ジマベガス

グラフィックデザインとイラストを描く人。がんサバイバー。お仕事のご依頼は https:…

ジマベガス

グラフィックデザインとイラストを描く人。がんサバイバー。お仕事のご依頼は https://www.zimavegas.tokyo/ まで。 インスタグラム https://www.instagram.com/zimavegas/?hl=ja

マガジン

  • 波待ち日記|サーフィンライフWEBマガジン

    • 172本

    サーフィン人生の9割以上を占める時間、 それが波待ちです。 ある時は波に乗れずにイライラし、 またある時は、仲間とたわいもない話で盛り上がる。 サーフィンのことだけ考えているかと思えば、 仕事のこと、人生のこと、今夜のご飯のこと…… 波に揺られながら、様々なことに思いを巡らせることもある—— そんな日記風のマガジンです。 イラストはジマベガスさんです(https://note.com/zimavegas)

  • サーフトリップ|サーフィンライフWEBマガジン

    • 26本

    あの旅があったから今がある。初心者、海外移住者、パパなど多様なスタイルのサーファーたちが思い出のサーフトリップを紹介します。是非フォローしてください。(トップ画像:ミヤタジロウ https://m-26.jp)

最近の記事

  • 固定された記事

ガンは突然やってきた。

足音も立てず、そーっとガンは、やってきた。 誰にも気づかれないようにそーっとである。 「ずるいんだよ!もーちょっとチクチクしながらやってこいよ。」 と、声を大にして言いたい。 毎年のガン検診では何も姿を見せなかったくせに 本命じゃない検査で突然姿を現した。 その後、検査をしては状況が悪くなり 手術もしていないのに 延命治療ですって。 鬱になりました。 暗くなりました。 細くなりました。 たまに涙も出ました。 でも 妻が側にいてくれて、娘が笑ってくれて 車を走らせ

    • ~~波待ち日記~~ GOGOGO

      夏の御宿。モモ~コシ~たまーにハラ。 波数少なめ。カップル多め。 本日はモモ~コシの物足りなーいウェーブ。 波が少なめなので、 みんな虎視眈々と狙っている。 そこで波がやっときた。 サイズはたまにしかこないハラ前後だ。 ちょーどピークに僕が一番乗り。 その時だ。 ちかくで波待ちしていたカップルの彼氏が 彼女に向かってGOGOGOと言っている。 え〜〜〜と思いつつ 譲ってしまう気弱な僕。 でも彼女は乗ることができない。 そのときだ 『いっただきー』といって 結構うまい

      • ケモセラピーとカツカレー

        先日ケモ3回目を無事終了しました。 ということで初回からのケモについて ちょっと書きたいと思います。 ケモというのはケモセラピーの略です。 ケモセラピーは化学療法のことで いわゆる抗がん剤治療です。 はじめは、化学療法にかなりビビっていました。 よく言われる『闘病』。 すごーく苦しいイメージですよね。 最近のニュースなんかでも笠井アナとか 壮絶な感じで報道されていました。 あんな報道みたら、そりゃあ怖いです。 なので いやだなー、こわいなー、やだなー、と 稲川淳二

        • 抗がん剤とサーフボード

          あらためまして、僕はがん患者です。 そして、今現在、僕の大切なもの。 それは、抗がん剤とサーフボードだ。 抗がん剤は僕のがんを 恐らくやっつけてくれるであろう液体。 ところが困ったことに抗がん剤と サーフボードはけっこう相反するものなのだ。 それはなぜか? 抗がん剤はがんもやっつけてくれると同時に 僕の体力もたくさん奪っていくのである。 サーフボードは体力がないと 至福の時間へと誘ってはくれない。 困ったものである。 抗がん剤を体内に入れた1週間は まぁまぁ

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          26本

        記事

          〜〜波待ち日記〜〜 イタリアからの波

          7月某日、九十九里浜。コシsetハラ。 波数少なめ。人少なめ。 本日はコシ~ハラのファンウェーブ。 朝一から波を夢中で追いかけて 2時間ぐらい過ぎただろうか。 お腹はいい感じで空いてきた。 この日は漁船がポツポツ見える。 波待ちしながら『しらすでも獲ってるのかなー』と漁船を眺めていると、急にパスタが食べたくなってきた。 パスタの上にしらすをのせて大葉を刻んでオリーブオイルをかける。 簡単。しかも美味しい。 僕は、サーフィンした後、家族に『楽しい時間をありがとう』

          〜〜波待ち日記〜〜 イタリアからの波

          大門未知子と財前五郎

          病気の性格、治療方針が決まった時期に いよいよ娘にも報告しておかないとなーと思い妻に相談した。 化学療法は副作用も強いらしいし 僕の治療方針は結構きつめの全部のせ その名も「フォルフォキシリ」 まだどんな感じなのか予想もつかないし いきなり父親が嘔吐を繰り返していたらと予想すると 早めに伝えておこうということになった。 そのとき、前に読んだ、雨上がりの宮迫さんの記事を思い出した。 宮迫さんが息子さんに打ち明けた時 「大丈夫。パパは絶対に大丈夫な人やから。すごい人やから

          大門未知子と財前五郎

          大好きな妻。

          僕は笑っちゃうほど心配性である。 若かりし頃、仕事で疲れて 自宅で鍋を空焚きし、部屋が真っ白になったことがある。 その時、フラッシュバックのように 3歳の頃、近所の兄ちゃんたちと遊んで 山火事を起こしてしまった断片的な記憶が蘇り 異常なほどの心配性になった。 戸は閉めたのか? 火は消したのか? ひどい時には娘は息をしているのか? と、寝顔を覗きこむこともある。 旅行に行くときも大変で 散々、家の中をチェックしたあげく 妻にも二重チェックしてもらい それでも心配で、空

          大好きな妻。