観光旅行は絶好のお仕事日和 〜沖縄編 前編〜
前回の東海道編、中山道編から随分ご無沙汰しているが、皆様はいかがお過ごしであろうか。
今回は中山道への観光旅行から一年後の観光旅行である沖縄旅行への珍道中を書き連ねていこうと思う。いつもフォト多めで長文のブログだが、紀行物としてお付き合いくだされば幸いである。なお、一応風景写真家でもあるため、文中のフォトは全て自分で撮ったものである事をご承知いただきたい。
時は数年前の夏、よりによって沖縄旅行のハイシーズンに我が家始まって以来の3泊4日に渡るフリープランのレンタカー付きパック旅行を予約した所から始まる。
ミステリーツアー的な観光旅行にすっかりハマった我が夫、今年はどこへ行く?なんて聞くものだから、せっかくだから思い切って南の島へ行こうよ!なんて言ってしまった。
「それじゃ、早速パスポート申請しに行かなきゃダメじゃないか。間に合うかなー」
ちょちょ、待った!!何も国外に出ようなどとは一言も言ってないぞ。
一番お手軽な、パスポートフリーの南国があるではないか。
「・・・? どこだ、それ?まさか東京都の南国じゃないだろうな?」
ひねくれ者!誰が八丈島とか小笠原諸島とか言うか!お手軽に、って言ったじゃないか。
新千歳空港使って1発で行けるとこあるでしょ!
「あー!!そっか、それもそうだな、早速仕事の帰りにでも旅行会社に寄ってパンフもらってくるわ。」
はい、そう言う事です。それ正解です。
と、まあ、本当に毎度お騒がせな弥次喜多道中になる事間違いなしの展開に溜息をつくのであった。
はてさて、早速プランを組むかーって言うんで、旅行雑誌を購入してあれこれプランを立てた。1日目はここからここまでで・・・とか、観光する場所もどこか厳選して日程的にどこまで行けるか綿密にプランニングする。(毎度毎度このパターンでツアコン化するじーなであった。)
しかし、今回の沖縄旅行は我が家にしては珍しく初の旅行会社を利用したフリープランパックツアー。お宿は元よりレンタカー会社も夫にネタバレである。
この点からしてツアコンの腕の見せどころだ。反応はどう出るのかお楽しみなのであった。
さて、あれこれ時を経て当日。
2人で飛行機移動は数える程しかない。
しかし、思った以上に搭乗手続きに手間取らなかった。……朝ごはんのミス以外は。
「腹減ったー!まさか朝に空港の吉牛やってないとは思わなかったよ泣」
そうだねー、搭乗前に空腹で過ごすなんていつだかあったような気がするなー(詳しくは神戸編をご覧ください。)
しかし、前回の教訓は全く活かされず、またしても空腹でラウンジで過ごす羽目となる。
はてさて、無事に(?)那覇空港に着くや否や、レンタカーを借りる前に現地の食べ物が食べられる店を発見!
まだレンタカーの時間には余裕があるのを確認すると、そそくさとソーキ蕎麦をいただく。
空腹は最良のエッセンスとはいえ、美味であった。ちょっとした幸せを噛みしめる。
その後レンタカーを借りて、ナビ付きの車(普通が一番有難い。)でいざ首里城へGO!
レンタカーで車で走る沖縄市内は、ある意味新鮮であった。
「なんか意外と都会じゃないか?」
本当にねー。私もそう思ったところだよ。
・・・人口30万抱える県庁所在地に対して結構失礼な事を言って申し訳ない気分に陥った。
どこの大都会から来て言うセリフだよ!とツッコミが入りそうだ。
そうしてものの見事に迷子になり、ナビさんナビさん、一体私たちは何処から向かえば良いのでしょう?とナビさんにお詫びする。
カーナビさんは偉大だった。
指示に大人しく従えば、きちんと目的地に連れて行ってくださった。
さ、参りましょうか。
平日でしかも先ほどまでは雨。(行いが悪いのは誰だー!)
にもかかわらず、大勢の観光客が訪れていた。団体さんも多かった。
団体さんの列に捕まる前に、急げー!
おー!ここが有名なあの建物かー!
雨上がりでコンディションが悪い中でもはっきりと浮かび上がる鮮やかな赤に驚かされる。
それじゃ、中へ入りましょうか。
雨ですっかり濡れてしまった靴を脱ぎ、城内へ。
再建という事なのだが、木が美しく、風景写真家といえども思わずシャッターを切り続ける。
多種多様な文化が交錯して出来たであろう座敷の美しさに目を惹かれる。
これは来てみて良かったと心から思えた。
回廊を廻ると向かいの質素な建物とちょっとした庭が見受けられた。
日本庭園のようで違う。松や築山に見立てた岩があれども何処か中華風というか独自の文化に彩られていた。
必死にあれこれとシャッターを切っていくと、あっという間に時間が過ぎていった。
さて、そろそろ次の目的地へ行かねば。
「えー」
だから、これからまた隠れ名所に行くんだからさっさと行きましょ!
車に乗り込むと、プランを示してナビ様に入力をお願いする。
首里城からほど近い、旧首里城の城下町に当たる所だ。
今度は近いだけに迷わずに無事に着いた。
ナビ様、ありがとうございます。
駐車場から案内看板なりに歩く。(ナビ様がいないので迷ったら責任持てません。)
歩きながら趣のある風景を次々とカメラに収めていく。
その一方、気ままに歩く夫。
あんまり先に行かないで欲しいものだ。(足の状態が今より良かったとはいえ、)
おー!これは絶景かな絶景かな。(出来れば本場で言いたかった。行ったのに。)
沖縄らしい石畳を景色を堪能しながら踏み締め、首里城旧城下町をそぞろ歩く。
ちょっとメインの道を外れる。
そうすると下りからいきなり登坂に変わる。
荒れた石畳と旧屋敷の土台の跡らしき景色に迎えられた。どのような歴史を経てこのような跡地を生んだのか、思いを馳せる。
暫しの間時を巡る道程であったが、この一言で冷めた。
「腹減ったー!宿に戻って飯食いに行こうぜ!」
はいはい笑 足も少し痛み始めたから、戻りましょうか。
ナビ様に魔法の呪文をかける(入力するともいう)と、たちまち我々弥次喜多は宿に着くことができた。
さて、本日のご飯はどちらで食べようかな?とホテルに置いてあったパンフに目を止める。
そして二人の意見も一致したので、近くの沖縄料理と地酒が名物の居酒屋へ足を向けた。
メニューを広げるや否や、「やはり最初はオリオンビールだよな!」と夫用の飲み物は決定。私は下戸なので地元のフルーツジュースに決める。
夫はその後、泡盛の飲み比べなぞしながらだったが、沖縄料理に舌鼓を打つ。
何を食べても美味しかった。あー、幸せだー!!
しかし、まだまだメニューを頼み尽くせた訳ではなく、明日も来ようかとも思った。
だが、明日は別のお店で違うメニューも食べてみたい。もう沖縄料理が幸せすぎて悩みどころが大きかったのだ。
そして、心ゆくまで飲み、食べた二人は翌日も早くから日程があるのを思い出したかのように、宿へ戻って眠りに落ちるのであった。
_________ 続く。To be ccontined next trip.
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