【クラス通貨でモノを売る感覚を】


 第2回目の給料日。

 会社が全部で8社あるから、とりあえず一人当たり8枚のクラス通貨ピースを用意。

 1枚で100ピースなので、一人当たり800ピース。

 これを配るときは算数。

 
 1人に8枚になるように配りたいんだけれど。列に5人でしょ??1列に何枚ずつ配ればいい??

 と聴いてから、少々のやりとりをする。

 40枚!となるから、40枚取りに来てもらう。
 
 たまに間違って1枚多く思っていってしまうことがあるんだけれど、41枚だったら、あまり1。

 
 今ちょうど算数でやっている「あまり」についても軽く触れる。

 そのあとは、各会社から30秒の最終アピールタイム。

 「お魚釣りゲームを企画したり・・・」

 「50問テスト前に漢字のプリントを作ったり・・・」

 みたいな感じで、各会社の社長が30秒でアピールしていく。

 これも伝えたいことを簡潔に話す練習っていうことにしておこうw

 でも結構ちゃんと考えないとあっという間に30秒ってすぎてしまう。

 そんなこんなで、各会社の社長の机に

 「この会社頑張ったなあ〜これからも応援したいな〜この会社なら自分のお金を上手に大切にしてくれそうだな〜」と思う会社に、思う分のクラス通貨「ピース」を渡しておく。

 応援したい会社

 自分のお金を大切にしてくれそうな会社

 
 今のところ、売り上げが出たらリターンが出る仕組みはないけれど、この感覚ってすごく投資に近いと思う。

 こういったお金を会社に預けて、「上手にお金を使ってください!」「これくらい応援しています!」と表現してく感覚。

 この投資めいた感覚を遊びの中で経験していく。

 実際、活動がおもしろかったり、みんなの役に立つものを生み出したりしている会社にお金が集まる。

 逆に、うっかり活動を忘れていた会社にはほとんど集まらない。

 これもいい経験だ。

 実際この会社のメンバーは「もっとこの会社が大きくなるように頑張る」意欲を示していた。

 

 

 そのあと会社の社員で報酬を分けていくんだけれど。

 本題はここからで、この後に開催されたゲーム会社による「七夕だから短冊にお願い事を書いて飾ろう企画」が結構イケていた。

 ゲーム会社のメンバーは「短冊」を制作。

 この七夕という日を盛り上げるべくみんなに協力を依頼していた。

 「七夕だからみんなでお願い事を書いて飾ろ!!」となんとも楽しい企画でみんなも大賛成。

 でも話は続きがあって、実はこの会社「短冊」1枚を100ピースで販売するという。ww

 「みんな書いて〜!!絶対!!!!だって七夕だもん!!!!で、1枚100ピースね!!」と。w

 すると案の定

 「え〜!!じゃあ書かない!!w」というリアクション。

 それはそうだ。勝手にお願いされたのにお金を取られたら不満は出る。

 でも、僕的にはこの「七夕」という「限定」を上手に利用してモノを売ろうというセンスはかなりイケていると思った!!!

 季節ごとに売れるモノって絶対にある。

 クリスマスのケーキ

 ハロウィンの仮装道具

 夏のかき氷

 七夕に「短冊」を売ろうと思うのってかなりおもしろい。
 「短冊」に関しては間違いなく今日が一番売れる。

 でも、惜しかった。

 と思いきやハンドルを急に切って方向を変えた。

 「あ〜そうだよね!!だから1枚は全員無料!!!2枚目以降は1枚100ピースで売ります!!」

 これが天才だった。

 最初に、絶対100ピースと言われていたものが無料になるんだもん!!それなら書きたい!!と盛り上がる。

 熱量は戻った。むしろお金がかかると思わせていた分、さらに上がった。

 そして、

 1回無料で経験させて、「え、もっと書きたい!!!」と思ったところから有料にするというセンスがいかつい。

 YouTubeのメンバーシップも。

 スーパーの試食コーナーも。

 一度経験することで、確かめられさらに購買意欲が上がる。

 実際に、2枚目以降を購入する仲間が続出。

 結局かなりの売り上げを出し、会社の信用も保ち成果をあげた。

 このこと「モノを売る」という行動とセンスについて熱く語った。

 『クラスを元気にするには、こうして「お金(ピース)」をたくさん回すことだよ。

 このゲーム会社みたいにモノを売って、お金を使う人をたくさん出すんだよ。
 そうすると、会社にお金が集まるでしょ?そしたら今度はこんなことをに会社としてお金を出してイベントを企画しよう!!とかなるわけさ。

 すると楽しいことであふれる元気なクラスになるよ!!!

 あらゆるサービスや商品を生み出して、売って、みんなはお金を使って、さらにおもしろいことに大きなお金を会社で使って、企画の規模大きくして、クラスを元気にしていけたらいいね!!』

 そんな国みたいな話をして、終えた。

 余談だけれど、「短冊に2つ以上お願い書いていい?」っていう質問が出ていたけれど、「なしです!!」と即レスがあった。

 周りの仲間も「まあそれだと、2枚目以降短冊売れないもんね!!」と納得の様子。

 うん、やっぱりどうすれば売れるか分かっていておもしろい。

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