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詩「無名」





書き手の僕のことなど
誰も知らなくてもよい

その代わり僕が作った物語は
誰もが知っている
それが僕が密かに企む理想

たとえばお伽噺

どこの誰が作ったかなんて
知られもせず
物語は人から人へ
語り継がれてゆく

そうなったらいい
いつか忘れられるまで


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