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【運動会の目標を話し合う会】


 10月末の運動会ですが、少しずつ動き始めています。

 僕は体育主任としてやらせていただいて」いますが、担任は3年生。

 児童をたくさん動かしたり、決めることがたくさんあったりするのは、高学年。

 本当に高学年の先生方には頭が上がらない思い。

 二学期が始まって早々、お忙しい中で本当にありがたいと。

 そんなこんなで、全校で動き出すうにあたって、まず必要になるのは共通の目標。

 それをキャッチフレーズにした、いわゆるスローガンの作成がまず初めに取り掛かっているところ。

 
 各学年から、ぜひスローガンにこめたい思いを募集して、代表委員会が決めていく流れ。

 なので、3年生でも「どんな運動会にしたいか?」について話し合う時間をプレゼントした。

 こういったときに個人的に避けたいのが多数決。
 少数派の意見が切り捨てられないように合意形成を図りたいところ、何よりその合意形成を図る経験を届けたい思いであります。

 合意形成を図るにあたって欠かせないのが、共通の目的。

 今回でいうと、運動会の最上位目的を共有する必要がある。

 学習指導要領に書いてあることをもとに、「なんのために運動会があるのか」から話はスタート。

 

 やっぱり勝敗がある以上、「競い合う」ことに目がいってしまいがち。3年生はじめはそうだったが、

 運動会の最上位の目的が
 「主体性(創り出す、進んで取り組む、調整する)」
 「協力(学年問わず誰とでも)」
 「体力向上」

 であることを簡単につたえると、結構すんなり理解してくれた。

 それからではそんな「目的」があるんだけど、それを踏まえて「どんな運動会にしたい??」と3年生バージョンに落とし込む。

 「諦めない」
 「粘り強い」
 「勝ち負けではなく励まし合う」
 「責めない」
 「思い出に残る」
 「笑顔で終わる」
 「みんなが楽しい」
 

 など、たくさんの意見ができてきた。

 運動会を「自分事」として捉え、真剣に話し合う姿は、まさに自ら創り上げる主体性の一部だなと感心。

 そして、出てきた意見を子どもたちと分類していくと、

 「諦めず、協力し、やる気溢れる運動会」
 「みんな楽しい、笑顔で、思い出に残る運動会」

 と、整ってきた。

 ではどちらをクラスの最終ゴールのにするか。

 ここでは「ゴールの姿」をイメージさせた。

 諦めず、協力し、やる気溢れる姿
 
 みんな楽しい、笑顔で、思い出に残っている姿

 どちらが最終的なゴールの姿か。

 
 合意形成を図るために、いいとこどりをしたり、ふくめたりするのがコツなのかなとと思う。

 今回は含めるイメージで、ゴールの姿を想像させた。

 
 すると、最終的なゴールは、

 みんな楽しい、笑顔で、思い出に残ったなあという運動会で、

 そのための方法が、やる気をもって、協力し、諦めずにやり切る事。

 だということに、折り合いがつき始めた。

 

 そんなこんなで、みかんパズルの運動会の目標は

 「みんなが楽しく、笑顔で、思い出に残る運動会」と決定!!

 その中のキーワードが、学校のスローガンに汲み込まれるので子どもたちも、また一つ気持ちが上がると思う!!

 今回みたいに合意形成を図るときのポイントって

 (料理に例えると)

 ○最上位目標の共有(何を作るか)

 ○出し合う(材料の確保、多い方が料理の幅も質も高くなる)
      (すっからかんの冷蔵庫では何も生まれない)

 ○分類する(材料がごちゃごちゃでは使いにくいので整頓)

 ○目的に合わせて選択、順位付け(必要な材料を選ぶ)

 ○いいとこ取り、含める
(どうしても使いたい材料で小鉢を作ったり、デザートにしたり、その料理の隠し味で含めたりする)
  

 だと思う。

 実際に「料理」に例えて子どもたちに話をしてみた!!

 結構伝わっていたので、嬉しい時間だった。☺️

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