【点字の世界へ】
「みんな幸せに暮らせる社会をつくるために、自分たちは何から始めたらよいのか?」ということについて。
少し話すと、まず「知ること」から始めなければならないと。
そんなこんなで、月曜日に点訳サークルの方々をゲストティーチャーとしてお招きしました。
視覚障害のある方、スタッフの5名の合わせて6名です。
子どもたちは、事前にサークルの方々の名前を覚えたり、予め視覚障害について調べたりして月曜日をむかえました。
主な流れは、この通り。
①点字について
②点字を打ってみよう
③対談コーナー
ちなみにお客さんがいらっしゃるということで、「何か仕事ないですか?」と、仕事を探していた3人に、急遽エスコートキッズを依頼。快く引き受けてくれました。
特に、細かいことは伝えませんでしたが、後から聞くにとっても素敵な振る舞いで、お迎えと案内、そしてお見送りを務めてくれたよう。
本当に頼もしい限りです。即興力が育っています。
ちなみに、最後の対談は、子どもたちにも行ってもらいました。これは希望制で。
視覚に障害のある方と実際にお話をするチャンス。
こういときに、スパッと手が挙がりチャンスを掴むところもさすがです。
教室全体の雰囲気は、前のめりに学ぶ雰囲気。
いらっしゃるお客さんに「安心感」をプレゼントする心構えをクラスみんながもっていました。そして、隙あらばメモをする心構えも。
簡単な自己紹介から、点字を実際に打つ体験へ。
話の聴き方が素晴らしい。リアクションも素晴らしい。視覚に障害を抱える方にとって、リアクションがあるととっても安心するのだと おっしゃっていました。
子どもたちは、点字を打ちながら「力を入れるコツがわかってきた〜!」「すごい!反対から触るとぼこぼこしている!」「裏返すから、打つときは右からで、読むときは左からなのか!」「待って、パターン分かってきたかも!」など、点字の世界を思う存分味わっていました。
体験活動では 、点字で自分の名前を打ったしおりと名刺を作成。
困っている友達に教えられるほど、点字を習得する仲間も。
そして、最後は対談タイム。
椅子を前に並べ、兼目さんと対談タイムへ。
『徹子の部屋』のBGMを流して、いざ対談。
5分間の対談を3回行いました。
第一回目は、私。
第二回目は、児童2名。
第三回目は、児童3名。
勇気が必要だと思うけれど、車が通るところや駅のホームで声をかけてくれると嬉しいこと。音が出る時計を活用していること。料理では盛り付けが難しいこと。丸いものを落としたときにとっても困ること。休みの日は家で点訳された本を読んだり、小説を音で聴いたりして楽しんでいることなど。
本当にたくさんのことを伺うことができました。
対談に参加した子どもたちは、本当にアドリブなのにも関わらず「お〜!!よくそこを引き出したなあ」と感心するほどの会話力。
それを聴いている仲間たちは凄まじいメモ力を発揮。
「自分の名前や、家族の名前も点字で打てるようになった〜!」
「どんな助けが求められているのかが分かった!」
「白い杖の方を見かけたら、勇気を出して声をかけてみたい。」そんな感想が続々と。
点訳サークルの方々は、「とっても楽しかったです!」と言ってお帰りになられました。
これもまた、とっても嬉しいことでした。
お互いにとって豊かな時間だったかと思うと、これこそまさにみんなが幸せな社会の一部なのかなとも思ったり。
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