![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115552745/rectangle_large_type_2_ecf70f3fe18f1d6fe2fe8d411e6b770f.jpg?width=1200)
灰と朝
曇天の空の下、
赤いショベルカーが群れをなしていた。
灰色の瓦礫の上で。
全て同じ方向を向いている。
灰十字軍の行進のワンシーン。
僕はその横を流れるように通り過ぎる。
朝の電車の中。
ドアが開く。
吐き出される人たち。
灰色の足音がどこまでも続いていく。
熱くもなく寒くもないことは、
砂に埋まってしまった。
空を見たら、
小雨が降っていた。
もしも虹が現れるなら、
どうかこの灰色も加えてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
曇天の空の下、
赤いショベルカーが群れをなしていた。
灰色の瓦礫の上で。
全て同じ方向を向いている。
灰十字軍の行進のワンシーン。
僕はその横を流れるように通り過ぎる。
朝の電車の中。
ドアが開く。
吐き出される人たち。
灰色の足音がどこまでも続いていく。
熱くもなく寒くもないことは、
砂に埋まってしまった。
空を見たら、
小雨が降っていた。
もしも虹が現れるなら、
どうかこの灰色も加えてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?