サビなど盛り上げたりするときには良いのですが、少々しつこい感じもありますので、普通は一文で同じ単語や表現を使いません。

◉曲にスパイスを

最後に、もしあなたが人に聞いてもらえる、自分の個性を出した曲を作りたいのなら個性的な言葉や表現を使うと、良いスパイスになりますよ。

私の場合は、個性的な表現(形容詞)を意識して歌詞に取り入れます。最近書いた曲では、例えば「時のない旅人(時のない旅人より)」「三日月ナイフと夜の絵本(三日月ナイフと夜の絵本)」「三角の影(時のない旅人より)」「心と体が泣いている 逃げてゆく太陽(KANADEより)」などがあります。

以上、いかがでしたでしょうか?質問などは随時ツイッターでのリプライなどでお答えしますのでご気軽にどうぞ。